無題 - もずの独り言・はてなスポーツ＋物置

寝る前に書くことにタイトルなんか付けない。

From out of
nowhere you came
strong as stone

サキどり↑

、今週は「全力解決！アナタの空き家問題」

全国の空き家

、８２０万戸。
５月２６日に施行される空き家等対策特措法で特定空き家に指定されると、固定資産税が４倍になってしまう。

■特定空き家の定義

◆保安面
家屋が傾いているかどうかや、外壁が隣家に接触しているかどうか。
◆衛生面
土台が著しく傷んでいて、害虫が発生しているかどうか。
また、ゴミの放置。
◆景観を損なう場合。
◆不審者の出入りがある場合。

■東京都町田市の男性（７６歳）

この男性は群馬県前橋市に実家がある。
男性が１ヶ月ぶりに実家を訪ねる。
男性は自身が暮らしている東京都町田市から前橋まで電車を乗り継ぎ４時間３０分かけて実家へ行く。
両親はすでに他界。
実家は１０年以上空き家状態になっている。
「人間が使わなくなるとひどいもんだ。あっという間にこうなっちゃう」
（男性）
「こうなっちゃう」とは床や壁の損傷を指す。

男性は３人兄弟の長男で、家を受け継いだ。
１８歳までこの家で暮らしたが、大学卒業後は中学校の教員となり、以後、６０年間実家で暮らすことはなかった。
「いろんな条件が重なって来られなくなった」
「本来なら傷んでいるところを直して住みたいが…」
（男性）

男性は高齢化に伴い運転免許を返納。そのため、以前は２時間程度で行くことが出来た実家は現在では電車で４時間３０分かかる。
交通手段以外にも、普通に生活していれば４時間３０分かかる実家へはなかなか足繁く行けないだろう。
また、男性の家がある東京都町田市では５０年以上暮らしている。
友人や近所付き合いを考えると、前橋へ移住するのは気が引けてしまう。

築１００年・４００坪・８部屋の実家。
年金暮らしの男性を悩ませるのが

１．解体費用
２．更地にしても買い手が付くかどうか
３．現状の固定資産税が１２６，２６９円

の３点だ。

年金暮らしの男性に解体費用は大きな負担だ。
また、更地にしても買い手が付かなければ困る。更地にすると固定資産税が倍になってしまうのだ。
かと言って、特定空き家に指定されると固定資産税が現状の４倍になってしまう。

■空き家の悩み解決策

［解決策１］
◆更地にする。
家屋の解体費用は延べ床面積１００平方メートルの木造家屋の場合、１００万円～２００万円。
また、更地にすると固定資産税が上がってしまう。
そのため、一部自治体では空き家解体の補助を行っているところもある。
ａ）解体費用の一部補助
・東京都足立区、東京都荒川区で実施
ｂ）寄付すれば条件付きで公費で撤去
・山形県山形市、長崎県長崎市で実施
ｃ）更地にしたあとの固定資産税を一定期間据え置き
・福岡県豊前市で実施

［解決策２］
◆手入れをする。
空き家管理代行業
・代行業者が空き家の窓開放、掃除、損傷のチェックをしてくれる。月１万２千円程度。

［解決策３］
◆手放す。

■時代に合わせて合理的に考える

空き家を解体して更地にしても買い手が付かなければ上がった固定資産税を払い続けなければならない。
また、空き家管理代行業者を使っても問題の先送りにしかならない。
先送りにしてもメリット無し。
そこで、売れるときに売る。手放すのだ。

◆空き家を販売する不動産会社
この会社では家屋の販売件数が年間３，０００件あるが、その半分が元空き家。
この会社では空き家をリフォームで変身させて販売している。
「イメージを壊さずリフォームして、上手く流通させていける」
（不動産会社社員）

空き家の査定ポイントは

・立地条件
・シロアリ被害の有無
・雨漏りや柱の傾き

の３点だ。

◆ＤＩＹ型賃貸
空き家を手放すのではなく、賃貸にする方法もある。
ＤＩＹ型賃貸とは退去時に原状回復の義務が無い賃貸形式のこと。
仕事で場所を選ばない人や、ものつくりをしている人に向いている。
自宅を住居兼事務所にしたい人や、インターネットで自分が作ったものを売っている人には原状回復の義務が無いＤＩＹ型賃貸が向いている。改造したり工房を作っても原状回復しなくても良いのだから。
空き家の持ち主とのマッチング次第で空き家を有効利用することが出来る。それは、家主・借り手ともにＷＩＮ－ＷＩＮの関係になれるということだ。