無題 - もずの独り言・はてなスポーツ＋物置

寝る前に書くことにタイトルなんか付けない。

今日の大河ドラマ。
『八重の桜』
「新聞記者。新聞記者になりたか」
（徳富蘇峰／中村　蒼）
同志社英学校で若き日の蘇峰が口にした一言。
徳富猪一郎、のちの蘇峰は文久３年１月２５日に肥後熊本で生まれた。
蘇峰は熊本時代にキリスト教に触れ、同志社英学校入学後に洗礼を受けた。
蘇峰が目指したものは単に新聞記者ではなくて、ジャーナリストだった。
のちに蘇峰に対して「変節漢」という批判が出るが、ジャーナリストはその取材対象の渦中に身を置くため、影響を受けて自身を変化させてしまうこともあるのだ。
自身を変化させてもなお、「書きたい、伝えたい」というのがジャーナリストの性。なので、「変節漢」と手厳しくやる前にその性の部分を同情してやって欲しい。
蘇峰について忘れてはならないのが『近世日本国民史』だ。
大正４年から執筆を始め、完成させたのが昭和２７年４月２０日。全１００巻からなるこの歴史書を書くために蘇峰は存在したのだと言っても過言ではない。
作家や学者以外でも、歴史を学ぼうとする人は一度『近世日本国民史』を手にとったことがあるだろう。蘇峰はジャーナリストとしての顔と歴史家の顔の両面を持っていた。
歴史家としての蘇峰のルーツ。それは、蘇峰の祖父・徳富美信が肥後を訪れた頼　山陽と接触があったことによる。
頼　山陽は「山陽史観」という独特の史観を持っていたが、蘇峰もまた、「徳富史観」という独特の史観を持っていた。

From out of
nowhere you came
Strong as stone