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【みんな生きている】救う会神奈川編/産経新聞

北朝鮮による全ての拉致被害者の救出を求め、「北朝鮮に拉致された日本人を救う神奈川の会」は7月19日、神奈川県横浜市内で緊急集会を行った。
集会では、昭和49年に新潟・佐渡島で行方不明となった特定失踪者の大沢孝司さん(失踪当時27歳)の兄で横浜市瀬谷区に住む茂樹さん(73歳)が、

「安倍(晋三)首相が本気になって解決してくれると期待している。全員が帰国できるまでご支援いただきたい」

と涙ながらに訴えた。
シンポジウムでは、拉致問題地方議会全国協議会会長を務める松田良昭県議が

「(拉致被害者が)帰国したときに温かく迎える状況を作り、制度としても整えるべきだ」

と持論を展開。
また、有田芳生参院議員は、再調査の期間について

「1年以上かかる」

との見方を示した。

《特定失踪者・大澤孝司さんについて》
◆氏名:大澤 孝司
(おおさわたかし)
◆失踪年月日:昭和49(1974)年2月24日
◆生年月日:昭和21(1946)年6月21日
◆性別:男
◆当時の年齢:27歳
◆当時の身分:新潟県佐渡農地事務所勤務
◆当時の住所:新潟県佐渡市
◆失踪場所:新潟県佐渡郡新穂村

【失踪状況】
自宅独身寮から約400m離れた飲食店で夕食を済ませ、知人宅に寄った後行方不明。
当時事務所には50人~60人が勤務、うち15人~20人程度が本土から単身赴任で来ていた。
失踪時期は観光がオフシーズンだったため、最も忙しい時期に拉致された曽我ひとみさん母子と違い警察もかなり大規模に捜査してくれた。
事務所では失踪後まもなく「あれは北朝鮮にやられたのではないか」との話で持ちきりになったが、やがてぴたりと止んだという。
元同僚の話では「失踪の2~3日前、一緒の船で新潟から帰ってきた。船中では飲む話、食べる話などをしていて自殺や失踪のそぶりは全くなかった」とのこと。
北朝鮮製と思われるマッチが寮の前あたりに落ちていたという。
平成16年1月29日、新潟県警に告発状提出。

《神奈川県警公開特定失踪者・大田 清さんについて》
◆氏名:大田 清
(おおたきよし)
◆当時の年齢:18歳(昭和46年当時)
◆当時の住所:神奈川県相模原市
◆職業:大学生
◆身長:160cmくらい
◆体重:50kgくらい
◆特徴:
1)痩せ型
2)頭髪黒色スポーツ刈り
3)左眉毛下1cmの切り傷

【失踪状況】
昭和46年1月、相模原市内の下宿先から行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・久保經弘さんについて》
◆氏名:久保 經弘
(くぼつねひろ)
◆当時の年齢:29歳(昭和50当時)
◆当時の住所:神奈川県相模原市
◆当時の職業:調理師
◆身長:152cmくらい

【失踪状況】
昭和50年8月、「八王子へ遊びに行く」と言い残し、居候していた義兄の自宅を出た後、行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・成井賢二さんについて》
◆氏名:成井 賢二
(なるいけんじ)
◆当時の年齢:28歳(昭和51年当時)
◆住所:東京都世田谷区
◆職業:不明
◆身長:170cmくらい
◆特徴:
1)中肉
2)浅黒面長

【失踪状況】
昭和51年4月頃、都内の下宿先から何も言わずに出た後、行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・近江谷 榮さんについて》
◆氏名:近江谷 榮
(おおみやさかえ)
◆当時の年齢:24歳(昭和52年当時)
◆当時の住所:神奈川県小田原市
◆職業:無職
◆身長:170cmくらい
◆体重:55kgくらい
◆血液型:O型
◆特徴:
1)中肉
2)面長
3)足に10円玉くらいの火傷痕

【失踪状況】
昭和52年2月ころ、神奈川県小田原市の実家から出掛けたまま行方不明となっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・川上純子さんについて》
◆氏名:川上 純子
かわかみじゅんこ
◆当時の年齢:37歳(昭和52年当時)
◆住所:神奈川県中郡二宮町
◆職業:無職
◆身長:165cmくらい
◆特徴:
1)痩せ型
2)近視

【失踪状況】
昭和52年10月、神奈川県中郡二宮町内の自宅から行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・松澤清子さんについて》
◆氏名:松澤 清子
(まつざわきよこ)
◆旧姓:清水
◆当時の年齢:35歳(昭和53年当時)
◆当時の住所:神奈川県横浜市港南区
◆職業:会社員

