もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

THIS IS A JOURNEY IN TO SOUND・第39回

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STATE OF EUPHORIA
(1988年・ANTHRAX)

【収録曲】
(1)BE ALL,END ALL
(2)OUT OF SIGHT,OUT OF MIND
(3)MAKE ME LAUGH
(4)ANTISOCIAL
(5)WHO CARES WINS
(6)NOW IT'S DARK
(7)SCHISM
(8)MISERY LOVES COMPANY
(9)“13”
(10)FINALE



今回はANTHRAXです。
前作AMONG THE LIVINGに比べるとノリ重視の作品になっています。
個人的には(3)(4)(5)(6)(7)(8)(10)がお気に入りです。
(3)は当時アメリで話題になったインチキ宣教師を題材にした曲で、「スコット流」の強烈な歌詞が花を添えて(?)います。
(4)はフランスのHRHMバンド・TRUSTの代表曲です。私はジャーマンメタルは知っていたのですが、フレンチメタルというジャンルがあることをこの曲を聴いて知りました。
のちに(4)はフランス語バージョンでミニアルバムに収録されます。
(5)は「スコット流」の歌詞が冴え渡っています。「人間は感情の生き物」人間に対する鋭い洞察力があってこそのこの歌詞なんだと思います。
(7)は当時からアメリが「1つのアメリカ」になれていないことへの怒りをスコットが歌詞にしました。
「子供のときは偏見なんてないはずなのに、親たちに教えられるんだ」
スコットは次のアルバムに収録されるKEEP IT IN THE FAMILYでさらに厳しく差別や偏見を批判します。
このアルバムが世に出てから25以上経ちました。しかし、未だにアメリカ社会には人種差別が存在します。「1つのアメリカ」がなかなか実現しない現状。
(7)を聴きながら、「1つのアメリカ」の実現の難しさを改めて思いました。