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【みんな生きている】軍事パレード編

朝鮮戦争の休戦から60年を迎えた27日、北朝鮮平壌で大規模な軍事パレードが行われました。
東西の冷戦を背景に同じ民族が戦った朝鮮戦争。その休戦協定が結ばれた7月27日は、北朝鮮では『祖国解放戦争に勝利した日』とされています。
金正恩キム・ジョンウン)体制になってから2度目となる大規模な軍事パレード。その意味合いについて、北朝鮮情勢に詳しい平井氏は…

「(今までは祖父の)金日成(キム・イルソン)主席、(父の)金正日キム・ジョンイル)総書記の遺訓や影響力で体制を維持していくという側面が強かったが、(今回は)金正恩という最高指導者を中心に北朝鮮が固まり、体制は安定しているということを内外に示したい」
立命館大学・平井久志客員教授

パレードで演説したのは金第1書記ではなく、朝鮮人民軍崔竜海(チェ・リョンヘ)総政治局長。『北朝鮮の実質的なナンバー2』とも言われる崔氏は次のように述べ、今年2月の核実験以来、関係が冷え込んでいる中国への配慮を見せました。

「(中国は)朝鮮戦争に支援軍を派遣し、我々を血をもって助けてくれた」
朝鮮人民軍崔竜海総政治局長)

金第1書記の隣には中国の李源潮国家副主席。2人は笑顔を見せながら言葉を交わしていました。

金正恩第1書記は李源潮国家副主席とずっと話をされている。笑いながら。中国と北朝鮮の関係修復をアピールするという側面があった」
立命館大学・平井久志客員教授

一方、兵器等の軍事面。目を引いたのは、『放射能標識』のようなマークがついたリュックサックを持ったこちらの部隊でした。この部隊について、軍事評論家の惠谷 治氏は…

「これは“NBC部隊”だと思います。NBC兵器(核・生物・化学兵器)攻撃の除染・除去する部隊ですね。“アメリカから核攻撃を受けても核除去・汚染除去部隊がいる”との、かわいいアピールだろう」
(軍事評論家・惠谷 治氏)

パレードの会場には、朝鮮戦争で戦った1980代、1990代の元兵士たちも多数参列していました。

「(パレードを見て)この世のものとは思えないくらい感動しました」
北朝鮮の退役軍人)

一方の韓国でも27日午前、記念式典が行われました。

「私はこの場を借りて、北朝鮮が核開発を放棄し、真の変化と平和の道に出ることを促します」
(韓国・朴槿恵大統領)

朴槿恵(パク・クネ)大統領は演説でこのように述べ、北朝鮮に改めて核開発の放棄を求めました。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)