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【みんな生きている】金養健編

《『デイリーNK』が伝える金養健統一戦線部長の「門前払い」》

北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン朝鮮労働党統一戦線部長が非公式に中国を訪問したが、成果なく帰国したと北朝鮮の内部消息筋が伝えてきた。この話が事実なら、今後中・朝関係が大きく変化する可能性もある。
5月8日午後、北朝鮮の高位内部消息筋は

「先月末に金養建部長は、金正恩キム・ジョンウン)の訪中問題を議論するために非公開に北京を訪問した。金部長と会見したのは中国外務省の担当官や副部長や部長でもない局長級だった。これに対して北朝鮮側は、『外交的な屈辱』と受け止め、中国との高位級の交流をこれまで拒否している」

と伝えてきた。
さらに、

「中国外交部は、金部長に対して『最高指導部の訪中問題を議論する時ではない』との公式立場を伝えたが、金部長はこの対応に失望を表し、中国共産党対外連絡部の王家瑞(ワン・ジャルイ)部長をはじめとする高位層とも会わず、即帰国した」

とのことだ。
韓国の外交部は金養建訪中について「事実確認できていない」という見解だ。しかし、最近になって中国が国連制裁決議に賛同したり、独自に金融制裁を発動した動き等から、まったくあり得ない話でもない。
中国が北朝鮮へ高位級特使を派遣するという観測もあった。しかし、武大偉中国朝鮮半島事務特別代表は5月2日、訪中した林聖男(イム・ソンナム)朝鮮半島平和交渉本部長と会談した席で「中国政府レベルで、北朝鮮に特使を派遣する計画はない」とコメントしている。
中国銀行は5月7日、北朝鮮朝鮮貿易銀行が持つ口座を閉鎖し、金融取引を全面的に中止すると発表した。中国外交部スポークスマンは、「安保理決議に関連して、中国は引き続き厳しい措置をとっている」と述べた。
北朝鮮は2ヶ月にわたる強硬姿勢から転じて、軟化姿勢をみせつつあるが、この背景には中国の強い圧力が影響しているという声もある。
イ・テファン世宗研究所中国研究センター長は、

「(訪中が事実なら)核実験やミサイル発射をしないとの確約が必要だが、それはなかったとだろう。何も変化がない状況で、中国が北朝鮮の提案を受け入れることはない」

と述べる。
また、パク・ビョングァン国家安保戦略研究所研究委員は、中国銀行の今回の措置について

北朝鮮に『勝手にするな』という警告メッセージだ。北朝鮮の勝手な行動に対して中国が手綱を締めているようなものだ」

と話す。
パク研究員は、

「中国の基本的な対北政策の転換をもたらすものではない。核、ミサイルについて北朝鮮が柔軟な姿勢を見せて、6カ国協議等の対話チャンネルに復帰した場合、制裁は緩和されるだろう。今回の中国のスタンスは、北朝鮮に圧力と警告メッセージを送るとともに、国際社会の強調に沿って、米・中間の緊密な協力体制が機能していることを示している」

と述べた。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)