もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】/デイリーNK

北朝鮮産麻薬取引を試みた麻薬組織員、アメリカの検察が起訴》

北朝鮮産の麻薬取引を試みた麻薬組織員5人がアメリカの検察によって全員起訴されたと、アメリカCNNが11月20日(現地時間)、報道した。
組織員たちはイギリス・中国・フィリピン・スロバキア国籍とされ、北朝鮮産のヒロポン100kgをアメリカに売り渡そうとしたが、9月、タイ当局に逮捕されアメリカ当局に身柄が引き渡された。
アメリカ当局は北朝鮮核兵器開発による国際社会の制裁により現金が不足し、世界の覚せい剤製造の中心地として浮上していると述べた。
麻薬取締り局(DEA)のミシェル・リオンハート局長は

北朝鮮が世界の麻薬取引でメタンフェタミンヒロポン)の主要供給源として浮上していることを継続的に表している」

と話した。
アメリカの警察が公開した録取記録によれば、麻薬組織員は

「過去、北朝鮮には8箇所のヒロポン製造施設があったが、最近はアメリカの圧力による北朝鮮当局の大々的な取締りにより全て焼却された」

という。
一方、北朝鮮は1992年、金正日キム・ジョンイル)の指示で「白キキョウ事業」と称し、各地でケシ(アヘンケシ)を大規模に栽培していた。
咸鏡南道咸興市のナナム製薬会社等の企業所では「氷」と呼ばれるヘロインとヒロポンが大量生産された。北朝鮮の党・軍・政の保衛機関傘下の外貨稼ぎ企業が秘密裏に海外へ密輸し、外貨を稼いでいるとされる。



《参考・北朝鮮人権・難民国際会議》

【白桔梗農場で働く子供たち(2009年)】

北朝鮮の人権問題の実態を告発し、国際社会と共に改善の方法について話し合う「第9回北朝鮮人権・難民国際会議」が3月20日、オーストラリアのメルボルンで開催された。
オーストラリアのスミス外相は基調講演で

北朝鮮の住民は日々飢えや拷問等の苦しみにさらされている。この問題には非常に心を痛めている」

と述べた。
韓国の諸成鎬(チェ・ソンホ)人権大使は

「南半球のオーストラリアで今回の会議が開催されたのは、北朝鮮の人権問題を広く知ってもらう国際的な機会になるという意味合いがある」

と述べた。
今回の会議は韓国の北朝鮮人権市民連合北朝鮮人権オーストラリア委員会が共同で主催し、オーストラリア国際問題研究所やアメリカ国立民主主義基金朝鮮日報社等が後援した。
この日は300人以上の出席者がドキュメンタリー『天国の国境を越える』を鑑賞した。
この映像は朝鮮日報記者が脱北難民等の悲劇を取材して制作したものだ。

この日の会議では、国際社会がこれまで北朝鮮に提供してきた人道的支援が「北朝鮮の住民、とりわけ子供たちにはほとんど行き渡っていない」という調査報告も発表された。
北朝鮮人権市民連合国際協力チームでリーダーを務めるホサニャック氏が2001年~2008年に北朝鮮から脱出した50人(児童・未成年40人、成人10人)について調査を行なったところ、「韓国や国際社会が支援したコメを受け取った」と答えた人は誰もいなかった。
一方、

「『大韓民国』『国連』『赤十字』等のマークが付いた穀物用の麻袋が市場で売られているのは見たことがある」

と証言したという。
脱北者たちは

「韓国が援助した食糧はまず軍に回り、残りは市場で(カネのある)軍隊や共産党労働党)員等に売られている。一般の国民にはわずかの量が市場での価格よりも少し安く分け与えられるだけ」

と述べた。

金大中(キム・デジュン)・廬武鉉(ノ・ムヒョン)両政権当時は255万tのコメと20万tのトウモロコシが北朝鮮に支援されたが、脱北者によると「まともに行き渡っていない」という。
とりわけ国連が児童や妊婦のために支援した肉類や魚の缶詰等は、2001年~2007年に「これを直接受け取った、あるいは見たことがある」と証言したのは50人中1人もいなかった。
ドイツとスイスが支援した冷凍牛肉は、50人のうち2人が「食べたことがある」と回答した。しかしこれが与えられるときには「海外からの援助関係者からのインタビューに備えて、事前に教育を受けた」という。

ホサニャック氏は

北朝鮮は1990年代半ばから金正日キム・ジョンイル)総書記の裏金を作るために『白桔梗農場』と名付けてアヘンの栽培を本格的に始めた。大人よりも子供のほうがアヘンを盗み出すおそれが少ないため、子供たちが収穫に動員されていた」

と語った。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)