もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

【みんな生きている】担当大臣交代編

拉致問題担当大臣民主党政権の発足以降、これまでの3年間に6人が交代しており、拉致被害者の家族からは「頻繁に大臣が代わる状況で問題の早期解決が図れるのか」と失望の声が上がっています。
民主党政権で最初の拉致問題担当大臣となった中井 洽氏はおよそ1年間大臣の職を務めましたが、在任期間はこのときが最も長く、その後の柳田 稔氏、仙谷由人氏はいずれもおよそ2か月で交代しました。このうち柳田氏は国会軽視とも受け取れる自らの発言の責任を取っての辞任でした。
仙谷氏の次の中野寛成氏はおよそ8か月間大臣を務めましたが、続く山岡賢次氏は臨時国会で問責決議が可決されたあとの内閣改造で退任し、在任期間は4か月余りでした。
田中大臣の前任の松原 仁氏は、およそ9か月間大臣の職にありましたが、4年ぶりに日本と北朝鮮の政府間協議が始まった矢先に交代しました。
田中大臣が就任するまでのこの6人の大臣の平均の在任期間は半年余りで、拉致被害者の家族からは「頻繁に大臣が代わる状況で問題の早期解決が図れるのか」と失望の声が上がるとともに、「北朝鮮との交渉にじっくり取り組める体制を作ってほしい」と要望しています。
北朝鮮による拉致被害者・増元るみ子さんの弟の照明さんは
「これだけ担当大臣が交代する今の政権は、拉致問題に真摯に向き合おうとしていないと思わざるをえず、北朝鮮が拉致を認めて10年目の今年を『勝負の年』として活動してきた私たち家族は怒りを感じています。継続性を持って北朝鮮と交渉してほしいというのが家族の願いですが、次にどなたが大臣になっても、もう言葉だけでは信用できないという気持ちです」
と話しています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。