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【みんな生きている】神奈川県特定失踪者編/産経新聞

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《インチキ遺骨ではなくて、拉致被害者を返せ!北朝鮮拉致 米軍施設火災の前後に男女5人が相次ぎ失踪…工作拠点あった可能性も》

北朝鮮による拉致の可能性を排除できない行方不明者5人が昭和54年から58年にかけ、横浜市内で相次いで消息を絶った。失踪前後には、市内にある在日米軍の貯油施設で原因不明の火災2件が発生。拉致問題を調べている特定失踪者問題調査会は、失踪と米軍施設の火災に関連があることも視野に入れ、関連がある場合、北朝鮮在日米軍の動きを攪乱する目的が背景にあったのではないかという見方を示している。


■防衛施設付近に北の工作拠点あったのではという仮説

54年から58年にかけて失踪したのは、

▽54年8月に横浜市戸塚区で行方不明になった寺島佐津子さん(失踪当時19歳)
▽55年1月に同区で失踪した吉川 麗(よしかわ・れい)さん(失踪当時26歳)
▽56年11月に横浜市西区で消息を絶った横山辰夫さん(失踪当時29歳)
▽57年3月に横浜市金沢区で行方不明になった河嶋功一さん(失踪当時23歳)
▽58年10月に同区で失踪した斎藤 武さん(失踪当時38歳)

の5人。
このうち、寺島さん、横山さん、斎藤さんの3人については、調査会が北朝鮮による拉致の可能性を排除できない特定失踪者としてリストアップしている。古川さんと河嶋さんについては、全国の警察が北朝鮮による拉致の可能性を否定できないとして捜査・調査している行方不明者に含まれている。
調査会は今年、全国の自衛隊在日米軍施設の周辺で、特定失踪者約470人の4分の1にあたる121人に上る特定失踪者が居住または失踪していたことをまとめている。
北朝鮮の工作機関の拠点が防衛施設の周辺にあり、その周辺で拉致が行われたため、多くの特定失踪者が施設周辺で失踪したり、居住したりしていたのではないか。そのような仮説を打ち立てた調査会は3月30日、仮説を検証するために横浜市で現地調査を実施。その過程で5人の失踪と、前後に在日米軍施設で起きた2件の火災に注目することになった。


■落雷で出火、「そんな簡単に起きるのか」という疑問

火災が起きていたのは、横浜市鶴見区にある鶴見貯油施設と、同市金沢区にある旧小柴貯油施設。ともに航空機の燃料を備蓄する施設だ。
鶴見貯油施設では昭和54年7月、火災が発生。原因は落雷とされている。旧小柴貯油施設では56年10月、タンクが爆発して火災が起きた。小柴での爆発について原因は分かっていない。原因が落雷とされている鶴見の火災についても、米軍の施設で「落雷ぐらいで簡単に火災が起きるのか」と疑問を抱く。
2件の火災は、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない男女の失踪をはさみこむように起きている。昭和54年7月の鶴見貯油施設での火災の1カ月後、寺島佐津子さんの行方が分からなくなり、翌年1月に吉川 麗さんが消息を絶った。
旧小柴貯油施設で火災が起きた翌月の昭和56年11月、横山辰夫さんが失踪し、その後57、58年と河嶋功一さんと斎藤武さんが相次いで行方不明となった。
調査会の仮説では、自衛隊在日米軍施設の周辺に、北朝鮮工作員の拠点があった。航空機に燃料を供給する貯油施設は重要な施設であり、北朝鮮工作員がその周辺で活動し、5人の失踪にかかわっていた可能性も考えられる。


■貯油施設への工作で「米軍の動きにブレーキ」

では、在日米軍の貯油施設での火災に北朝鮮工作員がかかわっていたとした場合、その背景にはどのような事情があったのか。
調査会の荒木和博代表は、北朝鮮金日成(キム・イルソン)主席が休戦中だった朝鮮戦争の決着をつけようとしていたのではないかとの見方を示す。
1975年、東南アジアでは南ベトナムの首都サイゴン(現ホーチミン)が陥落し、翌年にベトナム社会主義共和国が誕生。共産主義陣営が勢力を伸ばしていた。その流れに乗り、金日成主席が「次はわれわれもと果てない夢をということはあったのではないか」と荒木代表は推測する。
再び朝鮮戦争の火蓋が切られた場合、北朝鮮にとって日本にいる米軍は大きな障害となる。
荒木代表は

