無題 - もずの独り言・はてなスポーツ＋物置

寝る前に書くことにタイトルなんか付けない

今日の大河ドラマ。
『八重の桜』
「大金を投じた官有物をタダ同然で払い下げる。こげん不正が許されるはずがなか」
（徳富蘇峰／中村　蒼）
官業払い下げ事件。
明治政府は明治２年に北海道開拓使を設置。その長官だったのが薩閥の大物・黒田清隆である。
明治４年８月１９日、政府、開拓使１０年計画策定。以後、開拓使はこの計画に沿って北海道の開発事業を進める。
しかし、１０年はあっという間に過ぎる。黒田はこの間、船舶・倉庫・農園・炭鉱・ビール工場・砂糖工場と事業を展開したが、十分な結果が出る前に開拓使廃止が決まる。
黒田は事業の継続を強く望んだ。
黒田は開拓使事業の売却先に関西貿易商会を選んだ。関西貿易商会の代表は五代友厚。黒田と同郷の薩摩人である。
同郷の者に事業を売却する。ここまではいい。
しかし、ここからが問題なのだ。
黒田は１，４００万円もの費用がかかった事業をたったの３９万円で五代に売却しようとした。同郷の者同士の癒着と言われても仕方ない。
当然、反発が出たが、黒田は明治天皇の裁断を仰ぎ強引に事業売却を決めた。
結局、明治１４年の政変で五代への売却の話は流れたが、この事件は「薩長、何するものぞ」という雰囲気をますます強めた。

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