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【みんな生きている】地村富貴恵さん・田口八重子さん

帰国した北朝鮮による拉致被害者の地村富貴恵さんが、北朝鮮で一時、一緒に暮らしていた田口八重子さんの家族に宛てた最近の手紙の中で、当初は工作員になるため経歴を明かさないよう指示されていたことを初めて明かしました。
北朝鮮工作員にする目的で拉致を行なった可能性があることを示す証言として注目されます。
これは、手紙を受け取った拉致被害者田口八重子さんの家族が、1月31日夜、東京で開かれた集会で明らかにしたものです。
それによりますと、地村富貴恵さんは手紙の中で、地村さん夫婦を拉致した疑いで国際手配されている北朝鮮の元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者から「工作員になるには、名前や生年月日等本当のことを言ってはダメだ」と指示されていたことを初めて明かしました。当初は北朝鮮当局から工作員として育成されようとしていたことをうかがわせるもので、北朝鮮が日本語の教育係ではなく、工作員にする目的で拉致を行なった可能性があることを示す証言として注目されます。
また、手紙では、拉致された直後の一時期、一緒に暮らしていた田口八重子さんと共に、辛容疑者から朝鮮語の指導を受けていたことも明らかにし、辛容疑者が横田めぐみさんや曽我ひとみさんだけでなく、それ以外の被害者の教育にも当たっていたことを示しています。
集会で八重子さんの兄の飯塚繁雄さんは
「こうした証言を、被害者をどうしたら助けられるかということに何とかつなげたい一心であり、政府の最大限の取り組みを求めたい」
と訴えました。

◆昭和53(1978)年7月7日
アベック拉致容疑事案
被害者:地村保志さん(拉致被害時23歳)
被害者:地村富貴惠さん(旧姓浜本)(拉致被害時23)
「二人でデートに行く」と言って出かけて以来、失踪。
2人は昭和54年に結婚。平成14年10月に日本に帰国。娘1人と息子2人は平成16年5月に帰国。
捜査当局は、拉致実行犯である北朝鮮工作員辛光洙シン・グァンス)について、平成18年2月に逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引渡しを要求している。

◆昭和53(1978)年6月頃
李恩恵(リ・ウネ)拉致容疑事案
被害者:田口八重子さん(拉致被害時22歳)
昭和62年11月の大韓航空機(KAL)爆破事件で有罪判決を受けた元北朝鮮諜報員金賢姫(キム・ヒョンヒ)氏は「李恩恵(リ・ウネ)」という女性から日本人の振る舞い方を学んだと主張している。この李恩恵は行方不明となった田口さんと同一人物と考えられる。
北朝鮮側は、田口さんは1984(昭和59)年に原 敕晁さんと結婚し、1986(昭和61)年の原さんの病死後すぐに自動車事故で死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。
平成21年3月、金賢姫氏と飯塚家との面会において、金氏より田口さんの安否にかかる重要な参考情報(注)が新たに得られたことから、現在、同情報についての確認作業を進めている。
(注)金氏の発言:「87年1月にマカオから帰ってきて、2月か3月頃、運転手から田口さんがどこか知らないところに連れて行かれたと聞いた。86年に一人暮らしの被害者を結婚させたと聞いたので、田口さんもどこかに行って結婚したのだと思った」