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【みんな生きている】有本恵子さん/NHK[兵庫]

日本と北朝鮮が一昨年11月以来となる政府間協議を再開することで合意したことを受けて、兵庫県神戸市出身の拉致被害者有本恵子さんの両親は、「政府には一歩も譲ることなく全員を取り返してほしい」等と話しました。
日本と北朝鮮の外務省の担当課長は中国の瀋陽で3月19日から2日間にわたって行われた日朝赤十字会談にあわせて非公式に協議し、一昨年11月以来となる政府間協議を再開することで合意しました。
これを受けて神戸市出身の拉致被害者有本恵子さんの両親が神戸市長田区の自宅で取材に応じました。
母親の嘉代子さん(88歳)は
「協議が再開されると聞いてほっとしました。これで少しでも拉致問題が進展するのではないかと期待しています。北朝鮮の指導者にも家族がいるはずで何十年も親子が切り離され、自由を奪われていることの辛さはわかるのではないでしょうか。政府には一歩も譲ることなく全員を取り返してほしいです」
と話しました。
また父親の明弘さん(85歳)は
「政府は、アメリカや韓国とも連携しながら、北朝鮮に対して強い姿勢で交渉に臨んでほしいです」
と話していました。

◆昭和58(1983)年7月頃
欧州における日本人女性拉致容疑事案
被害者:有本恵子さん(拉致被害時23歳)
欧州にて失踪。
よど号」犯人の元妻は、北朝鮮当局と協力して有本さんを拉致したことを認めている。
捜査当局は拉致実行犯である「よど号」犯人の魚本(旧姓安部)公博について、平成14年9月逮捕状の発付を得て国際手配するとともに、政府として北朝鮮側に身柄の引き渡しを要求しているが北朝鮮側はこれに応じていない。
北朝鮮側は、有本さんは1988(昭和63)年11月にガス事故で石岡 亨さんと共に死亡したとしているが、これを裏付ける資料等の提供はなされていない。

◆昭和52(1977)年11月15日
少女拉致容疑事案
被害者:横田めぐみさん(拉致被害時13歳)
新潟市において下校途中に失踪。
平成16年11月に開催された第3回実務者協議において、北朝鮮側はめぐみさんが1994(平成6)年4月に死亡したとし「遺骨」を提出したが、めぐみさんの「遺骨」とされた骨の一部からは同人のものとは異なるDNAが検出されたとの鑑定結果を得た。
平成18年4月には日本政府の実施したDNA検査により、横田めぐみさんの夫が昭和53年に韓国より拉致された当時高校生の韓国人拉致被害者・金英男(キム・ヨンナム)氏である可能性が高いことが判明した。

※「拉致された人たちが家族のところに帰るのは人間として当たり前のこと」
横田早紀江さん。拉致被害者横田めぐみさんの母)

◆昭和53(1978)年6月頃
元飲食店店員拉致容疑事案
被害者:田中 実さん(拉致被害時28歳)
欧州に向け出国したあと失踪。
平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日・朝実務者協議において我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において北朝鮮側より北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。
平成17年4月に田中 実さんが拉致認定されて以降、政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。

《特定失踪者・金田竜光さんについて》
◆氏名:金田 竜光
(かねだたつみつ)
◆失踪年月日:昭和54(1979)年ごろ
◆生年月日:昭和27(1952)年
◆性別:男
◆当時の年齢:26歳
◆身長:180cm
◆当時の身分:ラーメン店店員
◆当時の住所:兵庫県神戸市東灘区青木
◆失踪場所:神戸市東灘区

【失踪状況】
金田さんは韓国籍
田中 実さん(昭和53年に拉致)と同じ施設で育った。
昭和52年ごろ、田中 実さん拉致実行犯・韓竜大(ハン・ヨンデ)が経営するラーメン店「来大」に就職。昭和53年に田中 実さんを「来大」に紹介し、ともに働く。同年、韓竜大の誘いにより、田中 実さんがオーストリア・ウィーンに出国。
半年ほどして、田中 実さんが差出人になっているオーストリアからの国際郵便を受け取る。その内容は「オーストリアはいいところであり、仕事もあるのでこちらに来ないか」との誘いであった。
田中さんの誘いを受け、打ちあわせと言って東京に向かったが、以後一切連絡がなく、行方不明となる。
連絡がないことを不思議に思った友人が、この間の事情を知る韓竜大に再三説明を求めたが、「知らない」と繰り返す。
その後失踪した2人を知る友人たちの間で「2人は北朝鮮にいる」との噂が広まり、韓竜大に近づく者がいなかった。
救う会兵庫」は平成14年10月に韓竜大、15年7月にその共犯である曹廷楽(チョ・ジョンガリ)についての告発状を兵庫県警に提出している。

