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【みんな生きている】宮内和也さん/NHK[福井]

《宮内和也さん、国内で見つかる》

北朝鮮に拉致された可能性を排除できないとして警察が行方を捜査していた福井県若狭町出身の宮内和也さんについて、福井県警察本部は国内で発見し、北朝鮮による拉致の可能性はないことを確認したと6月16日、発表しました。
三方町の職員だった宮内和也さん(51歳。当時32歳)は平成9年4月、ロシアのタンカー「ナホトカ号」から重油が流れ出た事故の影響を調査するため、近くの海岸に出かけたまま行方が分からなくなり、警察は「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない」として行方を捜査していました。
そうしたなか、警察は6月、宮内さんとみられる男性を県外でみつけ、16日までに本人に対する事情聴取や家族に面会してもらう等確認作業を進めてきました。
その結果、警察は、16日、宮内和也さんを国内で発見し、北朝鮮による拉致の可能性はないことを確認したと発表しました。
これにより、県警が捜査をすすめている、いわゆる特定失踪者は、県内で10人となりました。
これについて、義理の兄で福井県特定失踪者家族会の澤 香苗代表は、若狭町にある宮内さんの実家の前で報道陣に対し、

「生きていてよかった、それしかないです」

と述べ、安堵した様子でした。
また、

「19年もの間、一生懸命和也の捜索に協力してくれてありがとうございました」

と協力者に対し、感謝を示しました。
澤代表は、16日午前、警察から、宮内さんを発見したと伝えられたということで、17日、会見を開き、いきさつ等を明らかにする考えを示しました。
また、「北朝鮮に拉致された日本人を救う福井の会」の森本信二会長は、

「ご本人やご家族にとっては大変よかったと思います。その一方で、これまで救出に向けて県民のみなさんとともに活動してきたので、真相を知りたいとも思います」

と述べました。
その上で、県内に北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者が、依然として10人いることに触れ、

北朝鮮に拉致された可能性のある人たちの救出に向けて今後も活動していきます」

と述べました。

■政府拉致問題HP
http://www.rachi.go.jp/
警察庁HP
http://www.npa.go.jp/
福井県警HP
http://www.pref.fukui.jp/kenkei/
救う会全国協議会HP
http://www.sukuukai.jp/
特定失踪者問題調査会HP
http://www.chosa-kai.jp/
北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会HP
http://hrnk.trycomp.net/
■特定失踪者・北朝鮮人権ネットワークfacebook
http://www.facebook.com/nknet2015



《特定失踪者・宮内和也さんについて》
◆氏名:宮内 和也
(みやうちかずや)
(Kazuya Miyauchi)
◆失踪年月日:平成9(1997)年4月24日
◆生年月日:昭和40(1965)年1月27日
◆性別:男
◆当時の年齢:32歳
◆当時の住所:福井県三方上中郡若狭町
◆当時の身分:公務員
◆身長:178cm
◆特徴:右利き
◆失踪場所:福井県三方郡三方町世久見の世久見漁港

【失踪状況】
失踪翌月に三方町世久見のB&G海洋センターでカヌーの研修(本人はインストラクター)が予定されており、ナホトカ号重油流出事故の影響で海岸が汚れていないか確認のため出かける。
当日、世久見岸壁で海を見ている宮内さんが目撃されているが、その夜帰宅せず。後に世久見漁港から数百メートル離れた海岸のテトラポッドにカヌーが折れて突き刺さっているのが発見され、さらにその近くで宮内さんの上着が発見された。上着は石が重しのように乗せられていた。
カヌーのパドル(櫂)とライフジャケットは艇庫に置いたままだった。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。