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【みんな生きている】よど号ルート拉致事件編/NHK[全国]

《拉致は人権侵害の総本山!北朝鮮特別調査委員会、よど号犯たちを調査》

【12月3日18時27分】
日航機をハイジャックして北朝鮮に渡り、ヨーロッパでの日本人の拉致事件に関わったとして国際手配されているよど号グループのメンバーについて、拉致被害者などを対象とした北朝鮮の特別調査委員会が調査に乗り出したことが分かりました。
北朝鮮が全面的な調査を進めていることをアピールするねらいがあるとみられます。
これは、よど号グループがNHKの取材に対して明らかにしたものです。
グループによりますと、メンバー6人は、先月20日、平壌市内にある北朝鮮の特別調査委員会の事務所に来るよう求められ、担当者3人から「日・朝間の合意に基づいて拉致の調査をしたい」と告げられました。
これに対し、グループ側は「拉致には関与していない」と、これまでどおりの主張を行ったということです。
この6日後には、グループが拠点としている平壌郊外の「日本人村」(日本革命村)を訪れた担当者2人に、拉致事件に関与しているという指摘に反論する資料等を提供したということです。
よど号グループのリーダー・小西隆裕容疑者は、「われわれは拉致問題を解明するために調査に積極的に協力していく」と話していました。
よど号グループは、1970年に日航機「よど号」をハイジャックして北朝鮮に渡ったもので、実行犯の1人と別の実行犯の妻の2人が1980年代にヨーロッパで、有本恵子さん、石岡 亨さん、松木 薫さんの3人を拉致したとして国際手配されています。
北朝鮮よど号グループの調査に乗り出した背景には、よど号グループを通じて全面的な調査を進めていることをアピールするねらいがあるとみられます。

よど号ルート拉致事件
◆昭和55(1980)年5月頃
欧州における日本人男性拉致容疑事案
被害者:松木 薫さん(拉致被害時26歳)
被害者:石岡 亨さん(拉致被害時22歳)
2人とも欧州滞在中の昭和55年に失踪。
昭和63年に石岡さんから日本の家族に出した手紙(ポーランドの消印)が届き、石岡さん、松木さん、そして有本恵子さんが北朝鮮に在住すると伝えてきた。
北朝鮮側は、石岡 亨さんは1988(昭和63)年11月にガス事故で有本恵子さんと共に死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。
また、同様に松木 薫さんについても、1996(平成8)年8月に交通事故で死亡したとして、平成14年9月及び平成16年11月に開催された第3回日朝実務者協議と2回にわたり、北朝鮮側から松木さんの「遺骨」の可能性があるとされるものが提出されたが、そのうちの一部からは、同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
捜査当局は拉致実行犯である「よど号」犯人の妻・森 順子及び若林(旧姓:黒田)佐喜子について、平成19年6月に逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引渡しを要求している。

よど号ルート拉致事件
◆昭和58(1983)年7月頃
欧州における日本人女性拉致容疑事案
被害者:有本恵子さん(拉致被害時23歳)
欧州にて失踪。
よど号」犯人の元妻は、北朝鮮当局と協力して有本さんを拉致したことを認めている。
捜査当局は拉致実行犯である「よど号」犯人の魚本(旧姓安部)公博について、平成14年9月逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引き渡しを要求しているが北朝鮮側はこれに応じていない。
北朝鮮側は、有本さんは1988(昭和63)年11月にガス事故で石岡 亨さんと共に死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。

《参考・日本革命村》
(以下は、『東アジア黙示録』からの引用です)

「楽しい楽しい革命村、歌声いつも響いている♪僕ら、僕ら、育ち行く、元帥様のちびっ子戦士♪さあ、革命の勉強だ、父さん母さんと戦うぞ♪」
よど号」グループのリーダー田宮高麿が作詞した“童謡”の一節である。この歌は思想教育の為に作られ、「よど号」犯の子供が通う北朝鮮の託児所で合唱された。
託児所の保母は朝鮮労働党のエリート党員。託児所には金日成(キム・イルソン)と金正日キム・ジョンイル)の顔写真が掲げられ、「よど号」犯の子供たちは、無条件で金親子を崇拝していたと目撃者は証言する。
よど号」犯の元妻だった八尾 恵さんは、平成14年に出版した手記の中で、子供たちがどのような教育を受けたか、詳述している。想像を超えた衝撃的な内容だ。
「『よど号』グループは、図書館だった建物を改築して、日本革命村小学校を造りました。(略)子ども達には金日成金正日の戦士となるように教育する方針で、校長は田宮でした」(八尾恵著『謝罪します』303頁)
日本革命村とは「よど号」犯が暮らす平壌郊外の特殊集落。村に用意された学校で子供たちには徹底的な洗脳教育が施される。単に北朝鮮式の捏造史を学ぶだけではない。
「立派な金日成主義革命家になるようによく勉強してください」(前掲書303頁)
学校での田宮高麿の挨拶が全てを物語っている。「よど号」犯の子供たちには、金王朝の権力継承と同様、「代を継いで」革命を遂行することが求められているのだ。

※一つ申し上げます。有本恵子さんは、よど号の犯人の一人、柴田泰弘と同じ高校です。先輩・後輩です。あのテレビの前で頭を下げた「私がやりました」という女性ですが、この女性はよど号の妻がたくさんいる中で、唯一の兵庫県人です。偶然にしては出来過ぎていますねえ。こんな二つの偶然が重なるものでしょうか。ありえないですよ。神戸から情報が漏れたに決まっていますよ。ロンドンで、「久しぶり、あんたどこ?兵庫県?私西宮よ」、「有本さんは神戸ですか?」。すぐ親しくなりますよ。こういうのを偶然と言うかもわかりません。
しかしもう一つ。先ほどの斉藤文代さん。出身は熊本県玉名です。その玉名中学の同級生がよど号犯の岡本 武ですよ。これも偶然ですか。その上に、松木 薫さんは大学を熊本から京都に移したんです。岡本 武は熊本玉名から大学は京都大学です。これも偶然ですか。
おかしいでしょう。
なぜ逮捕しないんですか?
あのテレビの前で「私がやりました」、あの女性はまだこの国内で逮捕されないんですよ。国会の答弁では、「彼女の時効は成立していない」と。この女性の証言をもとにして有本さんの拉致認定がされ、そしてよど号犯の安部公博は国際手配されてるんですよ。
こんなことでよど号犯が帰ってきて、逮捕して公判が維持できるんですか?なぜ逮捕しないんですか?
(岡田和典特定失踪者問題調査会副代表)



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。