【みんな生きている】国軍捕虜編

《人民解放軍幹部、北朝鮮にいる韓国軍捕虜の解放に協力》

韓国軍の鄭承兆（チョン・スンジョ）合同参謀本部議長と中国人民解放軍の房峰輝総参謀長が６月４日に行った韓・中軍事会談で、中国側が、国軍捕虜が脱北すれば韓国に戻れるよう積極的に協力する意向を示していたことが分かった。人民解放軍当局が国軍捕虜問題に関する協力を表明したのは今回が初めて。
合同参謀本部が６月１３日に国会国防委員会へ提出した鄭議長の訪中に関する報告書によると、中国側は会談で「国軍捕虜問題に関する韓国の立場を理解している。北朝鮮で暮らす国軍捕虜とその家族たちが韓国に戻れるよう、軍・民間レベルで積極的に支援する」と述べたという。
韓国国防部（省に相当）は、北朝鮮で暮らしている国軍捕虜を５００人余りと見積もっている。北朝鮮が国軍捕虜の帰還に関する協議を拒んでいる中、捕虜たちは自力での北朝鮮脱出を試みている。平均年齢は８０代後半で、中・朝の国境を越えられても中国から韓国への亡命が難しい状況だ。
韓国政府の関係者は

「中国の軍当局が国軍捕虜と家族の韓国帰還に協力を約束したことは、脱北者の扱いに対する中国のかたくなな姿勢を考えると大きな進展と言え、韓・中関係の変化の象徴と解釈できる」

と評価した。
一方、合同参謀本部によると、５日に鄭議長と会談した范長竜・中国共産党中央軍事委員会副主席は

「朴槿恵（パク・クンヘ）大統領は中国人にとって立志伝的な人物。（今月末に予定された）朴大統領の訪中は韓・中関係の発展に大きな意味がある」

と述べたという。

【国軍捕虜】
６・２５戦争（朝鮮戦争）時に北朝鮮の捕虜になった韓国軍兵士のこと。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
（脱北者Ａさん。脱北者手記集より）