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【みんな生きている】日比谷公会堂(4)/山谷えり子編

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山谷えり子拉致問題担当大臣国家公安委員長


■すべての被害者の奪還、救出、帰国に向けて

皆様こんにちは。
激しい怒りとともに、会場いっぱいお集まりいただき、誠にありがとうございます。
全員の救出まで、あきらめることなく、負けることなく進み、そして結果を出していきたいと思います。

[拉致は主権侵害で人権侵害]
拉致は、北朝鮮による国家犯罪です。そして我が国への主権侵害です。さらに人権侵害でもあります。一日も早く解決しなければなりません。拉致被害者の心と身体の状況、また家族の皆様のご心痛を察するに、一刻も猶予できない問題です。
長く閉ざされていた日・朝協議の扉が開きました。しかし、北朝鮮は約束である報告を出してきません。このような中で、先月、わが国独自で課している、北朝鮮に対する制裁措置を延長しました。また、総理もおっしゃいましたが、国連の場でかつてないほど北朝鮮拉致問題、人権侵害問題を解決せよという気運が高まってきています。
昨年末の国連総会では、これを「人道に対する罪」とし、責任者の国際刑事裁判所(ICC)への訴追を求める決議が圧倒的多数で可決されました。そして先月、国連の人権理事会でも高いレベルの決議が採択され、安保理の議題になってきています。

[訪米して拉致問題解決を訴える]
私も、関係国、関係者の皆様とお会いしながら、この解決を求めて訴えているところです。さらにこれを強化するために、来週私はアメリカに行きます。アメリカ政府関係者と意見交換をする他、日本政府主催で、「北朝鮮による拉致を含む人権侵害に関する国際シンポジウム」をニューヨークで開催します。
このシンポジウムでは私が基調講演を行う他、マルヅキ・ダルスマン(Marzuki Darusman)国連北朝鮮人権状況報告者やロバート・キング(Robert R. King)北朝鮮人権問題担当特使、拉致被害者ご家族等にスピーカーとしてご参加いただく予定で、こうした機会を通じて、拉致問題の解決を強く国際社会に訴えていきます。

[「対話と圧力」、「行動対行動」]
拉致問題の解決のためには、総理も言われた通り、北朝鮮自身に、この問題を解決しなければ北朝鮮の未来を描くことは困難であると認識させることが必要です。このためにも、わが国独自の措置はもちろんのこと、国際的な圧力の背景に「対話と圧力」、「行動対行動」の原則を貫き、北朝鮮との交渉に強く当たっていく必要があります。
他の項目が進んでも、この拉致問題、最重要・最優先課題が進まなければ日本は評価しないと北朝鮮にしっかりと伝えています。
拉致問題安倍内閣にとって最重要・最優先課題です。引き続き皆様のご理解、ご支援を力に、オールジャパンで取り組みながら、すべての被害者の奪還、救出、帰国に向けて務めていきます。
本日は誠にありがとうございます。



◆昭和53(1978)年6月頃
元飲食店店員拉致容疑事案
被害者:田中 実さん(拉致被害時28歳)
欧州に向け出国したあと失踪。
平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日・朝実務者協議において我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において北朝鮮側より北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。
平成17年4月に田中 実さんが拉致認定されて以降、政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。

《特定失踪者・金田竜光さんについて》
◆氏名:金田 竜光
(かねだたつみつ)
◆失踪年月日:昭和54(1979)年ごろ
◆生年月日:昭和27(1952)年
◆性別:男
◆当時の年齢:26歳
◆身長:180cm
◆当時の身分:ラーメン店店員
◆当時の住所:兵庫県神戸市東灘区青木
◆失踪場所:神戸市東灘区

【失踪状況】
金田さんは韓国籍
田中 実さん(昭和53年に拉致)と同じ施設で育った。
昭和52年ごろ、田中 実さん拉致実行犯・韓竜大(ハン・ヨンデ)が経営するラーメン店「来大」に就職。昭和53年に田中 実さんを「来大」に紹介し、ともに働く。同年、韓竜大の誘いにより、田中 実さんがオーストリア・ウィーンに出国。
半年ほどして、田中 実さんが差出人になっているオーストリアからの国際郵便を受け取る。その内容は「オーストリアはいいところであり、仕事もあるのでこちらに来ないか」との誘いであった。
田中さんの誘いを受け、打ちあわせと言って東京に向かったが、以後一切連絡がなく、行方不明となる。
連絡がないことを不思議に思った友人が、この間の事情を知る韓竜大に再三説明を求めたが、「知らない」と繰り返す。
その後失踪した2人を知る友人たちの間で「2人は北朝鮮にいる」との噂が広まり、韓竜大に近づく者がいなかった。
救う会兵庫」は平成14年10月に韓竜大、15年7月にその共犯である曹廷楽(チョ・ジョンガリ)についての告発状を兵庫県警に提出している。



【SEA OF MERCY】
The book named “Sea of Mercy”
13-year- old junior high school student Takeshi Terakoshi was abducted in May 1963.
He went fishing with his two uncle, Shoji and Soto-o Terakoshi. The fishingboat named Kiyomaru left for the fishing ground nearby Noto island, Ishikawa prefecture.
Kiyomaru encountered North Korean spy vessel. Spies were afraid of detection.
Soto-o and Takeshi were abducted and carried to Chong-jin city. Shoji was considered to be killed at the site.
Families, fellow fishermen and coast guard searched the area, but they could find only Kiyomaru and Takeshi’s school uniform.
They thought 3 persons were in disress and died. Funeral service was held.24 Years were passed.
In 1987, Soto-o’s sister received the letter from Soto-o and surprised.
Soto-o wrote “Takeshi and I am living in Gusong, North Korea”.
Takeshi’s father and mother visited to North Korea in1988 and met with Soto-o and Takeshi.
But they couldn’t say how they carried to North Korea because NK officials watched them.
North Korea made the story of their shipwreck accident and lifesaving.
Since then, Takeshi’s parents visited to him a lot of times but Takeshi and his family members cannot say that Takeshi and his uncles were abducted.
In 1997, Megumi Yokota case was appeared in the media and the national congress. Terakoshi’s case was also observed as an abduction case. But “he” denied that he was abducted and praised North Korea and the Kim family.
In December 2001, Pyongyang publishing company published a book named “Sea of Mercy”.
The author is Kim Myong-ho, Takeshi’s Korean name.
In that book, Takeshi wrote that they are not the abduction victims but happily living in North Korea after they ware saved. Moreover “he" denied other abduction case such as Megumi Yokota and Yaeko Taguchi in this book.
Nine months later, Kim Jong-il admitted and appologized for the abduction activities.
But North Korea still denies Terakoshi’s case as abduction and Takeshi and his family cannot say he was abduction victim because Takeshi himself is a hostage.
“Sea of Mercy”, the title is a symbol of North Korean regime.