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【みんな生きている】朝鮮労働党大会編《分析》/NHK[全国]

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《NHKの分析、朝鮮労働党大会で見えたもの》

【5月9日23時55分】
北朝鮮は5月6日から朝鮮労働党大会を開催しました。1980年以降行われていなった党大会をなぜ今になって開催したのか。そして、金正恩キム・ジョンウン)第1書記のねらいはどこにあったのか。平壌で取材にあたっている中国総局の長砂貴英記者が伝えます。


■外国取材団を受け入れ

朝鮮労働党大会に合わせて北朝鮮は外国メディアの平壌訪問を受け入れました。
日本やアジア各国、それに欧米等から総勢120人が訪れました。私たちNHK取材班も、5月3日に平壌に入りました。私たちは、北朝鮮での取材を金正恩体制の変化を直接うかがう重要な機会と考えていました。


朝鮮労働党大会とは

北朝鮮では、憲法朝鮮労働党が国家や政府を指導すると規定されています。この朝鮮労働党の最高指導機関、つまり最高意思決定機関が党大会です。党大会では、最高指導者によって事業の成果が報告される他、党の政策の展望が示されます。また、党幹部の人事等が決定されます。
党大会の開催は今回7回目ですが、過去6回の党大会はいずれも金日成(キム・イルソン)主席の時代に開かれました。
このうち1980年の前回の大会は、3,000人余りが出席し、5日間にわたって開催されました。この大会は、のちに総書記に就任する金正日キム・ジョンイル)氏が後継者として初めて公の場に姿を現すという重大な節目となりました。
その後、党大会は1度も開かれませんでした。北朝鮮に詳しい専門家からは、経済の低迷や大規模な自然災害、それに深刻な食糧難等で、党大会を大々的に開くだけの余裕がなかったのではないかといった見方が出ています。
金正日総書記も党大会を開こうとしたことはありました。2000年、南北首脳会談の際に韓国の金大中(キム・デジュン)大統領にその意思を明らかにしながら、そののちに「南北情勢の流動化」を理由に取りやめています。
金総書記もできなかった党大会を金第1書記が開く…
北朝鮮にとって、満を持しての開催だったはずです。


■金第1書記の「党委員長」選出

ところが、平壌入りした私たち外国記者団は、当初、北朝鮮当局によって当惑させられることになります。初めのうち、党大会が取材できなかったからです。案内される場所は、元兵器工場跡の記念施設、真新しい高層マンションが立ち並ぶ通り、科学技術の学習施設、経済建設の模範となっている工場等、党大会とは直接関係のないものばかりでした。
党大会4日目の9日、ようやく会場で直接取材する機会が訪れました。ホテルからバスで平壌中心部にある「人民文化宮殿」のホールに案内され、安全検査を受けたあと、「4・25文化会館」に入りました。しばらく待っていると、突然、行進曲が響き始め、着席していた代表らがはじかれたように立ち上がりました。
「万歳」と拍手のなか、スーツにネクタイ姿の金第1書記がひな壇に姿を現し、中央に着席したのでした。そして、金永南キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長が、「朝鮮労働党委員長である金正恩同志を首班とする党中央委員会政治局と政治局常務委員会が組織された」と述べ、金第1書記が新たに設けられたポストの「党委員長」に選出されたことを
告げたのでした。


■金第1書記が語ったもの

金第1書記は党大会の初日と2日目にかけ「党中央委員会活動総括報告」とする計3時間に及ぶ演説を行いました。
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは「特別重大放送」として演説を金第1書記の肉声で伝えました。
注目されたのは核開発を巡る発言です。「国際社会において、核兵器の拡散を防止する義務を誠実に履行し、世界の非核化を実現するために努力するだろう」と述べ、「世界の非核化」に言及しました。その一方で、4年前の就任直後に憲法を修正して明らかにした、北朝鮮は「責任ある核保有国」だとする立場を改めて示しました。
さらに、核開発と経済の立て直しを並行して進める「並進路線」について、「恒久的に堅持すべき戦略的な路線だ」と述べ、今後も核・ミサイル開発を進めていく考えに変わりがないことを強調しました。
金第1書記の発言を読み解けば、「自分たちはアメリカの非核化を含めた『世界の非核化』を目指しているが、実際にはそうはいかないので、仕方なくみずから身を守るために核開発をしている。われわれの核はあくまでも自衛のためのものだ」というものでしょうか。金日成主席や金正日総書記は語っていた「朝鮮半島の非核化」には言及もしませんでした。国際社会を改めて失望させる結果となりました。
この他、経済に関しては、今年から2020年までの「5か年戦略」を推進し、持続的な発展のための土台を作り上げるとしています。また、韓国に対しては、アメリカ等の外勢を排除して民族が大団結する立場から連邦制による統一の実現を改めて呼びかけました。
一方、金第1書記は、演説の中で日本について、「わが民族への過去の罪悪を反省し、謝罪すべきで、南北統一を妨害してはならない」と述べましたが、拉致問題等、日・朝間の懸案に関する言及はありませんでした。

