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【みんな生きている】サイバーテロ編(3)

《「いつもキーリゾルブの終盤」。北朝鮮によるのハッカー攻撃のパターン》

3月20日に韓国のKBS、MBC等主要放送局や金融機関の社内通信網が麻痺したサイバーテロは、どんな勢力が起こしたものか確認されていないが、北朝鮮が実行した可能性が高いとみられている。
セキュリティー専門家の権錫哲(クォン・ソクチョル)キューブピア代表は

「正確な調査結果が出るまで断定できないが、これまでの状況からみて、今回の攻撃は北朝鮮の仕業である可能性が高い」

と述べた。
専門家はまた、今回の攻撃はまだ入り口に過ぎず、今後本格的なサイバー戦争が起きる可能性があると指摘した。
北朝鮮は2009年と2011年にも韓国の政府機関等を対象にDDoS(分散型サービス拒否攻撃)を起こしている。


■予告していた攻撃

韓国政府は個人レベルで今回のような同時多発的なサイバーテロを起こすことは困難だとして、最近の状況から考えて、北朝鮮の仕業である可能性が高いとみている。
労働新聞、朝鮮中央通信ポータルサイト「ネナラ」等北朝鮮にサーバーがあるサイトは3月13日から14日にかけ、ハッキング攻撃を受けて接続が不可能になった。
韓国政府幹部は当時

北朝鮮サイバー攻撃が加えられたことが確認された。攻撃元は明らかになっていない」

と語っていた。
北朝鮮は3月15日、朝鮮中央通信の論評で「我々はこれ(ハッキング)を全面対決戦に入った朝鮮(北朝鮮)による強硬な措置に驚いた敵対勢力の粗末で卑劣な行為と断定する。決して傍観しない」と脅していた。今回のハッキングは北朝鮮による脅迫から5日後に起きた。
安政策研究所の柳東烈(ユ・ドンヨル)上級研究員は

「13日~14日のサイバーテロは挑発の名分を積み上げるための北朝鮮の自作自演だった可能性もある。ハッキング元の究明には時間がかかるため、報復は難しい。北朝鮮はその点を狙ったのではないか。今回の攻撃でサイバー攻撃の能力を誇示したとも考えられる」

と分析した。
今回のハッキングはまた、北朝鮮が強く反発してきた韓・米合同軍事演習「キーリゾルブ」(3月11日~21日)の終盤に起きた。
高麗大のチョ・ヨンギ教授は

「2010年の天安爆沈事件もキーリゾルブ演習の最終日(3月26日)に起きた。韓国の警戒心が緩む時期を選んで挑発を行うのが北朝鮮の長年の手口だ」

と指摘した。


■国家間サイバー戦争の始まり

韓国の政府・軍当局は、北朝鮮の核・ミサイル等大量破壊兵器だけでなく、サイバー戦能力が韓国よりもはるかに優位にある「非対称性脅威」と位置付けてきた。
最近北朝鮮が韓国に対する脅迫を続け、追加的な挑発が予想されていた中、サイバーテロ発生の可能性は高いとみられていた。
北朝鮮がサイバー戦を重視するのは、少ない費用と人員で大きな効果を上げることができるためだ。
アメリカの専門企業が世界160カ国余りのサイバー戦能力を5点満点で評価したところ、アメリカと中国が平均4点でトップとなった他、北朝鮮、日本、イスラエルが平均3.6点で続いた。韓国は平均3.2点だった。
アメリカ情報当局は2010年、北朝鮮の専門ハッカーの能力がアメリカ中央情報局(CIA)と同等のレベルにあると評価している。
韓国国防研究院の孫兌鍾(ソン・テジョン)、キム・ヨンボン両博士は昨年10月の論文で「既に国家間の本格的なサイバー戦が始まった」と指摘した。2008年にはグルジアでロシアの地上軍投入と同時にグルジアの大統領室、議会、政府機関、メディアのウェブサイトが麻痺したが、これはロシア軍のサイバー攻撃が原因と判明した。
最近ではアメリカと中国が互いにサイバー攻撃の被害を受けたとして攻防を繰り広げている。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)