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【みんな生きている】日・朝協議編

モンゴルで4年ぶりに再開した日本と北朝鮮の局長級協議が11月16日に終わり、今後、拉致問題を継続して協議することで双方が一致しました。

拉致問題については突っ込んだ意見交換を行い、今後も協議を継続していく」
(外務省・杉山晋輔アジア大洋州局長)

北朝鮮はこれまで拉致問題は「解決済み」として取り上げない立場をとってきましたが、協議の初日、日本側が拉致問題を提起したところこれを拒否せず、その姿勢には変化が見られました。
そして、2日目には対話を継続し、できるだけ早い時期に次の協議を行うことで合意するところまで漕ぎ着けました。
しかし、これは4年前に一旦合意したものの、北朝鮮によって反故にされた横田めぐみさんたち拉致被害者の安否に関する再調査について話し合う場が、ようやく整ったに過ぎません。
外務省幹部も
「もともとマイナスだったのが、ゼロに近づいたかどうかくらいだ」
と述べています。
しかも政治の世界では、16日に衆議院が解散。総選挙を経て、新政権が発足するまでは次の協議をどう進めていくか見通しは立っていないのが現状です。
「協議の進展」という成果を拉致問題の解決にどうつなげていくのか、最大の課題は残ったままです。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。