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【みんな生きている】菅 義偉・岸田文雄編/NHK

菅 義偉官房長官閣議のあとの記者会見で、3月3日に中国の瀋陽で行われる日本と北朝鮮赤十字の会談をきっかけに、拉致問題等、諸懸案に対する北朝鮮側の前向きな対応を引き出したいという考えを示しました。
日本と北朝鮮赤十字は3月3日、中国の瀋陽で会談し、終戦前後に朝鮮半島から引き揚げる途中に、現在の北朝鮮領内で亡くなった日本人の遺骨の返還等を巡って意見を交わすことになりました。
これについて菅官房長官は記者会見で、
「今回は、北朝鮮に残された日本人の遺骨や墓参等の問題を協議するため、人道的観点から開催されると承知している」
と述べました。
そのうえで菅官房長官は、
「他の問題は議題になってないということだが、政府としては、会談を通じて、拉致問題をはじめ、他の諸懸案についても北朝鮮の前向きな対応を引き出すことができるよう、しっかり取り組んでいきたい」
と述べ、今回の会談をきっかけに、拉致問題等諸懸案に対する北朝鮮側の前向きな対応を引き出したいという考えを示しました。
また、岸田文雄外務大臣は記者団に対し、
「日本人の遺骨の問題や墓参の問題は、戦後に残された重大な人権に関わる問題だ。今回の会談を前向きに捉えたい。今後、どんな会談が行われるのか注視していきたい」
と述べ、一昨年11月から途絶えている政府間協議の再開の可能性を探りたいという考えを示しました。

◆昭和53(1978)年6月頃
元飲食店店員拉致容疑事案
被害者:田中 実さん(拉致被害時28歳)
欧州に向け出国したあと失踪。
平成14年10月にクアラルンプールで行われた日・朝国交正常化交渉第12回本会談及び平成16年に計3回行われた日・朝実務者協議において我が方から北朝鮮側に情報提供を求めたが、第3回協議において北朝鮮側より北朝鮮に入境したことは確認できなかった旨回答があった。
平成17年4月に田中 実さんが拉致認定されて以降、政府は北朝鮮側に対し即時帰国及び事案に関する真相究明を求めてきているが、これまでに回答はない。

《特定失踪者・金田竜光さんについて》
◆氏名:金田 竜光
(かねだたつみつ)
◆失踪年月日:昭和54(1979)年ごろ
◆生年月日:昭和27(1952)年
◆性別:男
◆当時の年齢:26歳
◆身長:180cm
◆当時の身分:ラーメン店店員
◆当時の住所:兵庫県神戸市東灘区青木
◆失踪場所:神戸市東灘区

【失踪状況】
金田さんは韓国籍
田中 実さん(昭和53年に拉致)と同じ施設で育った。
昭和52年ごろ、田中 実さん拉致実行犯・韓竜大(ハン・ヨンデ)が経営するラーメン店「来大」に就職。昭和53年に田中 実さんを「来大」に紹介し、ともに働く。同年、韓竜大の誘いにより、田中 実さんがオーストリア・ウィーンに出国。
半年ほどして、田中 実さんが差出人になっているオーストリアからの国際郵便を受け取る。その内容は「オーストリアはいいところであり、仕事もあるのでこちらに来ないか」との誘いであった。
田中さんの誘いを受け、打ちあわせと言って東京に向かったが、以後一切連絡がなく、行方不明となる。
連絡がないことを不思議に思った友人が、この間の事情を知る韓竜大に再三説明を求めたが、「知らない」と繰り返す。
その後失踪した2人を知る友人たちの間で「2人は北朝鮮にいる」との噂が広まり、韓竜大に近づく者がいなかった。
救う会兵庫」は平成14年10月に韓竜大、15年7月にその共犯である曹廷楽(チョ・ジョンガリ)についての告発状を兵庫県警に提出している。

《特定失踪者・藤田 進さんについて》
※国連人権理事会が調査要請を受理した事案
◆氏名:藤田 進
(ふじたすすむ)
◆失踪年月日:昭和51(1976)年2月7日
◆生年月日:昭和31(1956)年6月16日
◆性別:男
◆当時の年齢:19歳
◆当時の身分:東京学芸大学教育学部1年生
◆当時の住所:埼玉県川口市南町
◆特徴:
1)家ではあまりしゃべらないタイプ
2)ギターがうまかった
◆失踪場所:埼玉県川口市の自宅

【失踪状況】
失踪当日6:30~7:00頃、以前から言っていた新宿のガードマンのバイトに行くといって服を持って家を出たまま帰らず。
後に新宿にある全ての警備会社に電話で問い合わせたが該当者はいなかった。
脱北者北朝鮮から持ち出した写真が鑑定の結果、藤田 進さんである可能性が極めて高いことが判明。
平成16年1月28日、埼玉県警に告発状提出。

