THIS IS A JOURNEY IN TO SOUND・第４５回

BLACK LODGE EP
（１９９３年・ＡＮＴＨＲＡＸ）

【収録曲】
（１）BLACK LODGE
（２）BLACK LODGE（EDIT VERSION）
（３）BLACK LODGE（BLACK STRINGS MIX）
（４）BLACK LODGE（TREMELO MIX）
（５）BLACK LODGE（MELLOW TO MAD MIX）
（６）LOVE HER ALL I CAN（WITH PAUL STANLEY AND GENE SIMMONS）
（７）POTTERS FIELD（HYPOLUXA／HERMESPAN REMIX）
（８）POTTERS FIELD（EXTENDED MUTATED VERSION BY HYPOLUXA AND HERMESPAN）



今回はＡＮＴＨＲＡＸです。
このミニアルバムはジョン・ブッシュ加入後のＡＮＴＨＲＡＸの最初のアルバムであるSOUND OF WHITE NOISEからのシングルカットです。
（１）～（５）は同じ曲のバージョン違いです。ＡＮＴＨＲＡＸが本気でバラードをやるのはこれが２作目なのですが、歌詞に“My love has always been blind”（「愛は常に盲目だったけど」）とあるのには思わず仰け反りました（笑）。
（６）はＫＩＳＳのカバーです。メイン・ボーカルはジョンですが、サイド・ボーカルがポール・スタンレーとジーン・シモンズです。
原曲は次回紹介しますが、同じ曲でもジョン・ブッシュが歌うとこんなに雰囲気変わるのかとちょっと驚いたりします。
ちなみに、（６）には邦題の曲名が付いていて、「すべての愛を」になっています（笑）
さて、私のオススメは（７）（８）で、ともにSOUND OF WHITE NOISEの１曲目をリミックスしたものです。リミックスを担当したのがＭｉｎｉｓｔｒｙのアル・ジュールゲンセンです。Ｍｉｎｉｓｔｒｙはアメリカのインダストリアル・ミュージックのバンドです。
インダストリアル・ミュージックというのはメタルやパンクのサウンドを土台にして、そこにノイズや金属音を加えてダンス調にするものです。
流行ったんだよ、一時期。インダストリアル・ミュージックって。ノリがいいからさ。
アル・ジュールゲンセンのセンスが活かされているのが（８）で、最高にイケてます。また、（７）もノイズ等は入っていませんが、原曲と比べて引き締まった感じに仕上がっています。
ミニアルバムでもサービス精神旺盛なＡＮＴＨＲＡＸ。
興味のある方は一度手にとってみてはと思います。