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【みんな生きている】北朝鮮軍事パレード編

《「健康な人でも病人になって帰ってくるのが軍事パレード」北朝鮮の軍事パレードの実態》

7月27日、北朝鮮平壌金日成(キム・イルソン)広場で6・25戦争(朝鮮戦争)休戦(北朝鮮では戦勝)を記念する軍事パレード「戦勝節記念閲兵式」が行われた。
兵士たちは膝を曲げずに脚を上げる独特の歩き方で行進した。いわゆる「ガチョウ足行進」だ。脚を真っすぐ伸ばしたまま地上60cmまで上げてから地面を強くたたくように振り下ろし、その反動でもう一方の脚を上げるというもの。この暑さの中で一日中、地面を蹴れば、内臓がよじれ、腸が破裂して気絶する兵士も出る。
朝鮮人民軍兵士だった脱北者

「健康な人でも病人になって帰ってくるのが軍事パレード」

と話した。
綾羅島メーデー・スタジアムで行われるアリラン公演は、北朝鮮の若者の血と涙でできているといわれる。
小・中・高校生約2万人が半年間、学校にも行かずにマスゲームを正確にできるように練習する。朝から晩まで同じ動作を何千、何万回と繰り返す。一人でも間違えれば激しい体罰を受ける。機械体操をする子どもは組体操で人間の「塔」を作るが、崩れてけがをするのは日常茶飯事だ。
公演当日はトイレに行けないため、前日から水を飲まないようにするともいわれる。公演中に尿意を催したらその場で用を足さなければならない。このためマスゲームの会場には異臭が漂うという。
アリラン公演には平壌と周辺地域の小・中・高校生のうちカネもコネもない子どもたちが動員される。朝鮮労働党幹部や特権層の親は診断書や賄賂を使って子どもを参加させない。
国際人権団体はアリラン公演を児童虐待の代表的な例として問題提起しているが、北朝鮮は体制宣伝や外貨稼ぎの手段にしている。
韓国の訪問団7,500人は2005年、1人1,100ドル(約11万円、1泊2日)から1,500ドル(約15万円、2泊3日)を支払い、公演を見た。2007年には盧武鉉ノ・ムヒョン)大統領も見にいっている。
北朝鮮の住民はほぼ毎週、大規模な行事に動員される。昨年12月だけでも、金正日キム・ジョンイル)総書記死去1周年と追悼行事、金正淑(キム・ジョンスク。金総書記の母親)生誕95周年公演、金正恩キム・ジョンウン)第1書記の朝鮮人民軍最高司令官推挙記念、ミサイル発射祝賀行事が相次いで開催された。今年2月末の核実験成功を祝う行事にも小・中・高校生が動員され、パレードが行われた。大学生はスーツや韓服を着て夜に広場の舞踏会に行かなければならなかった。
動員された人々の様子はなかなかキャッチできないものだが、戦勝節では平壌入りした西側報道陣のカメラに捉えられた。7月29日夜、平壌金日成競技場で戦勝節を祝う「夜会」に動員された人々があくびをしたり、居眠りをしたりしているところが写真に撮られ、海外メディアを通じて世界各国に送られた。戦勝節軍事パレードでは失神した兵士が背負われて出てくる写真もあった。
北朝鮮の刑法には「上級から受けた職務を怠った場合、2年以下の労働鍛錬刑に処する」とある。写真に撮られた人々や兵士は無事なのか、心配になる。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)