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【みんな生きている】シェーンバッハ・サボー(21)/西岡 力編

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西岡 力(総合司会、救う会会長)


■今、正念場中の正念場

みなさんこんにちは。
拉致問題を最優先として今年中に全被害者を救え!国民大集会」を始めたいと思います。
お手元の資料では、司会は櫻井よしこさんとなっていますが、先ほど電話があり、「どうしても来られない事情が生まれた」ということで、私、救う会会長の西岡が司会をさせていただきます。
宜しくお願いいたします。
今日のテーマは「最優先」です。北朝鮮は去年2回核実験をし、数十初のミサイルを乱射しました。そして今、アメリカの空母が日本近海に向かってきています。中国に対しても強い圧力をかけています。
そういう中で我々が何もしなければ、拉致被害者救出の旗は核問題の嵐の中で飛んでいってしまうかもしれない。しかし逆に、このような強い圧力をかけない限り、北朝鮮は動かないんです。
金丸訪朝の時もそうでした。93、4年の核危機の時もそうでした。そして2002年に5人を取り戻すことができた時もそうでした。危機をチャンスに変えることができるかもしれない。それは我々が何をするかにかかっている。今本当に、正念場中の正念場を迎えたと思っています。
ですから、「拉致問題を最優先にして今年中に全被害者を救え!国民大集会」なのです。一緒に、「最優先だ」「今年中に救う」という声をあげていきたいと思います。
宜しくお願いいたします。


アメリカも「最優先」を理解

今、安倍総理のご挨拶の中でも、「最優先」という言葉がありました。
加藤大臣におかれては、「この看板の通り最優先だ」とおっしゃってくださいました。
そして今の国際情勢の中で、この最優先を貫くためには、実はアメリカとの間で、きちんと話を事前にしておくことが必要です。
そうでなければ国際社会が核で圧力をかけている時、日本が先に拉致をやるのは裏切りではないかと言われかねない。そういう中でアメリカときちんと話をしておくことが大切でありますが、今加藤大臣もお触れになりましたが、トランプ・安倍会談で、「拉致問題の早期解決の重要性で認識が一致した」と。「早期」
という言葉がここに入った。この早期という言葉は、我々の言葉でいう「最優先」とつながるのではないかと私は理解しています。
危機でもあるがチャンスでもある。今まさに勝負中の勝負だが、同じ方向を見ているのではないかと、今日のお二人の挨拶を聞きながら思いました。そしてこれは政府だけのことではありません。国会の与野党がそれぞれ拉致対策本部を作ってくださり、超党派拉致議連とともに、それぞれの党の中でも救出のために何をすればいいのかということを議論し、また自民党におかれては、政策提言をしてくださったりしています。
アメリカとの議員外交も進み、マイク・リー(Mike Lee)上院議員、クリス・スチュワート(Chris Stewart)下院議員がこの夏に日本に来られて、スネドンさんの拉致の問題、日本人の拉致問題を議員外交で話し合うことができるような準備が今進んでいるという話も聞いています。
これから各党がこの問題にどう取り組んでいくのか。今年中に解決するために何を思っていらっしゃるのか、ご挨拶いただきたいと思います。


拉致被害者は助けを待っている

いつも私は言いますが、
曽我ひとみさんは、北朝鮮にいる時、毎晩月や星を見ながら、いつ日本から助けが来るだろうかと思っていました、と言っています。
今晩も、めぐみさんやるみ子さんや恵子さんたちが月や星を見ながら、「私は死んだと言われている。悔しい」と。3年前から始まった再調査で、もう1回死んだと言われたら、「もう帰れないのか」思っているはずです。
また、まだ私たちが確実なリストを持っていない、認定ができていない多くの被害者がいます。その人たちは、「私は拉致されたということさえ、日本の両親や家族に伝えられていないのか。日本政府は私が拉致されたことさえ知らないのか。私が北朝鮮にいるということさえ明らかになっていないまま、私の人生は終わるのか」と、今晩も月や星を見ながら、日本の方向を向いて、心の中で助けを
求めているはずです。


