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【みんな生きている】拉致問題を考える埼玉県民の集い編/産経新聞

北朝鮮による拉致被害者の全員救出に向けて9月27日、「拉致問題を考える埼玉県民の集い」がさいたま市内で開催される。日・朝交渉が進められる中で、拉致被害者や特定失踪者の家族たちが県民に全面解決への思いを語り、世論の後押しを訴える。
今回は県民の集い初の試みとして、横田めぐみさん(拉致当時13歳)の両親である滋さんと早紀江さんが参加者の質問に答えるコーナーが設けられる。
集いでは、横田さん夫妻とともに、川口市出身の田口八重子さん(拉致当時22歳)の兄で家族会代表の飯塚繁雄さんが県民へのメッセージを伝える。また、北朝鮮による拉致の疑いが排除できない同市の特定失踪者、藤田 進さん(失踪当時19歳)の弟・隆司さんも講演。
進さん救出の取り組みや、これまで注目されてこなかった特定失踪者問題の背景などを語る予定だ。
また、会場では拉致問題を描いた映像なども放映される。
県民の集いは北朝鮮に拉致された日本人を救出する埼玉の会(救う会埼玉)と県が主催し、今回で12回目。埼玉関係では政府認定の拉致被害者1人、警察庁が断定する被害者2人、公開された特定失踪者12人、警察当局が拉致の疑いで捜査中の失踪者もいる。
救う会埼玉の竹本博光代表は

「特定失踪者を含め拉致の全容はいまだ解明されていない。拉致問題がいつ動いてもおかしくない状況で、全員救出に向けて、県民の皆さまに関心を持ち、声を上げていただければ」

と呼びかけている。
集いは、さいたま市浦和区埼玉会館で9月27日午後1時30分~4時。
入場無料で定員5000人。
参加希望者は8月22日必着ではがきかEメールで事前申し込みが必要。
応募多数の場合は抽選。

◆昭和53(1978)年6月頃
李恩恵(リ・ウネ)拉致容疑事案
被害者:田口八重子さん(拉致被害時22歳)
昭和62年11月の大韓航空機(KAL)爆破事件で有罪判決を受けた元北朝鮮諜報員金賢姫(キム・ヒョンヒ)氏は「李恩恵(リ・ウネ)」という女性から日本人の振る舞い方を学んだと主張している。この李恩恵は行方不明となった田口さんと同一人物と考えられる。
北朝鮮側は、田口さんは1984(昭和59)年に原 敕晁さんと結婚し、1986(昭和61)年の原さんの病死後すぐに自動車事故で死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。
平成21年3月、金賢姫氏と飯塚家との面会において、金氏より田口さんの安否にかかる重要な参考情報(注)が新たに得られたことから、現在、同情報についての確認作業を進めている。
(注)金氏の発言:「87年1月にマカオから帰ってきて、2月か3月頃、運転手から田口さんがどこか知らないところに連れて行かれたと聞いた。86年に一人暮らしの被害者を結婚させたと聞いたので、田口さんもどこかに行って結婚したのだと思った」

※「八重子さんが北朝鮮南浦港に着いたとき、女性通訳に“私には子供が二人いて、どうしても日本に帰らなくてはならないので、返してほしい”と何回も言ってお願いしたそうです。八重ちゃんの思いは最初から最後まで子供のことでいっぱいでしたし、今でも間違い無く“今、彩ちゃんはいくつになって、耕ちゃんはいくつになった”と毎年計算して、どんな大人になったか知りたがっているはずです。すごく会いたがっていると思います」
拉致被害者・地村富貴恵さんの証言)

《特定失踪者・藤田 進さんについて》
※国連人権理事会が調査要請を受理した事案
◆氏名:藤田 進
(ふじたすすむ)
◆失踪年月日:昭和51(1976)年2月7日
◆生年月日:昭和31(1956)年6月16日
◆性別:男
◆当時の年齢:19歳
◆当時の身分:東京学芸大学教育学部1年生
◆当時の住所:埼玉県川口市南町
◆特徴:
1)家ではあまりしゃべらないタイプ
2)ギターがうまかった
◆失踪場所:埼玉県川口市の自宅

【失踪状況】
失踪当日6:30~7:00頃、以前から言っていた新宿のガードマンのバイトに行くといって服を持って家を出たまま帰らず。
後に新宿にある全ての警備会社に電話で問い合わせたが該当者はいなかった。
脱北者北朝鮮から持ち出した写真が鑑定の結果、藤田 進さんである可能性が極めて高いことが判明。
平成16年1月28日、埼玉県警に告発状提出。

◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。

※「拉致された人たちが家族のところに帰るのは人間として当たり前のこと」
横田早紀江さん。拉致被害者横田めぐみさんの母)

《埼玉県警公開特定失踪者・片岡 清さんについて》
◆氏名:片岡 清
(かたおかきよし)
◆当時の年齢:30歳
◆当時の住所:埼玉県草加市
◆身長:160cmくらい

【失踪状況】
昭和44年6月頃、埼玉県草加市内で行方不明になっています。

《埼玉県警公開特定失踪者・宮坂昭二さんについて》
◆氏名:宮坂 昭二
(みやさかしょうじ)
◆当時の年齢:27歳
◆住所:埼玉県戸田市美女木
◆当時の職業:清掃員

【失踪状況】
昭和50年7月上旬、会社から家族に「二人とも出社しなくなった」と連絡があり行方不明になっていることがわかりました。
(弟の宮坂昭三さんと一緒に行方不明となりました)

《埼玉県警公開特定失踪者・宮坂昭三さんについて》
◆氏名:宮坂 昭三
(みやさかしょうぞう)
◆当時の年齢:27歳
◆当時の住所:埼玉県戸田市美女木
◆当時の職業:清掃員

【失踪状況】
昭和50年7月上旬、会社から家族に「二人とも出社しなくなった」と連絡があり行方不明になっていることがわかりました。
(兄の宮坂昭二さんと一緒に行方不明となりました)

《埼玉県警公開特定失踪者・南繁次郎さんについて》
◆氏名:南 繁次郎
(みなみしげじろう)
◆当時の年齢:47歳
◆当時の住所:埼玉県越谷市大字平方
◆当時の職業:自営業
◆身長:168cmくらい

【失踪状況】
昭和62年7月20日、「集金に行ってくる」と言って車で出かけたまま行方不明になりました。

《埼玉県警公開特定失踪者・金井健一郎さんについて》
◆氏名:金井 健一郎
(かないけんいちろう)
◆当時の年齢:22歳
◆当時の住所:埼玉県上尾市谷津
◆当時の職業:無職
◆身長:168cmくらい

【失踪状況】
平成4年8月下旬、自宅を出たまま行方不明になりました。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。