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【みんな生きている】有本恵子さん・横田めぐみさん/毎日新聞

《拉致は人権侵害の総本山!北朝鮮の不誠実から有本恵子さんと横田めぐみさんを救い出せ!》

北朝鮮拉致被害者の再調査を日本政府に約束した「ストックホルム合意」は、5月29日で発表から1年になる。
安倍晋三首相が

「(拉致問題の)全面解決へ向けて第一歩となることを期待している」

と表明し、関係者らが「最後のチャンス」と期待を膨らませた合意発表。その後、日・朝の政府間の交渉は進展せず、解決への道筋も見えてこない。年を経るにつれて「高齢」という問題がのしかかる拉致被害者の家族らは、もどかしさを募らせながら、一日も早い帰還を待ち望んでいる。


拉致被害者有本恵子さん

「これまでで一番短い1年でした。日・朝のことが伝えられるたびに、いつ拉致問題が動くんだろうって……」
拉致被害者有本恵子さん(拉致当時23歳)の母・嘉代子さん(89歳)は神戸市の自宅で振り返った。
政府認定の拉致被害者で、帰国していない人は12人。北朝鮮は従来、このうち恵子さんを含めた8人を「死亡した」と説明し、4人を「入国していない」と主張していた。ストックホルム合意で北朝鮮が再調査を約束したことは、今後、従来の説明を修正する可能性を意味する。

「ようやく動き始めたと思った。でも相手は北朝鮮。うかつには喜べないと、気持ちを抑える日々です」。

嘉代子さんの思いは揺れ続けている。
嘉代子さんは、拉致被害者家族連絡会のメンバーの中で最高齢だ。最近、体調がすぐれない日が増え、外出には杖が欠かせないという。

「支援者から招かれれば、どこにでも出かけたいけど、参加の約束がしにくくなってきた」

恵子さんは1983年、デンマークコペンハーゲンから家族に宛てた手紙を最後に消息を絶った。警察当局はハイジャック事件を起こして北朝鮮に渡った「よど号」グループのメンバーらを恵子さん拉致の実行犯と断定。メンバーらの送還を北朝鮮に求めている。
父・明弘さん(86歳)は今月、血管の手術を受けた。

「恵子を抱きしめるまで、倒れるわけにはいかない」。

声に力がこもる。


拉致被害者横田めぐみさん

横田めぐみさん(拉致当時13歳)の両親も、年齢と闘っている。
父・滋さん(82歳)と母・早紀江さん(79歳)は今月、ビデオメッセージを収録した。遠方で開かれる支援者集会などに参加できない場合、会場で上映してもらう。めぐみさんへの思いや、支援者への感謝の言葉を語っている。
今月5日、アメリカ・ニューヨークで日本政府が開催した国際シンポジウムには、両親に代わって弟・拓也さん(46歳)が出席し、拉致被害者家族の苦しみを語った。

「訴える力は両親の方が強いかもしれないが、長時間の移動はもう無理だから」

と拓也さんは理由を話す。
早紀江さんの思いは複雑だ。

「拓也には拓也の人生を送ってほしい。一日も早く、拉致被害者全員を取り返し、私たちの世代でこの問題に決着をつけたい」


【ことば/ストックホルム合意】
昨年5月26~28日にスウェーデンストックホルムで行われた日・朝政府間協議を経て、29日に発表された日・朝間の合意事項。
北朝鮮側は拉致問題を含めた全ての日本人に関する調査を包括的に実施すること、日本側は人道目的の北朝鮮籍船舶の入港禁止措置を解除することなどを約束した。
北朝鮮は7月、特別調査委員会を設置し、

拉致被害者
▽行方不明者
▽日本人配偶者・残留日本人
▽日本人遺骨問題

をそれぞれの調査対象とする四つの分科会を設けた。
これまでのところ日本政府は、北朝鮮から調査結果の報告を受けていないとしている。

◆昭和58(1983)年7月頃
欧州における日本人女性拉致容疑事案
被害者:有本恵子さん(拉致被害時23歳)
欧州にて失踪。
よど号」犯人の元妻は、北朝鮮当局と協力して有本さんを拉致したことを認めている。
捜査当局は拉致実行犯である「よど号」犯人の魚本(旧姓安部)公博について、平成14年9月逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引き渡しを要求しているが北朝鮮側はこれに応じていない。
北朝鮮側は、有本さんは1988(昭和63)年11月にガス事故で石岡 亨さんと共に死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。

◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。

※「白い翼でも黒い翼でも、赤い翼でも青い翼でも、何でも結構なんで、帰って来られる翼をめぐみに与えてほしい」
横田早紀江さん。拉致被害者横田めぐみさんの母)
※「正義は必ず勝つ、と私は信じていますので、あとしばらくお力をお貸しください」
(横田哲也さん。拉致被害者横田めぐみさんの弟)

