無題 - もずの独り言・はてなスポーツ＋物置

寝る前に書くことにタイトルなんか付けない。

From out of
nowhere you came
strong as stone

サキどり↑

、今週は「もぅ夢中！宇宙ビジネス最前線」

宇宙ビジネス市場、２０３０年には４５兆円規模に。

■宇宙開発の進歩

宇宙開発の進歩は、次の４段階に分けられる。

◆第１世代／国家主導
◆第２世代／一部を民間が開発
◆第３世代／民間が開発、国は資金提供
◆第４世代／民間主導、国は出来たものを利用

［国が発表した宇宙基本計画（２０１５年１月）］
・宇宙産業を５兆円規模に
・１０年間で４５基の衛星探査機
・宇宙産業促進の法整備

■東京都千代田区のベンチャー企業

７年前に起業し、社員１４人。
この企業が５０kg級のマイクロサット（小型衛星）を製作する。大気、海、地表等の状況をカメラで観測するための超小型衛星だ。
この企業ではすでに衛星２機を開発し、打ち上げに成功。その運営も行っている。
客の要望に合わせて世界中好きな場所を自由に撮影出来る衛星写真は、様々な用途に使えると期待が集まっている。
衛星そのものの販売もしている。
搭載する機能を画像撮影に限定し、衛星の超小型化を実現。また、コストダウンにも成功した。
この企業では、自前の衛星を保有したい企業や途上国への販売を狙っている。
「超小型衛星ってビジネスでやってるところはどこにも無かったんですね。我々はやはりこの技術を世界に広めたい」
（社長）

◆小型化実現とコストダウンの成功
［例］
・ひまわり８号
重量／３．５ｔ
制作費／３４０億円
・この企業の超小型衛星
重量／４０kg
製作費／３億円

◆気象情報会社との連携

この企業に投資をしているのが気象情報会社。
この気象情報会社の取引先は農家・海運・航空・建設・物流・イベント・コンビニと幅広い。
この気象情報会社で目を付けているのが「北極海航路」だ。
「北極海航路」とは日本とヨーロッパを結ぶ航路のことで、現在、日本とヨーロッパを結ぶ航路はアフリカ大陸を迂回する２８，０００km。スエズ運河を通ったとしても２０，０００km。
が、「北極海航路」を使うと１３，０００kmで航海日数・コストともに減らすことが出来る。そのため、海運会社から注目されている航路なのだ。
しかし、「北極海航路」には安全面で大きな問題がある。
それは、氷山。
氷山が溶けて氷が海に流れ出た場合、氷と船が衝突して大惨事になる可能性があるのだ。
そこで気象情報会社と企業が連携し、氷山や海に流れ出た氷の衛星写真を撮影して氷の状況がわかるようにしようというのだ。
現在製作中のこの衛星、成功すれば宇宙ビジネスのみならず海運ビジネスにも大きく役立つ。

■北海道大樹町のロケット工場

この工場の社長が東京・秋葉原（千代田区）の電気街で部品を購入してロケット部品を製作する。
製作したロケット部品を大樹町の工場に送り、ロケットを製作する。
「（秋葉原で買った部品を）自分でハンダ付けして作っている」
（社長）

大樹町の工場では超小型衛星用のロケットが製作されている。
この工場で作られるロケットは全長１８ｍ。Ｈ－IIＡロケットの５３ｍよりもはるかに小さい。
「シンプルで安くする」
（社長）

このロケット工場で働く人たちの経歴は様々だ。
社長自身が決まっていた就職を取り止めて開業。他にも、大学院を休学して大樹町まで来た若者、それまでの仕事を辞めて家族ぐるみで大樹町に来た人と、様々な経歴がある人たちが集まっている。
この人たちの共通の思いは「ロケットが好きだから」。
大樹町のロケット、２年後の実用化を目指す。

■ロケットの打ち上げ費用（ＪＡＸＡ調べ）

◆日本／Ｈ－IIＡ：１００億円
◆アメリカ／ファルコン９：７０億円
◆ロシア／ドニエブル：７０億円
◆インド／ＰＳＬＶ：２０億円

日本のロケット打ち上げにはコストダウンの課題が残っている。