無題 - もずの独り言・はてなスポーツ＋物置

寝る前に書くことにタイトルなんか付けない。

今日の大河ドラマ
『毛利元就』
「母上にとって人生とは、おもちゃを入れた唐櫃のようなものでございましたなァ。何が出て来ようと、面白うて、楽しゅうて、良き一生にございましたなァ」
（毛利元就／中村橋之助）
元就の義母・杉の方、死去。
この育ての母親がドラマ通りの明るく楽しい人物だったかは不明だが、ネクラの元就を支え続けたことは確かだ。
「何が出て来ようと、面白うて、楽しゅうて」
ネクラの元就にはこんな考え方は出来ない。
この考え方が出来たのが元就の三男・小早川隆景で、そのため隆景は秀吉とウマが合い、隆景自身も毛利家も秀吉政権では栄達した。
ネクラの元就も、もしかしたら「何が出て来ようと、面白うて、楽しゅうて」と思える人生を過ごしたかったのかも知れない。が、元就がネクラな性格だったからこそ、毛利家は中国地方の覇者になれた。陰湿で、他人が見たり聞いたりしたら気が滅入るような調略を繰り返して大内・尼子を滅ぼし、吉川・小早川・宍戸・高橋といった近隣諸家を乗っ取った。元就のネクラさが毛利家を大きくしたのだ。
「何が出て来ようと、面白うて、楽しゅうて」
元就は死ぬまでそんな考え方にはなれなかったが、人生一度だけと思えば、「何が出て来ようと、面白うて、楽しゅうて」と考えられるほうがしあわせなのかなとも思う。

今日の