もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

THIS IS A JOURNEY IN TO SOUND・第49回

イメージ 1

YOUTHANASIA
(1994年・MEGADETH)

【収録曲】
《初回盤》
(1)RECKONING DAY~審判の日~
(2)TRAIN OF CONSEQUENCES~終わりなき旅路~
(3)ADDICTED TO CHAOS~カオスへの誘惑~
(4)A TOUT LE MONDE
(5)ELYSIAN FIELDS
(6)THE KILLING ROAD
(7)BLOOD OF HEROES
(8)FAMILY TREE
(9)YOUTHANASIA
(10)I THOUGHT I KNEW IT ALL
(11)BLACK CURTAINS
(12)VICTORY
(13)A CROWN OF WORMS
(14)HOLY WARS...THE PUNISHMENT DUE(LIVE)
(15)SYMPHONY OF DESTRUCTION~狂乱のシンフォニー~(LIVE)
(16)SWEATING BULLETS(LIVE)

《再販売盤》
(1)RECKONING DAY~審判の日~
(2)TRAIN OF CONSEQUENCES~終わりなき旅路~
(3)ADDICTED TO CHAOS~カオスへの誘惑~
(4)A TOUT LE MONDE
(5)ELYSIAN FIELDS
(6)THE KILLING ROAD
(7)BLOOD OF HEROES
(8)FAMILY TREE
(9)YOUTHANASIA
(10)I THOUGHT I KNEW IT ALL
(11)BLACK CURTAINS
(12)VICTORY
(13)MILLENNIUM OF THE BLIND
(14)NEW WORLD ORDER(DEMO VERSION)
(15)ABSOLUTION(INSTRUMENTAL)
(16)A TOUT LE MONDE(DEMO VERSION)



今回はMEGADETHです。
このアルバムも他のアルバム同様、2004年に全曲リミックスのうえで再販売されました。
このアルバムからメロディー重視の「マーティ・カラー」がはっきりと打ち出されます。
MEGADETHファンからは違う意見もあるかも知れませんが、私はこのアルバムこそがMEGADETHの最高傑作だと思っています。
バランスが良い。
一言で言えば、そうです。
リズムを複雑にすること無く、ストレートに攻めの楽曲に徹しています。だからどの曲も親しみやすい。
(1)(2)でガツンとやって、(3)(4)と美しいバラードが続きます。
特筆すべきは(4)で、(4)のサビはフランス語です。当初は日本語で歌う案もあったようですが、フランス語にして正解でした。曲の雰囲気にはフランス語のほうがピッタリ合うからです。
(3)も素敵なバラードです。デイヴ・ムステインの自伝のような歌詞ですが、ムステインの正直な感情が込められていて、私は好きです。
(8)はアルバム発売当時から、そして今でもアメリで問題になっている近親相姦を起因とする児童虐待を歌っています。残念ながら日本でも近親者同士の性的虐待が存在します。
(12)はムステインの、と言うよりも、バンドとしての自伝的な歌詞になっています。(3)と(12)をセットで聴くとMEGADETHというバンドの全体像がわかると思います。
再販売盤の(2)は単なるリミックスとは違い、曲の最後にギター・ソロを追加しています。最後のソロを追加することで、より「終わりなき旅路」の雰囲気が出ています。
さて、このジャケットについてですが、当然のことながら賛否両論物議を醸しました。
一部の国では販売禁止、一部の国ではジャケットのデザインを変更することで販売許可と、対応は様々でした。
ムステインはこのデザインについて「いのちを洗濯しているところを表現した」と語っています。その話を聞いた人には理解出来るデザインですが、そうでない人が見たとき、確かにこのジャケットはギョッとしてしまうと思います。
それでも、ムステインは2004年に再販売盤を発売したとき、ジャケットデザインを変えませんでした。
「何を言われても、正しいと思うことは変えない」
それが「自分を曲げないこと」にも繋がる。
ジャケットも中身も最高の1枚。
MEGADETHに興味のある方は、ぜひどうぞ。