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【みんな生きている】山本美保さん/NHK[山梨]

参議院拉致問題特別委員会のメンバーが6月25日、新潟県庁で、甲府市出身の山本美保さんたち拉致の可能性が排除できない特定失踪者の家族たちと面会し、家族からは「拉致されたかどうかが一刻も早く明らかになるよう取り組んでほしい」という意見などが出されました。
参議院拉致問題特別委員会の与野党の議員10人あまりと特定失踪者の家族たちとの面会は新潟県庁で行われ、山梨県甲府市出身で昭和59年に行方が分からなくなった山本美保さんの妹の森本美砂さんと母親の山本文子さんも参加しました。
面会は非公開で行われ、特定失踪者の家族からは「拉致されたかどうか一刻も早く明らかになるよう取り組んでほしい」という意見等が出されました。
面会終了後、森本さんは

「短い間でしたが、委員に真剣に話を聞いていただき、この問題を真摯に受け止めてもらえたと思う。北朝鮮から情報が得られること、そして姉を含めたすべての失踪者が無事に帰ってくることを望みます」

と話していました。

《特定失踪者・山本美保さんについて》
◆氏名:山本 美保
(やまもとみほ)
◆失踪年月日:昭和59(1984)年6月4日
◆生年月日:昭和39(1964)年3月3日
◆性別:女性
◆当時の年齢:20歳
◆身長:160cm
◆体重:51kg
◆当時の身分:大学受験生
◆当時の住所:山梨県甲府市
◆特徴:
1)左目の下に3針縫った跡
2)左手にしもやけの軽いケロイド
◆靴のサイズ:23.5cm
◆失踪場所:山梨県甲府市の自宅を出て以来消息不明

【失踪状況】
「図書館に行く」と言ってバイクで出かけたまま失踪。甲府駅前にバイクが置かれているのが発見された。
4日後、新潟県柏崎市荒浜海岸にセカンドバックが落ちていたとの連絡。
失踪半年後の11月6日から無言電話が4年半ほど続く。
無言電話はほとんど数秒で切れるものだったが、失踪から3年4ヶ月後と3年6ヶ月後の2回の電話は10分~15分ほど続き、相手はじっと聞いている様子だった。
3年6ヶ月後の電話はすすり泣くような声が聞かれた。
平成16年1月29日、山梨県警に告発状提出。

《特定失踪者・川合健二さんについて》
◆氏名:川合 健二
(かわいけんじ)
◆失踪年月日:昭和54(1979)年4月4日
◆生年月日:昭和22(1947)年2月6日
◆性別:男
◆当時の年齢:35歳
◆身長:167cm
◆体重:55kg
◆当時の身分:会社員
◆当時の住所:山梨県中巨摩郡(現・山梨県甲斐市
◆特徴:左利き
◆失踪場所:山梨県中巨摩郡

【失踪状況】
車で接触事故を起こし、被害者を病院に送り届けてから行方不明。
車も見つかっていない。
失踪直前、10万円くらい小分けにして300万円が引き出されていた。

《特定失踪者・角田麻衣さんについて》
◆氏名:角田 麻衣
(つのだまい)
◆失踪年月日:平成14(2002)年11月13日
◆生年月日:昭和57(1982)年2月12日
◆性別:女性
◆当時の年齢:20歳
◆身長:153cm
◆体重:44kg~46kg
◆当時の身分:大学3年生
◆失踪場所:東京または山梨

【失踪状況】
11月11~13日は学校を休んでいたが、それまで連絡なしで学校を休んだことはなかった。
13日朝7時頃、兄が起きたときはすでに姿がなかった。
失踪後の11月13日、山梨県で携帯電話の電波を交換機がキャッチするも、その後は交信無し。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。