■政府拉致問題HP
http://www.rachi.go.jp/
警察庁HP
http://www.npa.go.jp/
救う会全国協議会HP
http://www.sukuukai.jp/
特定失踪者問題調査会HP
http://www.chosa-kai.jp/
北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会HP
http://hrnk.trycomp.net/
■特定失踪者・北朝鮮人権ネットワークfacebook
http://www.facebook.com/nknet2015



◆昭和53(1978)年6月頃
元飲食店店員拉致容疑事案
被害者:田中 実さん(拉致被害時28歳)
欧州に向け出国したあと失踪。
平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日・朝実務者協議において我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において北朝鮮側より北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。
平成17年4月に田中 実さんが拉致認定されて以降、政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。
兵庫県警HP
http://www.police.pref.hyogo.lg.jp/
救う会兵庫HP
http://www.sukuukai078.net/04.html

《特定失踪者・金田竜光さんについて》
◆氏名:金田 竜光
(かねだたつみつ)
◆失踪年月日:昭和54(1979)年ごろ
◆生年月日:昭和27(1952)年
◆性別:男
◆当時の年齢:26歳
◆当時の住所:兵庫県神戸市東灘区青木
◆当時の身分:ラーメン店店員
◆身長:180cm
◆失踪場所:神戸市東灘区

【失踪状況】
金田さんは韓国籍
田中 実さん(昭和53年に拉致)と同じ施設で育った。
昭和52年ごろ、田中 実さん拉致実行犯・韓竜大(ハン・ヨンデ)が経営するラーメン店「来大」に就職。昭和53年に田中 実さんを「来大」に紹介し、ともに働く。同年、韓竜大の誘いにより、田中 実さんがオーストリア・ウィーンに出国。
半年ほどして、田中 実さんが差出人になっているオーストリアからの国際郵便を受け取る。その内容は「オーストリアはいいところであり、仕事もあるのでこちらに来ないか」との誘いであった。
田中さんの誘いを受け、打ちあわせと言って東京に向かったが、以後一切連絡がなく、行方不明となる。
連絡がないことを不思議に思った友人が、この間の事情を知る韓竜大に再三説明を求めたが、「知らない」と繰り返す。
その後失踪した2人を知る友人たちの間で「2人は北朝鮮にいる」との噂が広まり、韓竜大に近づく者がいなかった。
救う会兵庫」は平成14年10月に韓竜大、15年7月にその共犯である曹廷楽(チョ・ジョンガリ)についての告発状を兵庫県警に提出している。
兵庫県警HP
http://www.police.pref.hyogo.lg.jp/
救う会兵庫HP
http://www.sukuukai078.net/04.html

《特定失踪者・藤田 進さんについて》
※国連人権理事会が調査要請を受理した事案
◆氏名:藤田 進
(ふじたすすむ)
◆失踪年月日:昭和51(1976)年2月7日
◆生年月日:昭和31(1956)年6月16日
◆性別:男
◆当時の年齢:19歳
◆当時の住所:埼玉県川口市南町
◆当時の身分:東京学芸大学教育学部1年生
◆特徴:
1)家ではあまりしゃべらないタイプ
2)ギターがうまかった
◆失踪場所:埼玉県川口市の自宅

【失踪状況】
失踪当日6:30~7:00頃、以前から言っていた新宿のガードマンのバイトに行くといって服を持って家を出たまま帰らず。
後に新宿にある全ての警備会社に電話で問い合わせたが該当者はいなかった。
脱北者北朝鮮から持ち出した写真が鑑定の結果、藤田 進さんである可能性が極めて高いことが判明。
平成16年1月28日、埼玉県警に告発状提出。
■埼玉県警HP
http://www.police.pref.saitama.lg.jp/
救う会埼玉HP
http://sukuukai.gozaru.jp/
拉致問題を考える川口の会HP
http://kawaguchi.aikotoba.jp/list.htm



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。