《特定失踪者・清水桂子さんについて》
◆氏名:清水 桂子
(しみずけいこ)
◆失踪年月日:平成2(1990)年12月13日
◆生年月日:昭和43(1968)年12月9日
◆性別:女性
◆当時の年齢:22歳
◆身長:160cm
◆体重:40kg
◆当時の身分:芳井農協本所総務課(現在は岡山県西部農協芳井支店に名称変更)
◆特徴:前歯が差し歯
◆失踪場所:岡山県井原市

【失踪状況】
勤務終了後、職場を出て失踪。
途中に農協の支所があり、自宅への帰途立ち寄ることになっていたがそこに本人から「午後6時には少し遅れる」と電話している。
日中、職場に電話があった。
誰なのかどういう内容なのかわからないが、話は短かった。
本人の車が井原市井原町の書店の駐車場で発見。
車内は荒らされていなかった。
免許証、財布、ハンカチなどの入った小さなバッグだけを持っていた。
キャッシュカードが井原の小田川の土手に四つ折りにして投げ捨ててあったのを近所の人が見つける。
翌年3月31日には結婚が決まっていて、休日には楽しく準備していた。
帰りが遅くなるときはいつも何の用事で遅くなると電話を入れてくるが、この日はなかった。

《特定失踪者・松村哲史さんについて》
◆氏名:松村 哲史
(まつむらさとし)
◆失踪年月日:平成13(2001)年2月14日
◆生年月日:昭和53(1978)年1月28日
◆性別:男
◆当時の年齢:23歳
◆身長:171cm
◆体重:52kg
◆当時の身分:会社員(建築会社)
◆特徴:
1)痩せ形
2)温和でおとなしくまじめ
◆失踪場所:岡山市の自宅

【失踪状況】
2月12、13日会社を休んでいた。
13日の夜11時過ぎ頃「遊びに言ってくる」と徒歩で家を出て12時前に帰宅した。
その際家の鍵を忘れて出ていたらしく玄関を開けてやった。
その後両親が12時過ぎ就寝後の12時過ぎ、再度家を出て以来消息不明。
部屋に財布、預金通帳を残し、財布の中には現金、免許証、キャッシュカードが入ったまま。
無言電話は2001年12月頃から翌年2月までに3回あったが、いずれもこちらが「もしもし」と言ったらすぐ切れてしまった。



拉致事件、捜査の現状】
北朝鮮による拉致事件を巡り、日本の警察はこれまで実行犯や指示役として北朝鮮の元工作員たち合わせて11人を国際手配しています。
拉致には金正日キム・ジョンイル)総書記が掌握していた対外情報調査部と呼ばれる工作機関が組織的に関わっていた疑いが強いと見て捜査を続けています。
このうち、福井県の地村保志さん・富貴恵さん夫妻を拉致した実行犯として元工作員辛光洙シン・グァンス)容疑者が手配されています。
また、大阪府の原 敕晁さんが拉致された事件では、辛容疑者とともに金吉旭(キム・キルウク)容疑者も共犯者として手配されています。
この他、東京都の久米 裕さん拉致事件では金世鎬(キム・セホ)容疑者が、新潟県曽我ひとみさん拉致事件にはキム・ミョンスク容疑者がそれぞれ関わったとして手配されています。
北海道出身の渡辺秀子さんの子供2人の拉致事件では、工作員グループのリーダー格で北朝鮮にいると見られる洪寿恵(ホン・スヘ)こと木下陽子容疑者が手配されています。
新潟県の蓮池 薫さん・祐木子さん夫妻の拉致事件ではチェ・スンチョル容疑者が実行犯として手配されている他、金総書記が掌握していた対外報調査部と呼ばれる北朝鮮の工作機関の幹部であるハン・クムニョン容疑者とキム・ナンジン容疑者が拉致の実行を指示したとして手配されています。
ハン容疑者たちは工作機関で「指導員」と呼ばれる立場で、辛光洙容疑者たちもこの組織の一員だったことがわかっており、警察は北朝鮮が組織的に拉致を実行した疑いが強いと見て捜査を続けています。
よど号ハイジャック事件のメンバーたちも1980年代にヨーロッパで相次いだ3人の日本人拉致に関わった疑いで国際手配されています。
このうち、有本恵子さん拉致事件では魚本公博(安部公博)容疑者が、石岡 亨さんと松木 薫さん拉致事件ではよど号メンバーの妻の森 順子・若林佐喜子両容疑者がそれぞれ手配されています。