◆昭和53(1978)年6月頃
元飲食店店員拉致容疑事案
被害者:田中 実さん(拉致被害時28歳)
欧州に向け出国したあと失踪。
平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日・朝実務者協議において我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において北朝鮮側より北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。
平成17年4月に田中 実さんが拉致認定されて以降、政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。

《特定失踪者・金田竜光さんについて》
◆氏名:金田 竜光
(かねだたつみつ)
◆失踪年月日:昭和54(1979)年ごろ
◆生年月日:昭和27(1952)年
◆性別:男
◆当時の年齢:26歳
◆身長:180cm
◆当時の身分:ラーメン店店員
◆当時の住所:兵庫県神戸市東灘区青木
◆失踪場所:神戸市東灘区

【失踪状況】
金田さんは韓国籍
田中 実さん(昭和53年に拉致)と同じ施設で育った。
昭和52年ごろ、田中 実さん拉致実行犯・韓竜大(ハン・ヨンデ)が経営するラーメン店「来大」に就職。昭和53年に田中 実さんを「来大」に紹介し、ともに働く。同年、韓竜大の誘いにより、田中 実さんがオーストリア・ウィーンに出国。
半年ほどして、田中 実さんが差出人になっているオーストリアからの国際郵便を受け取る。その内容は「オーストリアはいいところであり、仕事もあるのでこちらに来ないか」との誘いであった。
田中さんの誘いを受け、打ちあわせと言って東京に向かったが、以後一切連絡がなく、行方不明となる。
連絡がないことを不思議に思った友人が、この間の事情を知る韓竜大に再三説明を求めたが、「知らない」と繰り返す。
その後失踪した2人を知る友人たちの間で「2人は北朝鮮にいる」との噂が広まり、韓竜大に近づく者がいなかった。
救う会兵庫」は平成14年10月に韓竜大、15年7月にその共犯である曹廷楽(チョ・ジョンガリ)についての告発状を兵庫県警に提出している。

《特定失踪者・藤田 進さんについて》
※国連人権理事会が調査要請を受理した事案
◆氏名:藤田 進
(ふじたすすむ)
◆失踪年月日:昭和51(1976)年2月7日
◆生年月日:昭和31(1956)年6月16日
◆性別:男
◆当時の年齢:19歳
◆当時の身分:東京学芸大学教育学部1年生
◆当時の住所:埼玉県川口市南町
◆特徴:
1)家ではあまりしゃべらないタイプ
2)ギターがうまかった
◆失踪場所:埼玉県川口市の自宅

【失踪状況】
失踪当日6:30~7:00頃、以前から言っていた新宿のガードマンのバイトに行くといって服を持って家を出たまま帰らず。
後に新宿にある全ての警備会社に電話で問い合わせたが該当者はいなかった。
脱北者北朝鮮から持ち出した写真が鑑定の結果、藤田 進さんである可能性が極めて高いことが判明。
平成16年1月28日、埼玉県警に告発状提出。

救う会認定拉致被害者・福留貴美子さんについて》
◆氏名:福留 貴美子
(ふくとめきみこ)
◆失踪年月日:1976(昭和51)年7月18日または19日
◆生年月日:1952(昭和27)年1月1日
◆当時の身分:アルバイト
◆当時の住所:東京都渋谷区恵比寿
◆最終失踪関連地点:海外

【失踪状況】
1976(昭和51)年7月中旬、同居していた友人に「モンゴルに行く」と言い残して出国後、行方不明となる。
1980(昭和55)年3月、突然同居していた渋谷区恵比寿の友人宅に現れた後、横浜市の友人宅に2泊した後、「大阪に行く」と言い残して再び行方不明となるが、後に北朝鮮に渡ったよど号犯の岡本 武と結婚し2児をもうけていたことが明らかになる。
1996(平成8)年夏によど号犯グループの小西隆裕から実家に「1988(昭和63)年夏に土砂崩れで死亡したと北朝鮮側から知らせを受けた」旨の手紙が送られてきたが、真相は不明のままである。

新潟県警・愛知県警公開特定失踪者・渡邉浩成さんについて》
◆氏名:渡邉 浩成
(わたなべひろまさ)
◆当時の年齢:23歳(昭和60年当時)
◆当時の住所:愛知県名古屋市中区
新潟県三条市出身
◆当時の職業:郵便局員
◆身長:170くらい

【失踪状況】
昭和60年12月、岐阜県岐阜市の職場を出た後、行方不明になっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。