もずの独り言・はてなスポーツ+物置

半蔵ともず、はてなでも独り言です。

THIS IS A JOURNEY IN TO SOUND・第31回

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地獄より愛を込めて
(1986年・聖飢魔II

【収録曲】
(1)DEATH LAND
(2)APHRODITE
(3)モアイ
(4)EL・DO・RA・DO
(5)悪夢の叫び
(6)魔界舞曲
(7)アダムの林檎
(8)秘密の花園
(9)FROM HELL WITH LOVE
(10)地獄への階段



今回は聖飢魔IIです。
前2作と雰囲気の違うアルバムになっています。
このアルバムが好きかどうか聞かれると返事に困るというのが正直なところで、前作のTHE END OF THE CENTURYとも次作のBIG TIME CHANGESとも毛色が合わないため、このアルバムだけポツンと浮いたような感じだからです。
このアルバムは大橋がメインで作曲してますが、のちに清水や篁が作曲のメインになったアルバムと聞き比べたとき、このアルバムには違和感があります。
その違和感を思ったとき、大橋が聖飢魔II脱退後に結成したCATS IN BOOTSのアルバムにその答えがあったように私には思えました。
CATS IN BOOTSは次回取り上げますが、きっと大橋はアメリカン・ロックをやりたかったんだろう、と。
音楽性の相違でメンバーが脱退することはよくあることなのですが、円満な脱退だったかどうかはまた別の話です。
デーモン閣下の著書『我は求め訴えたり』に大橋についての記述は一切ありません。そのことを思うと、大橋の脱退は決して円満なものではなかったんだろうと思います。
大橋は聖飢魔II脱退後、「売れ線書くために音楽やってるんじゃねえよ」と話していますが、確かに、聖飢魔IIがその後白い奇跡BAD AGAINを発表する反対側にいてアメリカン・ロックを追求し続けた姿は脱退後の発言と一致します。
大橋はのちに聖飢魔II再結成に参加しますが、STAINLESS NIGHTソロを大橋が弾いたとき、新しい楽曲に生まれ変わったように聞こえました。力強い、アメリカンな感じがしたと言えばいいでしょうか。
大橋については次回もう1回書きますので、話をアルバムに戻します。
このアルバムの(4)はその後いくつもバージョン違いが発売され、聖飢魔IIの代表作となりました。
個人的には(1)と(6)が好きで、特に(6)のギター・ソロはいつ聴いても味わい深くて好きです。
(7)が好きだという聖飢魔IIファンも多いかと思いますが、私は再結成後に録り直した(7)のほうが好きです。
(10)はコントなのですが、後日シングルのB面で~完結編~として収録されます。
次回はCATS IN BOOTSを取り上げます。