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【みんな生きている】保衛部指導員拘束・送還編

《中国で北朝鮮の国家保衛部要員拘束、強制送還》

朝鮮日報
北朝鮮朝鮮労働党金正恩キム・ジョンウン)第1書記が「ついに保衛部まで逃げ出している」等と発言したことが伝えられる中、この発言が出るきっかけになったとされる国家安全保衛部(韓国の国家情報院に相当)指導員のチョン・ギルフン氏(54歳)が中国で身柄を拘束され、北朝鮮に強制送還されていたことが分かった。韓国の国家情報院は2月24日、国会への報告の際「金正恩氏が北朝鮮で住民の脱北問題に言及した」とした上で、金正恩氏が上記の発言を行ったと明らかにした。
北朝鮮北部、咸鏡北道のある消息筋は15日

「昨年9月に北朝鮮を脱出し、韓国を目指していた国家保衛部指導員のチョン・ギルフン氏とその家族が、中国の昆明で身柄を拘束され、1月20日ごろ北朝鮮に強制送還された」
咸鏡北道穏城郡で保衛部に引き渡され、そこで取り調べを受けた後、3月初めごろ平壌に移送された」

等と明らかにした。
保衛部指導員を務めるチョン氏は北朝鮮の体制に不満を持ち、家族を連れて中国に逃れ身を潜めていたという。
この消息筋は

「昨年12月に他の複数の脱北者と共に韓国に向かおうとしたチョン氏一行は、中国で強化されている脱北者に対する取り締まりと検問を避けるため、10tトラックに大型の段ボールを積んでその中に身を隠していた」
「ところが昆明での検問中、同行していた子どもが泣き出したため、中国の公安(警察)に見つかりその場で身柄を拘束された」

等と伝えた。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。