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【みんな生きている】清川江号編/産経新聞

大量の武器を積んだまま無申告でパナマ運河を通過しようとしてパナマ当局に拿捕された北朝鮮の貨物船・清川江号(チョンチョンガンごう)が2月15日、キューバに向けて出港した。船員35人のうち、1月下旬に釈放された32人が乗り込んでおり、キューバを経由した後、北朝鮮に向かうとみられる。
フランス通信(AFP)によれば、船長たち3人は近く、武器密輸罪で有罪となる見通し。最高刑は禁錮12年。パナマ当局が押収したミグ21戦闘機や対空ミサイル装置等の武器は売却されるか、第三者に譲渡される可能性が高い。
船会社や船長たちには当初、100万ドルの罰金が科されたが、北朝鮮側が2月上旬、パナマ当局との交渉の末に69万ドル(約7千万円)を支払っていた。
清川江号は昨年7月、キューバ出港後に拿捕され、砂糖等の積み荷の下から大量の武器が見つかった。
キューバ政府は「(武器が)老朽化し、修理のため移送した」等と釈明。これに対し、国連安全保障理事会北朝鮮制裁委員会専門家パネルは2月10日、移送は安保理決議違反とする最終報告書を制裁委に提出した。



《参考・北朝鮮船舶が関連する不祥事》

北朝鮮、国際的保険詐欺(2009年)】

アメリカの『ワシントン・ポスト』紙は6月18日、北朝鮮がこれまで国際的な保険詐欺を通じ、金正日キム・ジョンイル)総書記の贅沢品購入等に必要な巨額のドル資金を違法に収集して来たと報じた。
ワシントン・ポスト』は北朝鮮の「朝鮮国営保険公社」で幹部を務めたキム・グァンジン氏の証言をもとに、2003年2月に北朝鮮が外国の保険会社から受け取った2千万ドル(約19億3千万円)が大型カバン2つに詰められ、北京を経て金総書記に手渡されたと報じた。当時シンガポールで2千万ドルの輸送過程を管理したというキム氏は、金総書記の誕生日(2月16日)に合わせてスイス・フランス・オーストリア等から現金の入ったカバンが届き、朝鮮労働党中央委員会39号室に持ち込まれたことを明らかにした。キム氏が「朝鮮国営保険公社」で働いていたときの年平均再保険の請求の収入は5千万~6千万ドル(約48億2千万円~57億9千万円)で、保険料納入後に残ったカネは金総書記のポケットに入っていたという。
北朝鮮はこれまで国内で発生した運送事故や工場火災、洪水被害や他の自然災害等を挙げて、外国の有名再保険会社から数億ドルを受け取った。これにより、国際保険市場では北朝鮮再保険が「要注意対象」になっていると『ワシントン・ポスト』は報じた。
ドイツのアリアンツやイギリスのロイドをはじめ、一部再保険会社が昨年北朝鮮が主張した2005年のヘリコプター墜落事故に対する補償要求に異議を唱えたことで、北朝鮮の保険詐欺の実態が明るみに出た。
保険会社等は当時、ヘリコプター墜落事故が演出され、これに対する北朝鮮の裁判所の決定も意図的に操作されたものと主張した。しかし、ロンドンの裁判所で訴訟が進められ北朝鮮側と示談した。
北朝鮮はまた、ヘリコプター事故以外にも2006年には2件の列車事故と連絡船沈没等3件に対する保険金を請求した。だが、これは2005年、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)の北朝鮮口座凍結で北朝鮮が現金不足に苦しんでいたため、と『ワシントン・ポスト』は報じた。
ブッシュ前政権当時、北朝鮮の違法活動を追跡したデイビッド・アッシャー氏は

「保険詐欺は北朝鮮最大の違法収入源の一つになっている」

と語った。
ワシントン・ポスト』の報道は国連安全保障理事会が対北朝鮮決議1874号を通じ対北朝鮮制裁を進める中で出てきたもので、北朝鮮が国際保険詐欺を通じて金総書記の秘密資金を蓄積する慣行について集中的に追跡することを示唆するものだ。



※「親北勢力は胸に手を当てて考えて欲しい。もし、あなたの子供たちが食べ物に飢えて栄養失調になり、骨だけの痩せ細った体で勉強を諦め、市場のゴミ捨て場を漁っていたら、どんな気持ちになるだろうか。そうせざるを得ない社会に憧れを持つことなど出来るだろうか」
脱北者Aさん。脱北者手記集より)