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【みんな生きている】小城市役所パネル展編/NHK[佐賀]

《「勝負の夏」から「決着の秋」へ!佐賀県小城市拉致問題解決への取り組み》

北朝鮮による日本人の拉致問題の早期解決を目指し、多くの人に問題への理解を深めてもらおうと政府が認定した拉致被害者17人が拉致された当時の状況等を写真等で紹介するパネル展が、佐賀県小城市で開かれています。
このパネル展は、佐賀県と県内で拉致被害者の家族を支援している団体が開いています。
この中では、1977年に鳥取県米子市の自宅近くで行方がわからなくなった松本京子さん(拉致被害時29)や中学1年で拉致された横田めぐみさん(拉致被害時13)たち政府が認定した拉致被害者17人の顔写真と当時の状況が12枚のパネルで紹介されています。
また、平成2年に福井県の海岸で見つかった北朝鮮工作員が使ったとみられるゴムボートや水中スクーター等の写真も紹介されています。
政府が認定した拉致被害者とは別に佐賀県内には、警察が「拉致された可能性が排除できない」として捜査・調査している不明者が7人います。
小城市役所市民課の熊手達夫さんは

「全国的に拉致問題解決への機運が高まっており、多くの人にこの問題に関心を持ってほしい」

と話していました。
パネル展は、小城市役所1階のロビーで8月22日まで開かれています。

◆昭和52(1977)年10月21日
女性拉致容疑事案
被害者:松本京子さん(拉致被害時29歳)
自宅近くの編み物教室に向かったまま失踪。
平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日朝実務者協議において、我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において、北朝鮮側より、北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。
平成18年11月に松本京子さんが拉致認定されて以降政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。

◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。

※「拉致された人たちが家族のところに帰るのは人間として当たり前のこと」
横田早紀江さん。拉致被害者横田めぐみさんの母)

佐賀県警公開特定失踪者・武石喜八さんについて》
◆氏名:武石 喜八
(たけいしきはち)
◆当時の年齢:25歳(昭和42年当時)
◆当時の住所:佐賀県佐賀市
大分県九重町出身
◆当時の職業:佐賀県職員
◆身長:164くらい
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和42年2月21日、当時住んでいた佐賀市内の下宿を自転車で出たあと、行方不明となっています。

佐賀県警公開特定失踪者・光瀬雅弘さんについて》
◆氏名:光瀬 雅弘
(みつせまさひろ)
◆当時の年齢:25歳(昭和47年当時)
◆当時の住所:愛知県半田市
◆当時の職業:無職
◆身長:160くらい
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和47年9月頃、愛知県内の自宅から行方不明となっています。

佐賀県警公開特定失踪者・井上英治さんについて》
◆氏名:井上 英治
(いのうええいじ)
◆当時の年齢:22歳(昭和51年当時)
◆当時の住所:佐賀県東松浦郡肥前町(現・唐津市肥前町
◆当時の職業:農業
◆身長:163くらい
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和51年6月24日、自宅に「しばらく遊びに行く」等と電話したあと、行方不明となっています。

佐賀県警公開特定失踪者・武富昌子さんについて》
◆氏名:武富 昌子
(たけどみまさこ)
◆当時の年齢:18歳(昭和53年当時)
◆当時の住所:佐賀県佐賀市
◆当時の職業:高校生
◆身長:160くらい
◆特徴:
1)中肉
2)丸顔

【失踪状況】
昭和53年3月15日、佐賀県唐津市内で行方不明となっています。

佐賀県警公開特定失踪者・堤 夏夫さんについて》
◆氏名:堤 夏夫
(つつみなつお)
◆当時の年齢:31歳(昭和54年当時)
◆当時の住所:東京都国分寺市
◆当時の職業:会社員
◆身長:160くらい
◆特徴:痩せ型

【失踪状況】
昭和54年7月2日、自宅を出たまま行方不明となっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。