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【みんな生きている】東アジアネットワーク編/産経新聞

《拉致は人権侵害の総本山!島根県の特定失踪者を救出しろ!》

北朝鮮による拉致被害者らの再調査結果の行方が不透明になってきた。
島根県の特定失踪者問題解決などに取り組む「東アジアネットワーク」(島根県出雲市)の石原倫理代表幹事は「拉致問題の解決は、特定失踪者の真相解明から始まる」と強く訴える。
日本政府が北朝鮮への経済制裁の一部を解除したことについては「足元を見られないか」と懸念も示す。北朝鮮が約束した「すべての日本人の調査」で、拉致被害者や特定失踪者が何人帰国できるか不安という。
島根県関係で氏名が公開されている特定失踪者は3人。
昭和48年に島根県益田市で行方不明となった島根県津和野町の益田ひろみさん(失踪当時20歳)については

「いなくなった状況が、これまでの拉致被害者と似ている」

といい、

「4、5年経てば何らかの状況が分かってくるが、それすらない。神隠し的にいなくなった」

とする。
島根県江津市出身の和田佑介さん(失踪当時25歳)は、直後に仲間と車の趣味の会を立ち上げることを計画中で

「夢も希望もあり、自分からいなくなったとは考えられない」

とみる。
昭和57年に北海道礼文島沖で行方不明になった島根県松江市の漁業・野田福美さん(失踪当時47歳)については

「北海道は工作員の出入りが頻繁。工作活動に遭遇したり、技術者として連れ去られたりしたケースが考えられる」。

特定失踪者問題調査会(東京都)などとともに今年、益田市の海岸で北朝鮮工作員が昭和50年代に侵入の目印にしたとみられる岩場を突き止めた。
「県内の特定失踪者との関連も否定できず、今後も調査していきたい」とし、

拉致被害者に比べて特定失踪者は知らない人も多い。多くの人に家族の怒りや悲しみを共有してほしい」

と話す。

《特定失踪者・益田ひろみさんについて》
◆氏名:益田 ひろみ
(ますだひろみ)
◆失踪年月日:昭和48(1973)年3月頃
◆生年月日:昭和27(1952)年8月29日
◆性別:女性
◆当時の年齢:20歳
◆身長:155cmくらい
◆当時の身分:会社員(呉服販売)
◆当時の住所:島根県鹿足郡津和野町
◆失踪場所:島根県益田市

【失踪状況】
失踪当日寝坊して、父親が自転車で山口線東青原駅まで送り、間に合って益田駅で降りる。
勤務先のシャッターを開ける担当だったが、団体旅行の土産を勤務先の裏口に置いて、そのまま失踪。

《特定失踪者・和田佑介さんについて》
◆氏名:和田 佑介
(わだゆうすけ)
◆失踪年月日:平成14(2002)年5月7日
◆生年月日:昭和52(1977)年1月30日
◆性別:男
◆当時の年齢:25歳
◆身長:172cm
◆体重:80kg
◆当時の身分:会社員
◆当時の住所:広島県広島市佐伯区
◆失踪場所:広島県広島市佐伯区

【失踪状況】
平成14年5月6日、島根県江津市の帰省先から広島市の自宅に帰り、翌5月7日、職場に出勤することなく、自家用車と共に行方不明となっています。
5月7日、会社から無断欠勤していると連絡がある。
その後行方が分からず。
アパートは、冷蔵庫湯沸しポットなど、全て電気も入れてあり、普通どおりの生活感があり、ちょっと外へ出出ると言ったような様子。
携帯電話、銀行通帳、キャッシュカード、ガソリンカード、免許証、タバコ入れは無かった。
失踪前日まで、全く変わった様子はなかった。

《特定失踪者・野田福美さんについて》
◆氏名:野田 福美
(のだふくみ)
◆失踪年月日:昭和57(1982)年10月28日
◆生年月日:昭和9(1934)年11月5日
◆性別:男
◆当時の年齢:47歳
◆当時の身分:漁師
◆失踪場所:北海道礼文島

【失踪状況】
北海道礼文島沖でイカ漁の最中。
当日、海は穏やかで無線僚船と10時半頃まで交信のあと消息不明。
電話で「漁は終わりにして帰途に着く」と告げていた。
お土産、燃料代の精算も袋に入れて船に残されていた。
サンダルが片方ずつ違うものが残り操業状態のまま発見される。
海保のヘリや、礼文島住民、僚船が丸一日捜索して見つからず荒天になり捜索打ち切り。
10艘の船団を率いる団長として5年目、何度と無く時化に遭遇して人命救助の経験もある。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。