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【みんな生きている】拉致被害者・特定失踪者再調査編/NHK[石川]

政府は日本と北朝鮮の政府間協議で、北朝鮮拉致被害者や、拉致された可能性が排除できないいわゆる特定失踪者等の全面調査を行うと約束したことを明らかにしました。
安倍晋三総理大臣や菅 義偉官房長官によりますと、北朝鮮側は拉致被害者や特定失踪者を含め、すべての日本人の包括的・全面調査を行うことを日本側に約束したということです。その約束に従って特別調査委員会が設けられ、調査がスタートします。
拉致被害者・市川修一さんの兄健一さんは

「家族も高齢化しているので今度こそはと希望を持っている。政府は全員が帰国できるまで懸命に交渉してほしい」

と話しています。
日本と北朝鮮の政府間協議で、北朝鮮拉致被害者や特定失踪者の全面調査を行うと約束したことが明らかにされたことを受け、石川県内の特定失踪者の家族たちが5月29日夜、白山市で会見し、「解決してほしい思いはあるがこれまでの経緯を考えると楽観視できない」等と述べました。
5月26日から3日間、スウェーデンで行われた日本と北朝鮮の政府間協議について、29日夜、安倍総理大臣は、北朝鮮が、拉致被害者や、拉致された可能性が排除できない、いわゆる特定失踪者の包括的、全面調査を行うと約束したことを明らかにしました。
これを受けて、29日夜、白山市で県内の特定失踪者の家族たちが会見しました。
この中で、昭和38年に日本海で漁をしたまま行方不明になった寺越昭二さんの長男の昭男さんは、

「一見これから解決に向かうように感じるが、これまでの北朝鮮のことを考えると、楽観視できないと感じる」

と述べました。
その上で、北朝鮮側が調査を開始した時点で、日本が独自に行っている制裁措置の一部を解除する方針が示されていることについて、

「制裁解除は甘いと思う。いっぺんに全員が帰ってくるなどの結果がなければ実効性があったとはいえない」

と、政府の厳しい対応を求めました。
また、特定失踪者の安達俊之さんの母の道子さんは、

「私も息子に一目会ってから死にたいと思っている。どうにかして皆さんの力で帰ってこられるようにしてもらいたい。安倍さんは拉致問題の解決を何年も前から掲げているので、言葉の通りに進めてもらいたい」

と期待を示しました。

石川県警公開特定失踪者・寺越昭二さんについて》
◆氏名:寺越 昭二
(てらこししょうじ)
◆当時の年齢:36歳
◆当時の住所:石川県羽咋郡志賀町
◆当時の職業:漁業
◆身長:170cm

【失踪状況】
昭和38年5月11日、高浜港から弟・外雄さんらとともに出港。
翌朝、船体が破壊して浸水した漁船が無人の状態で発見されています。

石川県警公開特定失踪者・寺越外雄さんについて》
◆氏名:寺越 外雄
(てらこしそとお)
◆当時の年齢:24歳
◆当時の住所:石川県羽咋郡志賀町
◆当時の職業:漁業
◆身長:170cm

【失踪状況】
昭和38年5月11日、高浜港から兄・昭二さんらとともに出港。
翌朝、船体が破壊して浸水した漁船が無人の状態で発見されています。

《特定失踪者・安達俊之さんについて》
◆氏名:安達 俊之
(あだちとしゆき)
◆失踪年月日:昭和56(1981)年6月20日
◆生年月日:昭和38(1963)年1月16日
◆性別:男
◆当時の年齢:18歳
◆身長:168cm
◆当時の身分:会社員(金沢国際ホテル)
◆当時の住所:石川県白山市
◆特徴:中肉中背
◆失踪場所:石川県石川郡鶴来町の友人宅を出てから

【失踪状況】
失踪当日、車で母親を歯医者に送りそのまま出勤。
午後6時頃、同僚の女性とともに友人宅を訪れるが、友人は不在で家人が対応。
その後午後7時~7時半の間、別の友人が白山町交差点で助手席に女性を乗せている俊之さんの車とすれ違ったのが最後の目撃情報。
その日は帰ってこなかったが、それまでも2~3日家を留守にすることがあったので両親も特段気にとめなかったが、22日か23日に勤務先から無断欠勤しているという連絡があって失踪に気づいた。
通帳も印鑑も持たず、まとまった金銭も持っていない。自動車も見つかっていない。
28日夕方、自宅に電話があり、「俊之つかまっているよ」との内容。幼い女の子のようなたどたどしい言葉だった。
その10分後にも無言電話があった。

石川県警公開特定失踪者・竹下純七さんについて》
◆氏名:竹下 純七
(たけしたじゅんしち)
◆当時の年齢:21歳
◆当時の住所:石川県小松市
◆当時の職業:予備校生
◆身長:173cm
◆特徴:中肉で浅黒

【失踪状況】
京都の予備校から小松市内の実家へ帰省中の昭和47年9月10日頃、自宅から外出したまま行方不明となっています。

石川県警公開特定失踪者・堤 和夫さんについて》
◆氏名:堤 和夫
(つつみかずお)
◆当時の年齢:27歳
◆当時の住所:東京都世田谷区
◆当時の職業:無職
◆身長:170cm
◆特徴:痩せ型

【失踪状況】
昭和48年7月頃、交際していた女性と石川県等へ旅行に行ったまま行方不明となっています。

石川県警公開特定失踪者・濱井絵理さんについて》
◆氏名:濱井 絵理
(はまいえり)
◆当時の年齢:18歳
◆当時の住所:石川県金沢市
◆当時の職業:飲食店従業員
◆身長:155cm
◆特徴:中肉で茶髪

【失踪状況】
平成9年3月14日、石川県野々市町(現・野々市市)横宮町の勤務先を出たあと、行方不明となっています。

◆昭和53(1978)年8月12日
アベック拉致容疑事案
被害者:市川修一さん(拉致被害時23歳)
被害者:増元るみ子さん(拉致被害時24歳)
「浜に夕日を見に行く」と言って出かけたまま失踪。
北朝鮮側は、1979(昭和54)年7月に2人は結婚し、市川修一さんは同年9月に心臓麻痺で死亡し、増元るみ子さんは1981(昭和56)年に心臓麻痺で死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。