もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】特定失踪者問題調査会編/STV

《拉致は人権侵害の総本山!特定失踪者問題調査会、北海道道南地域を調査》

北朝鮮が日本人拉致被害者たちの再調査を行うと約束した「ストックホルム合意」から、今日で丸1年です。民間団体が今週、北海道の道南地域で拉致された可能性のある行方不明者について調査を行いました。日・朝間の交渉が進展しない中、家族はいらだちを募らせています。

「かぶせられたんです、袋を。足ばたつかせて抵抗していたら、袋をとっていってしまった」
乙部町の70代の男性)

小学生の時に浜辺で拉致されかけたという、乙部町の70代の男性。
証言を聞き取ったのは、拉致問題について調査を進める民間団体「特定失踪者問題調査会」です。道南の日本海側を中心に、今回の調査を進めました。
調査会のまとめでは、拉致の可能性を否定できない行方不明者=「特定失踪者」の道内の人数は43人。周囲を海に囲まれ、人口密度が低く、工作員が活動しやすかったことが、道内の「特定失踪者」の多さにつながっているといいます。
今金町では、トンネル工事の作業中に失踪した、奈井江町出身の渡辺栄一さんについて調べました。当時、川べりで発見された渡辺さんの車から、指紋が全て拭き取られていたことなどから、拉致が疑われています。
この1年間の間に、家族は政府へのいらだちを募らせています。

「政府がもっと本腰を入れて、北朝鮮と話し合いをしてほしい」
渡辺栄一さんの弟・渡辺義範さん)
「この1年間(日・朝交渉は)全く前に進んでいない。進んでいないんだったら、やり方を変えなければいけない」
特定失踪者問題調査会・荒木和博代表)

調査会は、過去の事実を掘り起こし、世間の関心を高めることで、政府への圧力につなげたいとしています。

《特定失踪者・渡辺栄一さんについて》
◆氏名:渡辺 栄一
(わたなべえいいち)
◆失踪年月日:平成9(1997)年11月9日
◆生年月日:昭和30(1955)年4月17日
◆性別:男
◆当時の年齢:42歳
◆身長:165cm
◆体重:59kg~60kg
◆当時の身分:建設技術者
◆失踪場所:北海道瀬棚郡

【失踪状況】
失踪前、トンネル作業所から「1週間くらいで作業終了する」と電話で知らせ、その後失踪。
警察や消防団が山狩りなど3日間捜索するが何も出てこず。
12月7日本人の車が川沿いで発見される。
指紋採取をしたがきれいにふき取られ何も出なかった。

◆昭和55(1980)年5月頃
欧州における日本人男性拉致容疑事案
被害者:石岡 亨さん(拉致被害時22歳)
被害者:松木 薫さん(拉致被害時26歳)
2人とも欧州滞在中の昭和55年に失踪。
昭和63年に石岡さんから日本の家族に出した手紙(ポーランドの消印)が届き、石岡さん、松木さん、そして有本恵子さんが北朝鮮に在住すると伝えてきた。
北朝鮮側は、石岡 亨さんは1988(昭和63)年11月にガス事故で有本恵子さんと共に死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。
また、同様に松木 薫さんについても、1996(平成8)年8月に交通事故で死亡したとして、平成14年9月及び平成16年11月に開催された第3回日朝実務者協議と2回にわたり、北朝鮮側から松木さんの「遺骨」の可能性があるとされるものが提出されたが、そのうちの一部からは、同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
捜査当局は拉致実行犯である「よど号」犯人の妻・森 順子及び若林(旧姓:黒田)佐喜子について、平成19年6月に逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引渡しを要求している。

《特定失踪者・吉田信夫さんについて》
◆氏名:吉田 信夫
(よしだのぶお)
◆失踪年月日:昭和40(1965)年5月25日
◆生年月日:昭和10(1935)年8月30日
◆性別:男
◆当時の年齢:29歳
◆身長:160cm弱
◆体重:55kg強
◆当時の身分:会社員
◆特徴:右目の視力が弱く多少斜視
◆失踪場所:札幌市の会社を退社後

【失踪状況】
手稲工場を退社後行方不明となる。
汽車通勤で転勤後間もないため小樽工場へ立ち寄った可能性がある。

《特定失踪者・城崎暎子さんについて》
◆氏名:城崎 暎子
(しろさきえいこ)
◆失踪年月日:昭和42(1967)年4月21日
◆生年月日:昭和21(1946)年7月20日
◆性別:女性
◆当時の年齢:20歳
◆身長:153cm
◆当時の身分:家事手伝い
◆失踪場所:北海道岩内郡岩内町岩内港防波堤

【失踪状況】
失踪当日、朝8時か9時頃、いつものように母親に「服地を買いに町に行ってくる」と言い残して外出した。
同日12時頃、岩内港の防波堤に、本人の靴、かばん、服地、ケーキなどが置いてあるのを地元漁師が発見し、岩内署に連絡した。
遺留品が本人のものと確認できたため、警察がダイバーを出し、付近海底を捜索したが、死体を発見することができなかった。
自殺の動機は考えられない。ましてや昼間の失踪であるので自殺はないと考えられる。
遺留品の「服地」は買い物をしたままの状態だった。どこで買ったかは不明。
遺留品の「ケーキ」は箱に入って残っていた。どこで買ったかは不明。
町に出かけると、いつもケーキを買って帰っていた。
遺留品のケーキも誰かの誕生日のためというものではない。

