もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

THIS IS A JOURNEY IN TO SOUND・第22回

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PULL
(1993年・WINGER)

【収録曲】
(1)BLIND REVOLUTION MAD
(2)DOWN INCOGNITO
(3)SPELL I'M UNDER
(4)IN MY VEINS
(5)JUNKYARD DOG(TEARSON STONE)
(6)THE LUCKY ONE
(7)IN FOR THE KILL
(8)NO MAN'S LAND
(9)HELL TO PAY
(10)LIKE A RITUAL
(11)WHO'S THE ONE



プロデューサーをボー・ヒルからマイク・シップリーに代えて制作したWINGERの3rdアルバム
前の2枚のアルバムに比べると力強いサウンドに仕上がっています。
その力強さに前の2枚のあの軽さを残した、絶妙なバランスのアルバムです。
このアルバムは何と言っても(1)で、こんな曲を作れるバンドがアルバム3枚で消えてしまうところに、当時のアメリのHRHMを取り巻く環境の厳しさがわかります。
(2)はWINGERの新境地のような曲で、イントロのハーモニカがイケてます。
(4)や(7)のような「いかにもWINGER」という曲もあり、また、(11)のようにエレキの音を抑えたシブい曲もあり、個人的には成功したアルバムだと思ったのですが…
90年代はHRHMにとって受難の時期でした。
レコード会社によるHRHMバンドの大量クビ切り。
HRHMは決して音楽シーンのメインにはなれない。90年代に吹き荒れたHRHMへの逆風はそれを思い知らせてくれました。
その代わり、HRHMは永遠になくならない。
だから今日もどこかで長い髪振り乱したバンドがギターかき鳴らして歌っています。
アルバムの〆の(11)はANTHRAXのSTOMP442の〆に収録されているBAREに曲調が似ていてお気に入りです。
(9)はボーナストラックです。
今月はWINGERを取り上げましたが、10月もまた、我が家のCDコレクションからHRHMのアルバムを引っ張り出して掲載します。