【みんな生きている】原油輸出中断編

《中国が対北朝鮮原油輸出を中断》

中国が２月、北朝鮮に対する原油の輸出を中断した。ロイター通信が３月２１日、中国税関の統計を引用し報じた。
ロイター通信によると、中国税関が公開した統計で、先月の中国の北朝鮮に対する原油の輸出実績はゼロだったことが分かった。
中国は毎月、北朝鮮に対し３万～５万ｔの原油を供給しており、昨年１年間の輸出量は５２万３０４１ｔに達した。
中国が２月、北朝鮮に対する原油の輸出を中断したのは、同月１２日の北朝鮮の核実験に伴う制裁措置だという見方も出ている。
だが、これについて韓国政府の関係者は

「中・朝両国の貿易の特性を知らない人の見方だ。季節的な要因により、毎年２月には中国の原油輸出がゼロになることが多い」

と語った。
実際、韓国貿易協会のまとめによると、中国の２月の北朝鮮に対する原油の輸出は、２０００年から昨年までの間もゼロになったことが多いという。この１３年間で、２月に中国が北朝鮮に原油を輸出したのは、２００１年、２００４年、２００９年、２０１０年だけで、その規模も平均を下回ることが多かった。
中国政府による公式の統計では、中国の北朝鮮に対する支援が把握されていないという問題もある。
韓国統一部（省に相当）の関係者は

「中国が北朝鮮に無償で供給する原油の量は税関の統計に反映されない。税関の統計で原油の供給量がゼロになったからといって、中国の北朝鮮に対する原油の供給がなかったと断定することはできない。公式の統計に含まれていない分は、非公式の援助という形で北朝鮮に提供されている可能性もある」

と語った。
一方、北京の外交筋は

「中国が北朝鮮に対する原油の供給を中断したという情報はまだ入っていない。中国が原油の供給を中断するという措置を講じる段階には至っていないと思う」

と語った。
また別の消息筋は

「中国が原油の輸出を遅らせる方法で、北朝鮮に圧力をかける蓋然性はある」

と話した。
実際、中・朝国境にある遼寧省丹東市では先月「中国が北朝鮮につながる送油管を遮断した」という噂が流れた。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
（脱北者Ａさん。脱北者手記集より）