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【みんな生きている】横田めぐみさん/長崎新聞

《インチキ遺骨ではなくて、拉致被害者を返せ!横田さん夫妻のビデオメッセージ》

北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん(拉致当時13歳)の両親が思いを語ったメッセージビデオの上映会が7月12日、神奈川県横浜市内の複合施設のホールであり、「必ず取り返してほしい」との訴えに市民らが耳を傾けた。
高齢となった夫妻が講演に出向かなくても思いを伝えられるよう、夫妻が住むマンションの住民らでつくる支援組織「あさがおの会」が5月に制作。初めて一般向けに公開された。
ビデオは約22分。
母・早紀江さん(79歳)は

「めぐみがいなくなり、悲しく地獄に落ちたような毎日になった。元気で北朝鮮で(救出を)待っていると信じています」

と話した。

■神奈川県警HP
http://www.police.pref.kanagawa.jp/
あさがおの会HP
http://www.asagaonokai.jp
救う会神奈川HP
http://kanagawa.trycomp.net/
特定失踪者問題調査会HP
http://www.chosa-kai.jp/
長崎県警HP
http://www.police.pref.nagasaki.jp/



◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。

※「白い翼でも黒い翼でも、赤い翼でも青い翼でも、何でも結構なんで、帰って来られる翼をめぐみに与えてほしい」
横田早紀江さん。拉致被害者横田めぐみさんの母)
※「正義は必ず勝つ、と私は信じていますので、あとしばらくお力をお貸しください」
(横田哲也さん。拉致被害者横田めぐみさんの弟)

《特定失踪者・徳永陽一郎さんについて》
◆氏名:徳永 陽一郎
(とくながよういちろう)
◆失踪年月日:昭和28(1953)年10月7日
◆生年月日:昭和10(1935)年1月14日
◆性別:男
◆当時の年齢:18歳
◆当時の身分:店員
◆特徴:右肩に子供の頃鎌で切った跡がある
◆失踪場所:長崎県長崎市

【失踪状況】
別の勤務先の話があり、履歴書を書いている途中で突然いなくなった。
10月17日に門司から送られてきた手紙は書留で家族から借りていた金を返して「いい仕事があった」「歩いてでも帰ってきます」と書かれていたが、それ以来連絡なし。
平成16年9月24日、長崎県警に告発状を提出。

《特定失踪者・中村健一さんについて》
◆氏名:中村 健一(通称:武康)
(なかむらけんいち/たけやす)
◆失踪年月日:昭和33(1958)年5月28日
◆生年月日:昭和12(1937)年8月24日
◆性別:男
◆当時の年齢:20歳
◆当時の身分:技術職
◆身長:175cm
◆特徴:
1)背が高く細身
2)肩幅広い
3)盲腸の手術跡あり
◆失踪場所:長崎県長崎市の下宿先

【失踪状況】
長崎県長崎市の下宿先で行方不明。

長崎県警公開特定失踪者・馬場敏壽さんについて》
◆氏名:馬場 敏壽
(ばばとしひさ)
◆当時の年齢:18歳(昭和53年当時)
◆当時の住所:長崎県島原市
◆当時の職業:元土木作業員
◆身長:170cmくらい
◆血液型:O型
◆特徴:痩せ形

【失踪状況】
昭和53年5月頃、出勤する際、家族に「仕事帰りに遊びに行ってくるので帰りは遅くなる」と言い残し、自宅を出た後、行方不明となっています。

長崎県警公開特定失踪者・宮脇俊郎さんについて》
◆氏名:宮脇 俊郎
(みやわきとしろう)
◆当時の年齢:36歳(平成10年当時)
◆当時の住所:長崎県五島市
◆当時の職業:公務員
◆身長176cm
◆特徴:
1)中肉
2)面長
3)八重歯
4)下腹部に約5cmの火傷痕

【失踪状況】
平成10年6月29日、長崎県五島市所在の勤務先で朝食を摂った以降、行方不明となっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。