【失踪状況】
昭和53年5月、「買い物に行く」と言い残し、自宅を出た後、行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・根本 剛さんについて》
◆氏名:根本 剛
(ねもとつよし)
◆当時の年齢:20歳(昭和54年当時)
◆当時の住所:神奈川県横浜市鶴見区
◆当時の職業:不明
◆身長:160cmくらい
◆体重:50kgくらい

【失踪状況】
昭和54年1月、「仕事に行く」と言い残し、自宅を出た後、行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・後藤 孝さんについて》
◆氏名:後藤 孝
(ごとうたかし)
◆当時の年齢:20歳(昭和54年当時)
◆当時の住所:神奈川県横浜市鶴見区
◆当時の職業:整備工
◆身長:163cmくらい
◆体重:70kgくらい
◆特徴:左まぶたに約1cmくらいの創傷痕

【失踪状況】
昭和54年1月、中学時代の同級生3人と共に車で出掛けたまま行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・矢島文男さんについて》
◆氏名:矢島 文男
(やじまふみお)
◆当時の年齢:40歳(昭和55年当時)
◆当時の住所:長野県松本市
◆当時の職業:溶接工
◆身長:155cmくらい
◆体重:60kgくらい
◆特徴:
1)中肉
2)面長

【失踪状況】
昭和55年10月、埼玉に住んでいた甥の自宅を訪ねたのを最後に行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・吉川 麗さんについて》
◆氏名:吉川 麗
(よしかわれい)
◆当時の年齢:26歳(昭和55年当時)
◆性別:男
◆当時の住所:神奈川県横浜市戸塚区
◆当時の職業:会社員
◆身長:162cmくらい
◆特徴:
1)中肉
2)面長
3)近視

【失踪状況】
昭和55年1月、会社を無断欠勤したまま行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・河嶋功一さんについて》
◆氏名:河嶋 功一
(かわしまこういち)
◆当時の年齢:23歳(昭和57年当時)
◆当時の住所:神奈川県横浜市金沢区
静岡県浜松市出身
◆当時の職業:無職
◆身長:167cmくらい
◆体重:60kgくらい

【失踪状況】
昭和57年3月21日、大学卒業に伴う実家(浜松市)への引越しのため、自家用車で迎えに来た両親とともに車で実家に戻る予定でしたが、急きょ電車を利用することになったため両親と別れた後、行方不明となっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・伊藤義男さんについて》
◆氏名:伊藤 義男
(いとうよしお)
◆当時の年齢:44歳(昭和58年当時)
◆当時の住所:神奈川県相模原市
◆当時の職業:板金工
◆身長:160cmくらい
◆特徴:
1)中肉
2)浅黒面長
3)左足の小指欠損

【失踪状況】
昭和58年1月、自宅を出た後、行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・鎌倉 司さんについて》
◆氏名:鎌倉 司
かまくらまもる)
◆当時の年齢:22歳(昭和59年当時)
◆当時の住所:神奈川県川崎市中原区
◆当時の職業:無職(元会社員)
◆身長:170cmくらい
◆特徴:
1)痩せ形
2)面長

【失踪状況】
昭和59年8月ころ、川崎市の自宅に荷物を残したまま行方不明となっています。
同じ月に東京都隅田川河口で鎌倉さんが使用していたバイクが発見されていますが、行方不明者の発見に至っていません。

《神奈川県警公開特定失踪者・三宅夕香理さんについて》
◆氏名:三宅 夕香理
(みやけゆかり)
◆当時の年齢:20歳(昭和59年当時)
◆当時の住所:神奈川県横浜市瀬谷区
◆当時の職業:短大生
◆身長:164cmくらい
◆体重:62kgくらい
◆特徴:
1)二重まぶた
2)顎がやや出ている

【失踪状況】
昭和59年3月、渋谷で旅行仲間らとの写真交換会に参加した後、行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・佐藤美奈子さんについて》
◆氏名:佐藤 美奈子
(さとうみなこ)
◆当時の年齢:17歳(平成2年当時)
◆当時の住所:神奈川県秦野市
◆当時の職業:高校生(定時制
◆身長:157cmくらい
◆体重:50kgくらい

【失踪状況】
平成2年3月、夜学からの帰宅途中、秦野駅で友人と別れた後、行方不明になっています。

《神奈川県警公開特定失踪者・鈴木悦人さんについて》
◆氏名:鈴木 悦人
(すずきえつひと)
◆当時の年齢:30歳(平成2年当時)
◆当時の住所:神奈川県横浜市神奈川区
◆当時の職業:会社員
◆身長:185cmくらい
◆体重:60kgくらい
◆特徴:上唇に傷

【失踪状況】
平成2年10月、会社に休暇届を提出し、会社の寮を出た後、行方不明になっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。