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【みんな生きている】習近平・崔竜海編(1)

習近平国家主席北朝鮮非核化を要求》

北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)第1書記の特使として訪中した崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮人民軍総政治局長は、5月22日に北京入りしてから終始軍服姿だったが、24日午後に習近平国家主席と会見した際には黒の人民服姿で、習主席に頭を下げた。習主席は崔局長から金第1書記の親書を硬い表情で受け取った。
習主席は崔局長に対し「情勢がどう変わろうと」という表現を使い「非核化」を強調した。これまで中国政府が「非核化の原則を堅持すべきだ」といったレベルの表現を使っていたのに比べ、強硬な立場を取ったと言える。習主席は同日、連続した三つの文章で「非核化」という単語を3回も使った。崔局長との約1時間の会見でほとんど笑わなかった。
訪中期間に崔局長は習主席に会うまで、非核化には否定的な意向を示してきた。23日午後に中国共産党序列5位の劉雲山・政治局常務委員、24日午前には范長竜・党中央軍事委員会副主席が相次いで崔局長に対し、非核化を求めた。
しかし、崔局長は「現在、朝鮮半島韓半島)情勢は複雑かつ特殊で、(北朝鮮に対する)平和の保障がない。朝鮮人民は国家建設のための平和で安定的な環境が必要だ」と述べた。北朝鮮の安全保障には核開発が避けられないとするこれまでの立場を繰り返した格好だ。韓半島の安定のために「対話」は行うが、非核化は困るという趣旨だった。北朝鮮憲法に「核保有」を明記している。崔局長は習主席の前でも「非核化」という単語は口にしなかった。
崔局長は24日午前10時頃、北京を特別機で発つ予定だった。しかし、崔局長が習主席に会うため、人民大会堂に到着したのは午後4時だった。
北京の外交筋は

「中国が習主席との会見日程を最後まで確定させず、崔局長は焦ったのではないか。崔局長は『6カ国協議を行う』と言うために中国に来たわけではないはずだ」

と指摘した。
崔局長は予定より11時間遅い午後9時ごろに北京を離れた。
中国が過去にないような圧力を加えてきたことで、北朝鮮は過去に「死滅した」と形容した6カ国協議のカードを取り出さざるを得なくなったとの見方が浮上している。習主席は崔局長を戒めるように「朝鮮半島の非核化は皆が望むことで全体的な流れだ」「6カ国協議を再開すべきだ」と述べ、金第1書記の名代である崔局長に「核保有不可」を改めて強調した。
中国の北朝鮮問題専門家は

「3回目の核実験と中国漁船拿捕等で、中国国内では反北朝鮮ムードが広がっている。特に核問題で北朝鮮に同情する国内世論はほとんどないことを最高指導部もよく知っている」

と指摘した。
一方、崔局長は訪中期間に関係改善を最重要視した。崔局長は習主席たちに「北朝鮮は中国との友誼を大切に思っている」と述べ、経済発展と民生安定に言及した。ますます悪化する経済難を解決するためには、中・朝関係の改善を通じた中国の支援が不可欠だというメッセージだ。そのために、中国が望む「6カ国協議」という単語に土壇場で言及したとみられる。
北朝鮮関係筋は

「中国が北朝鮮にこれまでのように数万t程度の食糧を提供する可能性がある」

と述べた。
北朝鮮原油の90%以上、貿易の89%を中国に依存している。
しかし、北朝鮮が本当に非核化のための6カ国協議に復帰するかは不透明だ。
外交筋は

「過去に北朝鮮は“非核化のための6カ国協議”ではなく、“軍縮のための6カ国協議”を提唱したことがある」

と指摘した。
中国人民大学国際関係学院の時殷弘教授は

北朝鮮が非核化のための6カ国協議に出てくるかは推移を見守る必要がある。言葉よりも行動が重要だ」

と述べた。
現在、アメリカと韓国も非核化に向けた北朝鮮の「行動」が重要だとの立場を取っている。
北朝鮮消息筋は

北朝鮮は今回の特使派遣をきっかけに『挑発の後の対話』という使い古された手法を繰り返すかもしれない」

と語った。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)