もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】特定失踪者情報公開編/佐賀県警

政府が認定した拉致被害者とは別に、北朝鮮によって拉致された可能性を排除できないとして警察が捜査や調査を行っている860人余りの行方不明者(特定失踪者)について、警察庁は広く情報を集めるため、顔写真や行方不明になった状況等を全国の警察のホームページに掲載することを決めました。
これを受けて佐賀県警察本部は6月28日、佐賀県に関係する4人の行方不明者の情報をホームページに掲載しました。
全国の警察は、政府が認定した17人の拉致被害者を含む13の事件について捜査を進め、これまでに北朝鮮の元工作員たち11人を国際手配していますが、この他、拉致の可能性を排除できないとして、合わせて864人の行方不明者を捜査や調査の対象としています。
しかし、30年以上前に行方不明になった人が半数を超える等手がかりが少なくなっているとして、警察庁は広く情報を集めるために864人の行方不明者のうち、家族から了解が得られた169人について、顔写真や行方不明になった状況等を各地の警察本部のホームページに掲載することを決めました。
これを受けて、佐賀県警察本部は、拉致の可能性を排除できないとして捜査や調査を行っている佐賀県に関係する7人の行方不明者のうち、家族から了解が得られた4人について28日、ホームページに情報を掲載しました。
公表された4人の方々は、次の通りです。

唐津市肥前町の井上英治さん。
22歳だった昭和51年6月、「しばらく遊びに行く」と自宅に電話をしたあと行方不明になりました。
佐賀市の武富昌子さん。
18歳の高校生だった昭和53年3月、唐津市で行方不明になりました。
佐賀県出身の堤 夏夫さん。
31歳だった昭和54年7月に当時、住んでいた東京・国分寺市の自宅から行方不明になりました。
佐賀県出身の光瀬雅弘さん。
25歳だった昭和47年9月ごろ、当時、住んでいた愛知県半田市の自宅から行方不明になりました。
県警察本部は4人に関して、どんな些細な情報でも提供してほしいと呼びかけています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。