【みんな生きている】慈成男編／ＮＨＫ

北朝鮮の新しい国連大使に、これまで国連公使やイギリス大使等を務め、欧米通とみられている慈成男（チャ・ソンナム）氏が就任しました。
北朝鮮はこのほど、６年にわたって国連大使を務めた辛善虎（シン・ソンホ）氏を帰国させ、新しい大使に外務省の局長を務めていた慈成男氏を起用しました。
慈氏は２月２８日、ニューヨークの国連本部に潘基文（パン・ギムン）事務総長を訪ね、信任状を提出して国連大使に正式に就任しました。
韓国や北朝鮮のメディアによりますと、慈氏はこれまで国連代表部に公使として勤務した他、イギリスやアイルランド等ヨーロッパ各国の大使を兼任した経験があり、北朝鮮外務省の中でも欧米通とみられています。
北朝鮮を巡っては先週、国連の特別委員会（ＣＯＩ）が公表した報告書によって国内の厳しい人権状況が明らかにされた他、今週に入っても北朝鮮が再び日本海に向けて短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体を発射したことに各国が警戒を強めています。
しかし、信任状の提出を終えた慈大使は報道陣の問いかけには一切応じることなく、足早に国連本部を後にしました。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
（脱北者Ａさん。脱北者手記集より）