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【みんな生きている】泉田裕彦編《水爆実験》/産経新聞

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《水爆実験ではなくて、拉致被害者を返せ!北朝鮮の「水爆実験」 新潟知事「重大な脅威」 放射性物質の調査強化》

新潟県は1月6日、北朝鮮が水爆実験の実施を発表したことを受け、放射性物質の影響を確認するためモニタリング調査を強化するとともに、情報収集に追われた。県内では、解決の糸口が見えない状況が続く拉致問題への影響を懸念する声とともに、北朝鮮の国際社会への挑戦的な行為に対する怒りが広がった。
県は同日午前に佐渡、新潟、長岡、三条など7地点で放射性物質の測定に乗り出した。分析結果は8日午前11時をめどに発表する。北朝鮮が平成25年2月に行った核実験の際には異常な数値は観測されなかったといい、県の担当者は「前回同様に影響がないことを祈るばかりだ」と話した。


■泉田知事「重大な脅威であり、平和と安全を著しく害するもの」

泉田裕彦新潟県知事は

「わが国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジアや国際社会の平和と安全を著しく害するもので極めて遺憾」

とするコメントを発表するとともに、『産経新聞』の取材に対し

「SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)の活用が必要だと実感した」

と強調。
北朝鮮による拉致被害者の救出に影響が及ぶことに懸念を示し

「政府には北朝鮮の考えに関する的確な分析、対処をしっかりやってほしい」

と述べた。
佐渡市の甲斐元也市長は

「断じて許すことはできない。北朝鮮に厳重な抗議と遺憾の意を表明するとともに、拉致問題の解決も図られない中、このような暴挙は許されない」

と強く非難するコメントを出した。
市民団体「救う会新潟」(新潟市中央区)の高橋 正会長(79歳)=同市北区=は

北朝鮮はこれまでも『調査する』と言っては延期したり、何か問題があるとミサイルを撃つなどしてきた。日本政府が経済制裁を強化するなど、毅然と対応しないと拉致問題も遠のく可能性がある」

と懸念を示すとともに、

「この際、日本の立場をしっかり示すべきだ」

と強調した。
昭和49年2月に佐渡で行方不明となった特定失踪者・大澤孝司さん(69歳。失踪当時27歳)の兄・昭一さん(79歳)=新潟市西蒲区=は

北朝鮮も日・朝交渉に向けて理解する国になったかと思ったら、水爆実験で世界から孤立する国にまたなろうとしている。拉致問題も今年は最後のチャンスかと期待していたが(交渉を)中断せざるを得なくなりそうで大変残念」

と話した。
長岡市の特定失踪者・中村三奈子さん(失踪当時18歳)の母・クニさん(72歳)は

拉致被害者らの再調査結果を回答していない中で、北朝鮮が水爆実験をするとは…」

と驚きを隠さない。その上で

拉致問題が脇に置かれるのが心配。家族が一刻も早く元気に戻ってくるようにあらゆる方策を尽くしてほしい」

と政府に注文をつけた。
「いのち・原発を考える新潟女性の会」メンバーで新潟市在住の桑原三恵さん(67歳)は

「国際情勢の不安定化に拍車がかかると、日本海沿岸の原子力発電所も脅威にさらされる。テロを含む脅威から住民目線で原発を守る有効な手立てを政府に真剣に考えてほしい」

と要望した。
市民からも怒りや疑問の声が上がった。
長岡市の団体職員の男性(54歳)は

拉致問題の解決にも影響が出てくるだろうが、日本政府は毅然とした態度で交渉し、言いたいことを言うべきだ」

と指摘。
新潟市中央区のミニシアター「新潟・市民映画館シネ・ウインド」の井上経久支配人(47歳)=同市東区=は

北朝鮮が国際世論にアピールするためだと思うが、被爆国の一員としては納得しかねる」

と話した。

■政府拉致問題HP
http://www.rachi.go.jp/
警察庁HP
http://www.npa.go.jp/
新潟県警HP
http://www.police.pref.niigata.jp/
救う会全国協議会HP
http://www.sukuukai.jp/
特定失踪者問題調査会HP
http://www.chosa-kai.jp/
北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会HP
http://hrnk.trycomp.net/
■特定失踪者・北朝鮮人権ネットワークfacebook
http://www.facebook.com/nknet2015



◆昭和53(1978)年8月12日
母娘拉致容疑事案
被害者:曽我ひとみさん(拉致被害時19歳)
被害者:曽我ミヨシさん(拉致被害時46歳)
「2人で買い物に行く」と言って出かけて以来失踪。
ひとみさんは平成14年10月日本に帰国。
ひとみさんの夫(ジェンキンス氏=アメリカ人)と2人の娘も平成16年7月に渡日・帰国。
北朝鮮側は、曽我ミヨシさんは北朝鮮に入境していないとしている。
捜査当局は、拉致実行犯である北朝鮮工作員・通称キム・ミョンスクについて、平成18年11月に逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引渡しを要求している。
新潟県警HP
http://www.police.pref.niigata.jp/

◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。

※「白い翼でも黒い翼でも、赤い翼でも青い翼でも、何でも結構なんで、帰って来られる翼をめぐみに与えてほしい」
横田早紀江さん。拉致被害者横田めぐみさんの母)
※「正義は必ず勝つ、と私は信じていますので、あとしばらくお力をお貸しください」
(横田哲也さん。拉致被害者横田めぐみさんの弟)
新潟県警HP
http://www.police.pref.niigata.jp/
■神奈川県警HP
http://www.police.pref.kanagawa.jp/
あさがおの会HP
http://www.asagaonokai.jp

《特定失踪者・大澤孝司さんについて》
◆氏名:大澤 孝司
(おおさわたかし)
◆失踪年月日:昭和49(1974)年2月24日
◆生年月日:昭和21(1946)年6月21日
◆性別:男
◆当時の年齢:27歳
◆当時の住所:新潟県佐渡市
◆当時の身分:新潟県佐渡農地事務所勤務
◆失踪場所:新潟県佐渡郡新穂村

【失踪状況】
自宅独身寮から約400m離れた飲食店で夕食を済ませ、知人宅に寄った後行方不明。
当時事務所には50人~60人が勤務、うち15人~20人程度が本土から単身赴任で来ていた。
失踪時期は観光がオフシーズンだったため、最も忙しい時期に拉致された曽我ひとみさん母子と違い警察もかなり大規模に捜査してくれた。
事務所では失踪後まもなく「あれは北朝鮮にやられたのではないか」との話で持ちきりになったが、やがてぴたりと止んだという。
元同僚の話では「失踪の2~3日前、一緒の船で新潟から帰ってきた。船中では飲む話、食べる話などをしていて自殺や失踪のそぶりは全くなかった」とのこと。
北朝鮮製と思われるマッチが寮の前あたりに落ちていたという。
平成16年1月29日、新潟県警に告発状提出。
■大澤孝司さんと再会を果たす会HP
http://www.ric.hi-ho.ne.jp/takashi-o/
■大澤孝司さんと再会を果たす会・巻高同窓会HP
http://www.makiko-doso.jp/osawa/profile.html

《特定失踪者・中村三奈子さんについて》
◆氏名:中村 三奈子
(なかむらみなこ)
◆失踪年月日:平成10(1998)年4月6日
◆生年月日:昭和54(1979)年9月18日
◆性別:女性
◆当時の年齢:18歳
◆当時の住所:新潟県長岡市
◆当時の身分:高校を卒業して予備校に行く準備中
◆身長:163cm
◆体重:56Kg
◆特徴:
1)硬式テニスをやっている
2)その他のスポーツも好き
3)色白、えくぼがある
◆足のサイズ:24cm
◆失踪場所:新潟県長岡市の自宅

【失踪状況】
4月6日午前中、予備校に入学金50万円を納めに行く予定がそのまま帰宅しない。
後日入学金の中から「3万円借ります」というメモとともに47万円が見つかる。
身支度は普段着のまま。持ち物は自分の白い財布だけ。所持金は5万円~8万円程度と思われる。
通常出かけるときは自転車を利用するがこのときは置いていった。
3月25日に自らパスポートを申請し、4月3日交付。長岡ではなく新潟の旅券センターまで行っている。
大韓航空で出国状況を問い合わせると、7日9時にソウルへ出国していた。搭乗券を購入していた旅行会社によると、中村三奈子の名前で中年のハスキーな声の女性で搭乗券の依頼あり。
旅行は慣れているので新潟空港で出発当日搭乗券を受け取る。帰りの便やホテルは必要ないと言った。
出発当日の朝、中村三奈子の名前で派手なブラウスを着た女性に搭乗券を渡したとのこと。
■中村三奈子さんをさがす会ブログ
http://ameblo.jp/sagasukai98/
■中村三奈子さんをさがす会facebook
http://ja-jp.facebook.com/sagasukai98

新潟県警・愛知県警公開特定失踪者・渡邉浩成さんについて》
◆氏名:渡邉 浩成
(わたなべひろまさ)
◆当時の年齢:23歳(昭和60年当時)
◆当時の住所:愛知県名古屋市中区
新潟県三条市出身
◆当時の職業:郵便局員
◆身長:170くらい

【失踪状況】
昭和60年12月、岐阜県岐阜市の職場を出た後、行方不明になっています。
新潟県警HP
http://www.police.pref.niigata.jp/
■愛知県警HP
http://www.pref.aichi.jp/police/
岐阜県警HP
http://www.pref.gifu.lg.jp/police/



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。