《特定失踪者・名取志津子さんについて》
◆氏名:名取 志津子
(なとりしづこ)
◆失踪年月日:昭和46(1971)年12月2日
◆生年月日:昭和27(1952)年2月16日
◆性別:女性
◆当時の年齢:19歳
◆当時の身分:金物店勤務
◆特徴:
1)小柄
2)丸顔
◆失踪場所:北海道瀬棚郡北檜山町

【失踪状況】
勤務先であった姉の嫁ぎ先より帰宅途中に失踪。
当時は瀬棚線で通勤していた。
静岡から戻ってくる母が午後7時半頃北桧山駅に列車に乗る予定だったため、いつもより店を出る時間を約1時間遅らせた。
帰り際に「明日母のお土産をもってくるから」と親類に言って店を出た。

《北海道警公開特定失踪者・内山 實さんについて》
◆氏名:内山 實
(うちやまみのる)
◆年齢:当時23歳
◆住所:北海道室蘭市
◆職業:会社員
◆身長:165cm
◆体重:65kg
◆特徴:
1)中肉
2)顔型面長

【失踪状況】
昭和38年8月10日夕方、「中央町に出かける」と言って自転車で自宅を出たまま行方不明になっています。

《北海道警公開特定失踪者・大田 清さんについて》
◆氏名:大田 清
(おおたきよし)
◆年齢:当時18歳
◆住所:神奈川県相模原市
◆職業:大学生
◆身長:160cm
◆体重:50kg
◆特徴:
1)やせ型
2)頭髪黒色スポーツ刈り
3)左眉毛下1cmの切り傷

【失踪状況】
昭和46年1月ころから音信不通となり、その後行方不明になっています。

《北海道警公開特定失踪者・上山君子さんについて》
◆氏名:上山 君子
(うえやまきみこ)
◆年齢:当時16~18歳
◆住所:北海道旭川市
◆職業:無職
◆身長:160cm
◆特徴:
1)中肉
2)色白

【失踪状況】
昭和48年または昭和49年2月ころ、行き先を告げずに外出したまま行方不明になっています。

《北海道警公開特定失踪者・兼頭壽子さんについて》
◆氏名:兼頭 壽子
(かねとうひさこ)
◆年齢:当時23歳
◆住所:北海道美唄市
◆職業:教員
◆身長:152cm
◆特徴:背中中央部に直径約1cmのホクロ

【失踪状況】
昭和31年1月21日午前9時ころ、「旭川市内に居住する友人宅に遊びに行く」と言って自宅を出たまま行方不明になっています。

《北海道警公開特定失踪者・木村征二さんについて》
◆氏名:木村 征二
(きむらせいじ)
◆年齢:当時23歳
◆住所:北海道釧路市
◆職業:国家公務員
◆身長:167cm
◆体重:55kg
◆特徴:
1)やせ型
2)頭髪黒色で四六分け

【失踪状況】
昭和42年10月10日午前10時ころ、実家から寮に戻る途中に行方不明になっています。

《北海道警公開特定失踪者・加藤司郎さんについて》
◆氏名:加藤 司郎
(かとうしろう)
◆年齢:当時22歳
◆住所:北海道札幌市西区
◆職業:大学生
◆身長:178cm
◆特徴:
1)やせ型
2)顔の型は卵型

【失踪状況】
昭和45年4月18日昼ころ、自宅で母親と会話を交わした後、行方不明になっています。

《北海道警公開特定失踪者・坂井浩司さんについて》
◆氏名:坂井 浩司
(さかいこうじ)
◆年齢:当時:17歳
◆住所:千葉県富津市
◆職業:鉄工所作業員
◆身長:165cm
◆体重:65kg
◆特徴:
1)中肉
2)顔の型は丸顔

【失踪状況】
昭和62年10月1日、旅行滞在中の台湾のホテルから外出したまま行方不明になっています。

《北海道警公開特定失踪者・佐藤幸治さんについて》
◆氏名:佐藤 幸治
(さとうこうじ)
◆年齢:当時25歳
◆住所:北海道函館市
◆職業:調理師
◆身長:168cm
◆体重:55kg
◆特徴:
1)やせ型
2)盲腸手術痕

【失踪状況】
昭和53年1月30日午後1時ころ、家族に「電車に乗る」と言って別れた後、行方不明になっています。

《北海道警公開特定失踪者・佐藤隆二さんについて》
◆氏名:佐藤 隆二
(さとうりゅうじ)
◆年齢:当時20歳
◆住所:北海道札幌市北区
◆職業:大学生
◆身長:173cm
◆特徴:
1)やせ型
2)頭髪黒色七三分け

【失踪状況】
昭和33年7月14日、下宿先から外出した後、行方不明になっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。