■今こそチャンスが来た

最後に私に与えられた時間がありますが、司会の中で言いましたので、簡単に話します。
決議案を見ていただきたいと思います。後程笠先生に朗読していただきますが、繰り返しになりますが今は危機であると同時にチャンスでもあります。北朝鮮が動くのはまず軍事的圧力が加わった時です。苦しくならなければ動かないんです。
そういう点で「太陽政策」は間違いです。経験則から分かります。
金丸訪朝も、ソウルオリンピックソ連や中国や東ヨーロッパが全部参加したら、日本に接近する必要が起きたんです。苦しくなって日本に接近したのに、日本側は拉致問題を議題にしなかったから何も出なかった。そしてその後国交正常化交渉までやった。
次の2002年にも、ブッシュ大統領が「悪の枢軸」の一つとして北朝鮮を挙げました。北朝鮮が核・ミサイル開発をしていることを、「戦争をしてでもやめさせる」と明確に言ったんです。今と同じで、核で軍事的圧力がかかりました。
そしたら日本に接近してきた。
しかし、残念ながらその時は拉致対策本部もなかれば拉致担当大臣もいなかった。ですから、北朝鮮から「5人生存8人死亡」という紙が来たら、確認もしないで、そして家族には「確認しています」と言って紙を持ってきた。だから全員
取り戻すことができなかった。
しかし今、3つ目のチャンス。核問題で軍事的圧力がかかっている。そういう中で、今安倍政権は、アメリカに「核問題は絶対大切だが、拉致を先にやりますよ」と言っていると私は信じています。共同声明で「早期に解決する」と入りました。
北朝鮮にとって拉致と核とどっちが容易か。核問題は彼らにとって国是です。
金日成(キム・イルソン)が1950年代から始めたことです。すべてを犠牲にしてやってきたことです。
本当に強い圧力が必要です。我々にとっても許せないことですが、国家犯罪の被害者が人質に取られている状況で圧力をかけるよりも、人質を取り戻してから圧力をかけた方が、より有効な対策がとれる。そういう点でも国際社会に理解を得ることができる。
今、強い圧力を国際社会がかけている時に、「日本は拉致と核と両方で話し合いができますよ」「拉致が先にできますよ」。
増元さんは先ほど、「拉致が契機で制裁がかからない」と言いましたが、日本政府の今の整理は、国際制裁は核で使う、しかし独自制裁は拉致で使う。拉致が理由だ、と。そのように整理がされていると私は理解しています。
だからこそ、制裁をする度に「拉致も理由だ」と言ってきた。制裁で拉致が理由になっている部分は、見返りに使えるんです。
本当に核をやめないのか。あなたは大変なことになるぞ。しかし日本は核と拉致と両方で話ができる。拉致を先行して話し合いができる。もちろん国際制裁は解かないが、それ以外のことについては話し合いができる。
全員返しなさい。その時全員でなければならない。「認定の有無にかかわらず」と政府も言っています。全員返さないと大変なことになりますよ、と。
宋日昊ソン・イルホ)がけしからんのは、「話し合いに応じてやるから制裁を解除しろ」と。
そんなのは応じてはならない。しかし全員返すと決断するなら、その条件を話し合うことができる。
日本人妻の問題などは一般的な人道問題で、それを理由に制裁をかけていませんから、「非人道的なことを早くなおせ」と言おうべきですが、しかしそのこと、制裁を見返りに使うことは別です。
先ほども言いましたが、北朝鮮人権法には拉致問題を「北朝鮮当局による国家的犯罪行為」と書いてあります。法律で、北朝鮮がテロをらっていると書いてあるんです。法律の方が「なんとか合意」より上です。政府には、法律に従って、
国家犯罪の被害者を助ける義務があります。だから「最優先」と言っているんです。
核問題で世界中が怒っているさ中に、この圧力をチャンスに変えることができるか、できないか。まさに勝負の時が近づいている。
一つだけ言えることがあります。何もしなければ絶対に解決しません。しかし我々が動けば、道は開ける。全員助けるんだという信念を持って、知恵を絞っていけば、今こそチャンスが来たと思っています。
だからこそ「最優先」です。だからこそ「今年中に全員帰国」です。もう一度皆さんで、「最優先だ」と、今年中に全員助けるんだという思いを固めていきたいと思っています。よろしいでしょうか。


[決議案]
一、北朝鮮は、今すぐ、拉致被害者全員を返せ。全被害者を返すための実質的協議に応ぜよ。
二、政府は、核・ミサイル問題と切り離して全被害者救出のための実質的協議を最優先で実現せよ。協議では、全被害者帰国の見返り条件として独自制裁解除などを使え。
三、北朝鮮が全被害者を返す決断を渋る場合に備えて、政府と国会は、新法制定なども含むより強い独自制裁をかける準備をせよ。地方自治体は、朝鮮学校への補助金廃止、朝鮮大学校などの各種学校認可の再検討を行え。

平成29年4月23日

拉致問題を最優先として今年中に全被害者を救え!国民大集会」参加者一同



■政府拉致問題HP
http://www.rachi.go.jp/
警察庁HP
http://www.npa.go.jp/
救う会全国協議会HP
http://www.sukuukai.jp/
特定失踪者問題調査会HP
http://www.chosa-kai.jp/



【SEA OF MERCY】
The book named “Sea of Mercy”
13-year- old junior high school student Takeshi Terakoshi was abducted in May 1963.
He went fishing with his two uncle, Shoji and Soto-o Terakoshi. The fishingboat named Kiyomaru left for the fishing ground nearby Noto island, Ishikawa prefecture.
Kiyomaru encountered North Korean spy vessel. Spies were afraid of detection.
Soto-o and Takeshi were abducted and carried to Chong-jin city. Shoji was considered to be killed at the site.
Families, fellow fishermen and coast guard searched the area, but they could find only Kiyomaru and Takeshi’s school uniform.
They thought 3 persons were in disress and died. Funeral service was held.24 Years were passed.
In 1987, Soto-o’s sister received the letter from Soto-o and surprised.
Soto-o wrote “Takeshi and I am living in Gusong, North Korea”.
Takeshi’s father and mother visited to North Korea in1988 and met with Soto-o and Takeshi.
But they couldn’t say how they carried to North Korea because NK officials watched them.
North Korea made the story of their shipwreck accident and lifesaving.
Since then, Takeshi’s parents visited to him a lot of times but Takeshi and his family members cannot say that Takeshi and his uncles were abducted.
In 1997, Megumi Yokota case was appeared in the media and the national congress. Terakoshi’s case was also observed as an abduction case. But “he” denied that he was abducted and praised North Korea and the Kim family.
In December 2001, Pyongyang publishing company published a book named “Sea of Mercy”.
The author is Kim Myong-ho, Takeshi’s Korean name.
In that book, Takeshi wrote that they are not the abduction victims but happily living in North Korea after they ware saved. Moreover “he" denied other abduction case such as Megumi Yokota and Yaeko Taguchi in this book.
Nine months later, Kim Jong-il admitted and appologized for the abduction activities.
But North Korea still denies Terakoshi’s case as abduction and Takeshi and his family cannot say he was abduction victim because Takeshi himself is a hostage.
“Sea of Mercy”, the title is a symbol of North Korean regime.