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【みんな生きている】古屋圭司編/FNN

古屋圭司拉致問題担当大臣がFNNの「スーパーニュース」に生出演し、北朝鮮拉致被害者らの全面調査を約束したと発表したことについて語りました。


FNNスーパーニュース(以下、Q):5月30日午後、拉致被害者家族と面会していたということだが、ご家族から、どのような声を聞かれた?
古屋圭司拉致問題担当大臣(以下、A):「今でも、家族会との意見交換をしております。ちょっと、一時的に、私、部屋を抜けまして大臣室にまいりました。やはり、拉致被害者家族の方は、何十年にもわたって、身内がとらわれのままなわけですから、やっぱり、その切実な声ですね。そして、今度こそはぜひ、安倍内閣のもとで、本当に解決をしてほしいと、最後のチャンスなんだという声が多く聞こえました。私たちは、大変重い責任を負っているというふうに、あらためて自覚させていただきました」


Q:再調査の中身が極めて重要になってくるが、30日朝の会見の中で、調査の中身は極めて具体的、それから、調査が始まるということは行動が始まると認識していると述べていたが、この調査の内容、信ぴょう性について、具体的な合意は得られている?
A:「その前に、やはり、北朝鮮が今まで拉致問題で何を言ってきたか。それは、もう、拉致は完全解決して拉致の匂いもしないと。こう、ずっと言い続けてきたんですね。それがやはり、国内的には安倍政権が安定をして、その安倍総理ご自身が拉致問題に一番厳しい態度をとっている。こういう体制が、ずっと当面は続くということ、それから一方では、海外では、例えば国連の人権委員会拉致問題を含めて、北朝鮮は、とんでもない人権侵害しているということをはっきりうたったと。世界の国連関係者だけではなくて、国際社会が、北朝鮮のこの問題について、厳しい批判の目を向けるようになってきた。このことはやはり、人権問題という視点からも、やはり拉致問題を解決せざるを得ない状況に、北朝鮮が追い込まれているという、この状況があるんですね。ですから、今回はこういう形で、極めて具体的ですね。例えば、調査をするということだけではなくて、調査をするメンバーをあらゆるセクションに、当事者能力のある権限のある人をつけると。それから、しっかりと日本にも報告をすると。被害者が見つかった場合には、帰国に向けての作業をすると。今までは、こ
こまで書くということはあり得なかった話ですね。だから、そういう意味では、私も、きょう冒頭で、朝に申し上げましたように、具体的な行動に向けての動きが始まりつつあると、こういうふうに私たちは判断しています。ただし、これからが、胸突き八丁の協議が始まるということは間違いないと思います」


Q:信ぴょう性をどうやって担保していく?日本側としては、どうやってバックアップしていけばいいか?
A:「これは、向こうの調査のことをしっかり詳細に、われわれも分析する必要があると。もちろん、調査委員会の中に日本は入っていませんが、一方では、我々はあらゆるチャンネルを通じて、いろんな情報を取っています。やはり、そういったもの等をしっかり照合しながら、対応していくということになります」


Q:具体的に、生存者情報というのは伝えられている?
A:「これは、個別な事案でございますので、ここで申し上げるわけにはいきませんが、私たちは、あらゆるチャンネルを通じて、そういった生存情報も含めて、情報の入手に、日々取り組んでいるということだけは、申し上げたいと思います」


Q:死亡と通知されてきた横田めぐみさんなどについても、再調査の対象と考えていい?
A:「当然であります」


Q:これまで大臣は、拉致被害者が帰ってこないと制裁を解除しないと繰り返し述べてきたが、今回は、調査を開始した時点で、制裁を一部解除ということになるが、これで果たして、本当にいいのか?
A:「私が申し上げているのは、具体的な行動対行動原則というのがありますよということであります。ですから、今度もですね、拉致・核・ミサイルを包括的に解決する、そのための具体的な取り組みが始まっている。そして、向こうが形を見せていくということになれば、具体的な行動でありますから、そしたら、われわれは具体的な行動で、一部のメニューですね、制裁解除を示したということなんです」


Q:一定の時間が過ぎても、成果が得られない場合は、制裁の再制裁もあり得る?
A:「そういうことも含めて、やはり、いかに向こうが誠実な態度で、この問題を解決していくか、その姿勢が問われているということなんです」

◆昭和53(1978)年6月頃
元飲食店店員拉致容疑事案
被害者:田中 実さん(拉致被害時28歳)
欧州に向け出国したあと失踪。
平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日・朝実務者協議において我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において北朝鮮側より北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。
平成17年4月に田中 実さんが拉致認定されて以降、政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。

《特定失踪者・金田竜光さんについて》
◆氏名:金田 竜光
(かねだたつみつ)
◆失踪年月日:昭和54(1979)年ごろ
◆生年月日:昭和27(1952)年
◆性別:男
◆当時の年齢:26歳
◆身長:180cm
◆当時の身分:ラーメン店店員
◆当時の住所:兵庫県神戸市東灘区青木
◆失踪場所:神戸市東灘区

【失踪状況】
金田さんは韓国籍
田中 実さん(昭和53年に拉致)と同じ施設で育った。
昭和52年ごろ、田中 実さん拉致実行犯・韓竜大(ハン・ヨンデ)が経営するラーメン店「来大」に就職。昭和53年に田中 実さんを「来大」に紹介し、ともに働く。同年、韓竜大の誘いにより、田中 実さんがオーストリア・ウィーンに出国。
半年ほどして、田中 実さんが差出人になっているオーストリアからの国際郵便を受け取る。その内容は「オーストリアはいいところであり、仕事もあるのでこちらに来ないか」との誘いであった。
田中さんの誘いを受け、打ちあわせと言って東京に向かったが、以後一切連絡がなく、行方不明となる。
連絡がないことを不思議に思った友人が、この間の事情を知る韓竜大に再三説明を求めたが、「知らない」と繰り返す。
その後失踪した2人を知る友人たちの間で「2人は北朝鮮にいる」との噂が広まり、韓竜大に近づく者がいなかった。
救う会兵庫」は平成14年10月に韓竜大、15年7月にその共犯である曹廷楽(チョ・ジョンガリ)についての告発状を兵庫県警に提出している。

《特定失踪者・藤田 進さんについて》
※国連人権理事会が調査要請を受理した事案
◆氏名:藤田 進
(ふじたすすむ)
◆失踪年月日:昭和51(1976)年2月7日
◆生年月日:昭和31(1956)年6月16日
◆性別:男
◆当時の年齢:19歳
◆当時の身分:東京学芸大学教育学部1年生
◆当時の住所:埼玉県川口市南町
◆特徴:
1)家ではあまりしゃべらないタイプ
2)ギターがうまかった
◆失踪場所:埼玉県川口市の自宅

【失踪状況】
失踪当日6:30~7:00頃、以前から言っていた新宿のガードマンのバイトに行くといって服を持って家を出たまま帰らず。
後に新宿にある全ての警備会社に電話で問い合わせたが該当者はいなかった。
脱北者北朝鮮から持ち出した写真が鑑定の結果、藤田 進さんである可能性が極めて高いことが判明。
平成16年1月28日、埼玉県警に告発状提出。

岐阜県警公開特定失踪者・鷲見孝司さんについて》
◆氏名:鷲見 孝司
(すみたかし)
◆当時の年齢:27歳(昭和47年当時)
◆現在の年齢:68歳
◆当時の住所:愛知県名古屋市中村区宿跡町
◆職業:自営業(給排水工事業)
◆身長160cmくらい
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和47(1972)年3月3日、自宅から「仕事の集金に行く」と言って外出した後、行方不明となっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。