【みんな生きている】ケネス・ロス編

国際的な人権団体が１月２１日、年次報告を発表し、ソチオリンピックをひかえるロシアについて、「市民社会や政府批判への厳重な取り締まりを続けている」と指摘しました。
国際的な人権団体のヒューマン・ライツ・ウオッチは２１日、世界の人権に関する状況を評価した２０１４年の年次報告を発表しました。
この中で、ロシアについて「市民社会や政府批判への厳重な取り締まりを続けている」と指摘した他、同性愛の宣伝を禁じる法律が成立し、右翼団体等が同性愛者を非難して暴力をふるう事態に発展しているとしています。

「プーチン大統領は同性愛者に罪を負わせ行動を制限しています。（オリンピックの）開会式はプーチン大統領の政治的な宣伝であり、ボイコットするよう世界の首脳に訴えています」
（ヒューマン・ライツ・ウォッチのケネス・ロス代表）

ソチオリンピックの開会式をめぐっては、アメリカのオバマ大統領をはじめ各国の首脳が出席を見合わせるとしています。
また報告は、ソチでオリンピック関連施設の建設に従事する外国人労働者に正当な賃金が支払われておらず、搾取の対象になっているとも指摘しています。