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【みんな生きている】よど号犯調査編/JNN

《拉致は人権侵害の総本山!よど号ルート拉致被害者を救出しろ!》

【12月3日水曜日】
拉致被害者等の再調査を行う北朝鮮の特別調査委員会が、「よど号」ハイジャック事件のメンバーたちへの調査を始めたことが分かりました。メンバーたちは北朝鮮による日本人拉致事件に関与したとして国際手配されています。
よど号」メンバーの若林盛亮容疑者(67歳)によりますと、11月20日、メンバーと妻、合わせて6人が特別調査委員会側から平壌市内の施設に呼び出され、およそ1時間にわたって担当者と面会し、今後、拉致事件への関与について事情を聴く方針を伝えられたということです。
また、その数日後には担当者がメンバーと妻が生活する平壌郊外の「日本人村」(日本革命村)を訪れ、生活の様子を見学した後、拉致事件に関する出版物等を持ち帰ったということです。

「いい機会だと思いますよ。問題の中身が明らかになるのは我々にとって良いこと。(Q.関与していないと伝えた?)そう言うしかない」
(「よど号」メンバー・若林盛亮容疑者)

よど号」メンバーやその妻をめぐっては、1980年代にヨーロッパで有本恵子さん(拉致当時23歳)たちが拉致された事件に関与したとして魚本公博容疑者(67歳)と森 順子容疑者(61歳)、若林容疑者の妻の佐喜子容疑者(59歳)の3人が警視庁公安部に国際手配されていますが、いずれも拉致への関与を否定しています。

よど号ルート拉致事件
◆昭和55(1980)年5月頃
欧州における日本人男性拉致容疑事案
被害者:松木 薫さん(拉致被害時26歳)
被害者:石岡 亨さん(拉致被害時22歳)
2人とも欧州滞在中の昭和55年に失踪。
昭和63年に石岡さんから日本の家族に出した手紙(ポーランドの消印)が届き、石岡さん、松木さん、そして有本恵子さんが北朝鮮に在住すると伝えてきた。
北朝鮮側は、石岡 亨さんは1988(昭和63)年11月にガス事故で有本恵子さんと共に死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。
また、同様に松木 薫さんについても、1996(平成8)年8月に交通事故で死亡したとして、平成14年9月及び平成16年11月に開催された第3回日朝実務者協議と2回にわたり、北朝鮮側から松木さんの「遺骨」の可能性があるとされるものが提出されたが、そのうちの一部からは、同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
捜査当局は拉致実行犯である「よど号」犯人の妻・森 順子及び若林(旧姓:黒田)佐喜子について、平成19年6月に逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引渡しを要求している。

よど号ルート拉致事件
◆昭和58(1983)年7月頃
欧州における日本人女性拉致容疑事案
被害者:有本恵子さん(拉致被害時23歳)
欧州にて失踪。
よど号」犯人の元妻は、北朝鮮当局と協力して有本さんを拉致したことを認めている。
捜査当局は拉致実行犯である「よど号」犯人の魚本(旧姓安部)公博について、平成14年9月逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引き渡しを要求しているが北朝鮮側はこれに応じていない。
北朝鮮側は、有本さんは1988(昭和63)年11月にガス事故で石岡 亨さんと共に死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。

《参考・日本革命村》
(以下は、『東アジア黙示録』からの抜粋引用です)

「朝の体操と朝鮮国旗・赤旗掲揚、金日成(キム・イルソン)を讃える歌の斉唱は今もつづけられている」
森 大志らが育った平壌・日本革命村の風景だ。実際に革命村を訪問したジャーナリストの高沢晧司氏は、ノンフィクションの名著『宿命』で、そう描写している。
田宮が存命中の記録だが、革命村は現在も大きく変わっていないと考えられる。かつて金日成が「よど号」犯を礼賛したことから、徹底した保護・優遇が約束されているのだ。
この革命村は、“元帥様のちびっ子”たちが朝鮮語で戯れるものの、生活様式はあくまでも日本風。理由は、そこで暮らす連中が将来、我が国に違和感なく潜入する為である。
「ほかならぬ金日成が信任したのは、彼らを中核として日本に『革命』を起こすことだった。『よど号』グループは『日本を金日成主義化する者』としてのみ、金日成によって直接、信任されたのである」(前掲書231頁)
対日工作の拠点なのだ。「よど号」犯や日本人連続拉致の主犯・森 順子らは、朝鮮人民軍の精鋭によって機関銃射撃や格闘術など様々な軍事訓練・指導を施されてきた。
「訓練で使用した武器は、自動小銃と短銃で、教室でその分解や手入れの仕方も学びました。(略)軍人の教官が分解、掃除、組み立ての仕方を教えてくれました」(八尾 恵著『謝罪します』181頁)
こうした軍事訓練から従来、「よど号」メンバーは我が国に潜入し、ゲリラ活動を行うと捉えられていた。しかし、現実に進行していたのは、武装テロよりも巧妙で陰湿、長期的な対日工作だった。

※一つ申し上げます。有本恵子さんは、よど号の犯人の一人、柴田泰弘と同じ高校です。先輩・後輩です。あのテレビの前で頭を下げた「私がやりました」という女性ですが、この女性はよど号の妻がたくさんいる中で、唯一の兵庫県人です。偶然にしては出来過ぎていますねえ。こんな二つの偶然が重なるものでしょうか。ありえないですよ。神戸から情報が漏れたに決まっていますよ。ロンドンで、「久しぶり、あんたどこ?兵庫県?私西宮よ」、「有本さんは神戸ですか?」。すぐ親しくなりますよ。こういうのを偶然と言うかもわかりません。
しかしもう一つ。先ほどの斉藤文代さん。出身は熊本県玉名です。その玉名中学の同級生がよど号犯の岡本 武ですよ。これも偶然ですか。その上に、松木 薫さんは大学を熊本から京都に移したんです。岡本 武は熊本玉名から大学は京都大学です。これも偶然ですか。
おかしいでしょう。
なぜ逮捕しないんですか?
あのテレビの前で「私がやりました」、あの女性はまだこの国内で逮捕されないんですよ。国会の答弁では、「彼女の時効は成立していない」と。この女性の証言をもとにして有本さんの拉致認定がされ、そしてよど号犯の安部公博は国際手配されてるんですよ。
こんなことでよど号犯が帰ってきて、逮捕して公判が維持できるんですか?なぜ逮捕しないんですか?
(岡田和典特定失踪者問題調査会副代表)



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。