「戦争が始まって米軍の動きにブレーキをかけることを考えると、貯油施設は重要となる。そこが止まれば米軍の動きに何日かブレーキをかけることができる」

とみて、朝鮮戦争をめぐる国際情勢が背景にあった可能性を挙げる。
米軍施設の火災原因を含め、5人の男女の失踪も全貌が明らかになっておらず、調査会は今後も検証を進める考えという。

■政府拉致問題HP
http://www.rachi.go.jp/
警察庁HP
http://www.npa.go.jp/
■神奈川県警HP
http://www.police.pref.kanagawa.jp/
救う会全国協議会HP
http://www.sukuukai.jp/
特定失踪者問題調査会HP
http://www.chosa-kai.jp/
北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会HP
http://hrnk.trycomp.net/
■特定失踪者・北朝鮮人権ネットワークfacebook
http://www.facebook.com/nknet2015



《特定失踪者・寺島佐津子さんについて》
◆氏名:寺島 佐津子
(てらしまさつこ)
◆失踪年月日:昭和54(1979)年8月10日
◆生年月日:昭和35(1960)年7月26日
◆性別:女性
◆当時の年齢:19歳
◆当時の住所:神奈川県横浜市戸塚区
◆当時の身分:銀行員
◆身長:157cmくらい
◆体重:48kgくらい
◆特徴:中肉
◆失踪場所:神奈川県横浜市戸塚区

【失踪状況】
失踪当日、勤務先の支店の親睦会で鎌倉の花火大会に行き、夜10時に現地解散。
同僚と鎌倉駅で別れ、戸塚駅からバスで帰宅途中に行方不明。
翌日、自宅近くの草むらからセカンドバッグが見つかる。
警察犬の捜査でもここまで来たのは間違いない。

《特定失踪者・横山辰夫さんについて》
◆氏名:横山 辰夫
(よこやまたつお)
◆失踪年月日:昭和56(1981)年11月18日以降
◆生年月日:昭和27(1952)年9月6日
◆性別:男
◆当時の年齢:29歳
◆当時の身分:溶接技師
◆失踪場所:神奈川県横浜市

【失踪状況】
本人から長崎の実家に「横須賀の米軍基地内の仕事につくため、戸籍を送って欲しい」と電話があり(11月18日)、家族が友人宅に戸籍を送ったが、それ以後連絡が途絶える。
失踪前の11月5日には、父の一周忌のため長崎に帰省していた。
長崎県警HP
http://www.police.pref.nagasaki.jp/

《特定失踪者・齋藤 武さんについて》
◆氏名:齋藤 武
(さいとうたけし)
◆失踪年月日:昭和58(1983)年10月30日
◆生年月日:昭和20(1945)6月14日
◆性別:男
◆当時の年齢:39歳
◆身長:168cm
◆当時の住所:神奈川県横浜市
◆当時の身分:会社員
◆特徴:子供の時、凍傷で左手親指の爪が欠落。
◆失踪場所:神奈川県横浜市

【失踪状況】
昭和60年1月にアパートの大家から家賃未納の手紙が届き、失踪していることが判明した。
家人が会社に問い合わせたところ、昭和59年10月で退職し、以後行方不明であるとのことであった。
失踪者の部屋の様子は衣服にカビが生え、缶詰は錆び付いているなど数年間も住んでいなかったような感じで、荷物もそのままの状況だった。
山形県警HP
http://www.pref.yamagata.jp/police/

静岡県警・神奈川県警公開特定失踪者・河嶋功一さんについて》
◆氏名:河嶋 功一
(かわしまこういち)
◆当時の年齢:23歳(昭和57年当時)
◆当時の住所:神奈川県横浜市金沢区
◆当時の職業:無職
静岡県浜松市出身
◆身長:167cmくらい
◆体重:60kgくらい

【失踪状況】
昭和57年3月21日、大学卒業に伴う実家(浜松市)への引越しのため、自家用車で迎えに来た両親とともに車で実家に戻る予定でしたが、急きょ電車を利用することになったため両親と別れた後、行方不明となっています。
静岡県警HP
http://www.pref.shizuoka.jp/police/
■浜松ブルーリボンの会HP
http://www.hamamatsu-blueribbon.org/

《神奈川県警公開特定失踪者・吉川 麗さんについて》
◆氏名:吉川 麗
(よしかわれい)
◆性別:男性
◆当時の年齢:26歳(昭和55年当時)
◆当時の住所:神奈川県横浜市戸塚区
◆当時の職業:会社員
◆身長:162cmくらい
◆特徴:
1)中肉
2)面長
3)近視

【失踪状況】
昭和55年1月、会社を無断欠勤したまま行方不明になっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。