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【みんな生きている】金正恩偶像化作業編

北朝鮮内で進む金第1書記の偶像化》

―「敬愛なる元首さま(金正恩キム・ジョンウン第1書記)は幼少時代に銃を撃ち、乗用車も運転され人々を驚かせただけでなく、世界政治はもちろん軍事をはじめとする多方面の知識を有しておられた」―
北朝鮮当局による金第1書記の偶像化作業が最近、本格化したと見られる。在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)の機関紙『朝鮮新報』等によると、朝鮮労働党出版社は先ごろ、金第1書記の非凡性を際立たせた内容の回想実記図書『先軍革命領導を継承して』第1巻を発刊した。
回想実記図書は、北朝鮮住民たちが領導者の各種活動を回想した内容を収録したもの。『金日成(キム・イルソン)回顧録』や『金日成著作集』、『金正日キム・ジョンイル)選集』等と共に朝鮮労働党や行政機関の幹部たちの必読書だという。
朝鮮中央テレビ等は今年1月に公開した金第1書記の記録映画で、金第1書記が16歳のときに金日成主席の業績に関する論文を「大作として」完成させた思想理論の天才であり、金日成軍事総合大学在学中は睡眠時間が毎日3~4時間で、寝る間も惜しんで勉強に励んだと称えた。
北朝鮮は過去に、金主席や金総書記についても、「古今東西のどの軍事家も追いつくことができない秀でた軍事の英才」「人類が生んだ最も抜きん出た軍事戦略家」等と表現していた。
北朝鮮専門メディアの間では、北朝鮮金正恩バッジを配布し始めたとの主張も出ている。北朝鮮専門のインターネット新聞『デイリーNK』は先ごろ、消息筋の話として

「正恩氏が保衛機関の忠誠心高揚を目的に自身の肖像が描かれたバッジを製作し、国家保衛部の高官たちに優先的に配布した」

と報じた。
8月に北朝鮮が金第1書記の姿が描かれた記念切手を発行した際、金日成金正日バッジに次いで金正恩バッジも製作されるだろうとの見方が出ていた。北朝鮮で領導者の姿が描かれたバッジを着用することは一種の義務となっている。
朝鮮労働党機関紙『労働新聞』が1面の最上段右側に「偉大なる金正恩同志を領導の中心、団結の中心として高く崇めよう!」というスローガンを掲載した事実も最近確認された。以前は主に、「全党、全軍、全人民が一心団結して社会主義の偉業を最後まで完成させよう!」というスローガンが載っていた。
金第1書記の偶像化作業が急ピッチで進められているということは、結局、金第1書記の権力掌握が順調だということを反映しているとの見方が出ている。一部では、金総書記の1周忌(12月17日)や金第1書記の最高司令官就任1周年(12月30日)が近づいていることから体制固めを終える狙いがあるのではないかと分析している。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)