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【みんな生きている】特定失踪者・北朝鮮人権ネットワーク編/下野新聞

《インチキ遺骨ではなくて、拉致被害者を返せ!失踪者家族らが新組織設立 ネットで交流、情報発信も》

北朝鮮に拉致された可能性を否定できない特定失踪者の家族らが、意見交換や情報発信するための組織「特定失踪者・北朝鮮人権ネットワーク」を発足させたことが6月18日、関係者への取材で分かった。
世話人を務める「救う会徳島」の陶久敏郎会長によると、全国のメンバーが気軽に交流できるよう会員制交流サイト(SNS)のフェイスブックを活用。インターネット上で当事者や支援者が思いを述べ合ったり、社会に訴えかけたりする。
北朝鮮による拉致再調査期限(1年)が7月に迫り、特定失踪者の問題が置き去りにされるのではと懸念。拉致被害者らの人権侵害の解決を促すきっかけになればと意気込む。

《特定失踪者・荒井セツさんについて》
◆氏名:荒井 セツ
(あらいせつ)
◆失踪年月日:昭和29(1954)年冬
◆生年月日:昭和11(1936)年1月12日
◆性別:女性
◆当時の年齢:18歳
◆身長:156cm~158cm
◆当時の身分:住み込みの店員
◆当時の住所:東京都墨田区
◆栃木県宇都宮市出身
◆失踪場所:東京都台東区

【失踪状況】
宇都宮にいた知人の紹介で東京に行き、住み込みで働いていた。
冬に入った頃、夕方カーディガンを着て、下駄かサンダルを履いて外出したまま戻らず。
現金や身の回りのものは持ち出さずそのまま。
当時のお金で千円札1枚と小銭は残されていた。

《特定失踪者・安西正博さんについて》
◆氏名:安西 正博
(あんざいまさひろ)
◆失踪年月日:平成8(1996)年4月14日
◆生年月日:昭和43(1948)年9月19日
◆性別:男
◆当時の年齢:27歳
◆身長:173cm
◆当時の身分:会社員(荏原製作所
◆当時の住所:愛知県名古屋市名東区
◆栃木県小山市出身
◆特徴:
1)色白
2)笑うと八重歯
3)髪はくせ毛
4)近視で眼鏡をかけている
◆失踪場所:愛知県名古屋市

【失踪状況】
会社の寮から車で出かけ、そのまま行方不明になる。
最後に姿を見たのは寮の管理人。
日曜日だったので、寮の玄関で「安西君、食事はどうする?」と声をかけたら「食べます」と答え、近所に買い物に行くような感じで車で出かけた。
前日買った単行本3冊が机の上に置いたまま。レシートも挟んであった。
行方不明になる1週間前に実家に電話、「4月下旬に大学時代の友人の結婚式が九州であり、それに出席してから帰省するのでゴールデンウィーク後半に帰る、お土産を買っていく」と話していた。
3ヶ月後、寮を引き揚げるとき礼服の内ポケットに祝儀袋が入っていた。
自ら消息を絶つとは考えられない。

《特定失踪者・永島康浩さんについて》
◆氏名:永島 康浩
(ながしまやすひろ)
◆失踪年月日:平成14(2002)年4月30日
◆生年月日:昭和53(1978)年7月26日
◆性別:男
◆当時の年齢:23歳
◆身長:168cm
◆体重:67kg
◆当時の身分:准看護士
◆失踪場所:栃木県下都賀郡の自宅を出てから不明

【失踪状況】
平成14年4月29日、仕事場を変わりたいような話をしていて、夕方求人広告を見ていた様子。
家庭では看護師そのものをやめたいとは言っていない。
4月30日19時頃、本人が母に「レンタルビデオ屋にビデオを返してくるから夕食は帰ってから食べる」と言った。いつもと変わらない様子だった。
20時頃、隣の部屋で携帯電話の相手に「今すぐ行く」と言っていたのを父が聞く。明るい感じの声で話していた。
その後行方がわからなくなる。
数ヶ月後「康浩さんが病院に運び込まれた」との報があり、その病院と思われる番号に何度か電話するうち、繋がらなくなった。

《栃木県警公開特定失踪者・寺内正夫さんについて》
◆氏名:寺内 正夫
(てらうちまさお)
◆当時の年齢:24歳
◆当時の住所:福岡県福岡市博多区
◆当時の職業:会社員
◆身長:160cm~165cm
◆体重:55くらい

【失踪状況】
昭和28年3月13日、出張で訪れていた福岡市博多区の会社寮から行方不明となっています。
寺内さんは、幼少期を栃木県で過ごしました。

《栃木県警公開特定失踪者・武田紀子さんについて》
◆氏名:武田 紀子
(たけだのりこ)
◆当時の年齢:21歳(昭和42年当時)
◆当時の住所:栃木県足利市
新潟県上越市出身
◆当時の職業:家政婦
◆身長:155くらい

【失踪状況】
昭和42年12月、栃木県足利駅でタクシーを降りた後、行方不明になっています。

■栃木県警HP
http://www.pref.tochigi.lg.jp/keisatu/



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。