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【みんな生きている】日比谷公会堂(20)地村富貴恵さん

浜本七郎(地村〈旧姓浜本〉富貴恵さんの兄。家族会副代表)


■日本人は怒りを通り越して激怒に達している

みなさんこんにちは。
いつもご来場ありがとうございます。
私は唯一帰国者側の家族でありまして、福井県出身の旧姓浜本富貴恵、いま地村富貴恵の4歳上の兄
です。
向こうでの生活の話はあまりさせていただいていないんですが、妹たちは北朝鮮ではどんな生活をしていたのか。簡単にお話すると、物理的なものは、食事などのようなものは何とか生活の範囲でやっていけたのです。
25年間、何を思っていたか。それはやはり帰国に関することです。本当に心の底から、腹の底か恨みが出るような、うめき声が出るようなことで、日本に帰りたい、日本に帰りたい、ずっとそう思っていました。
なぜか。やはり北朝鮮というところは、冬になると酷寒の寒さなんですね。そこで死んだら本当にさみしいというか、自分が精神的にまいってしまうわけですね。
向こうは土葬が多いそうです。亡くなっても土の中で、誰もお墓にも来てくれない。一人でさみしく亡くなっていかなければならない。
それを思ったら、やはり日本に帰って、家族とかそういう人たちに見守られて死んでいきたいというのが本当に日本人じゃないでしょうか。
北朝鮮はまだ回答してきません。宋日昊ソン・イルホ)がこの前色々話しました。日本に対する信頼関係等でいちゃもんをつけていますが、拉致した犯人なんですね。我々に非はないわけです。北朝鮮という国に対して25年間、刑務所にいたようなものです。
拉致した被害者は無条件で返すのが当たり前のことなんです。
それがなぜできないのか、ということですが、こちらにも手段があるんです。
今現在、朝鮮総連の議長について、(再入国許可を取り消せと)先ほどお話がありましたが、私もそう思います。再入国を許可しているんです。撤回も辞さないぞということも含めて早く返事を出せと。
こちらに非はないんです。向こうに非があるんですから。そういうことに関しては本当に悠長です。実際に譲歩することもできないと思います。
ここにいらっしゃる方は、日本全国の意思だと思って、怒りを通り越して激怒に達していると思っていらっしゃると思います。
是非とも応援宜しくお願いいたします。
ありがとうございました。



◆昭和53(1978)年7月7日
アベック拉致容疑事案
被害者:地村保志さん(拉致被害時23歳)
被害者:地村富貴惠さん(旧姓:濱本)(拉致被害時23歳)
「二人でデートに行く」と言って出かけて以来、失踪。
2人は昭和54年に結婚。
平成14年10月に日本に帰国。
娘1人と息子2人は平成16年5月に帰国。
捜査当局は、拉致実行犯である北朝鮮工作員辛光洙シン・グァンス)について、平成18年2月に逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引渡しを要求している。

※「(拉致実行犯に担がれて)一歩一歩下りるとき、犯人の肩がお腹にめり込んで痛かった」
(地村富貴恵さんの証言)