《特定失踪者・藤田 進さんについて》
※国連人権理事会が調査要請を受理した事案
◆氏名:藤田 進
(ふじたすすむ)
◆失踪年月日:昭和51(1976)年2月7日
◆生年月日:昭和31(1956)年6月16日
◆性別:男
◆当時の年齢:19歳
◆当時の身分:東京学芸大学教育学部1年生
◆当時の住所:埼玉県川口市南町
◆特徴:
1)家ではあまりしゃべらないタイプ
2)ギターがうまかった
◆失踪場所:埼玉県川口市の自宅

【失踪状況】
失踪当日6:30~7:00頃、以前から言っていた新宿のガードマンのバイトに行くといって服を持って家を出たまま帰らず。
後に新宿にある全ての警備会社に電話で問い合わせたが該当者はいなかった。
脱北者北朝鮮から持ち出した写真が鑑定の結果、藤田 進さんである可能性が極めて高いことが判明。
平成16年1月28日、埼玉県警に告発状提出。

兵庫県警公開特定失踪者・秋 教元さんについて》
◆氏名:秋 教元
◆年齢:37歳(昭和62年当時)
◆住所:兵庫県尼崎市武庫之荘(当時)
◆職業:会社役員
◆身長:約173?
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和62年11月、秋 教元さんは、知人と居酒屋で飲食し、店を出た後、行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・稲田周二さんについて》
◆氏名:稲田 周二
◆年齢:32歳(昭和54年当時)
◆住所:兵庫県明石市(当時)
◆職業:会社員
◆身長:約170cm
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和54年3月、稲田周二さんは、勤務先から帰宅途中に行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・岡 元恵さんについて》
◆氏名:岡 元恵
◆年齢:20歳(昭和40年当時)
◆住所:大阪市城東区(当時)
◆職業:会社員
◆身長:約160cm
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和40年8月、岡元恵さんは、自宅を出た後、行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・懸樋友重さんについて》
◆氏名:懸樋 友重
◆年齢:35歳(昭和52年当時)
◆住所:兵庫県美方郡浜坂町(当時)
◆職業:元会社員
◆身長:約166?
◆特徴:
1)やせ型
2)前歯に銀歯あり
3)眼鏡着用

【失踪状況】
昭和52年3月早朝、懸樋友重さんは、新温泉町(旧浜坂町)の自宅を出たまま行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・桑村一二三さんについて》
◆氏名:桑村 一二三
◆年齢:22歳(昭和50年当時)
◆住所:兵庫県姫路市(当時)
◆職業:元飲食店店員
◆身長:約162cm
◆特徴:やせ型

【失踪状況】
昭和50年9月、桑村一二三さんは、勤務先を出た後、行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・篠岡 彰さんについて》
◆氏名:篠岡 彰
◆年齢:21歳(昭和53年当時)
◆住所:大阪府吹田市上山手町(当時)
◆職業:大学生
◆身長:約174?
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和53年11月、篠岡 彰さんは、大阪府内の下宿先に戻るため、朝来郡の実家を出たまま行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・住本豊成さんについて》
◆氏名:住本 豊成
◆年齢:31歳(昭和56年当時)
◆住所:兵庫県姫路市内(当時)
◆職業:元会社員
◆身長:約170?
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和56年1月、住本豊成さんは、車で自宅を出たまま行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・辻本春夫さんについて》
◆氏名:辻本 春夫
◆年齢:22歳(昭和43年当時)
◆住所:大阪府泉大津市松之原町(当時)
◆職業:元会社員
◆身長:約165?
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和43年、辻本春夫さんは、職場を退職し、その後行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・津曲俊直さんについて》
◆氏名:津曲 俊直
◆年齢:24歳(昭和41年当時)
◆住所:神戸市兵庫区(当時)
◆職業:会社員
◆身長:約162?
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和41年5月ころ、津曲俊直さんは、神戸市内の会社を辞めた後、行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・豊田 清さんについて》
◆氏名:豊田 清
◆年齢:24歳(昭和35年当時)
◆住所:長崎県下か?
◆職業:理容師
◆身長:約167?
◆特徴:中肉

【失踪状況】
昭和35年6月、豊田 清さんは、家族に手紙を送ったのを最後に、行方不明となっています。

兵庫県警公開特定失踪者・濱野喬一さんについて》
◆氏名:濱野 喬一
◆年齢:44歳(昭和54年当時)
◆住所: 神戸市内(当時)
◆職業:元調理師
◆身長:約156?
◆特徴:やせ型

【失踪状況】
昭和54年10月、濱野喬一さんは、熊本市内でお兄さんに「福岡に行く」と言って別れたまま行方不明となっています。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。