無題 - もずの独り言・はてなスポーツ＋物置

寝る前に書くことにタイトルなんか付けない。

今日の大河ドラマ。
『功名が辻』
「あのおなごには細川家を滅ぼすような妖気がある。ワシは好かん」
（細川藤孝／近藤正臣）
「あのおなご」とは嫡男・忠興の嫁・珠のことを指す。
珠とは明智　珠のことで、のちに細川ガラシャと呼ばれる女性だ。
山崎の戦いの際、珠は藤孝の命により味土野というところに幽閉された。戦後、珠は味土野から解放されて細川家に戻ったが、藤孝の頭から不安が消えない。
藤孝から見たら「家を滅ぼす妖気を持つオンナ」だったかも知れないが、結果は丸きり逆だった。
関ヶ原の際、ガラシャは石田方の人質になることを拒んで死んだ。いえやっサンは忠興に同情して細川家を丹後宮津１２万石から豊前小倉３９万石に大幅加増した。また、小倉への加増転封は肥後一国の国持大名への足掛かりとなった。
優れた才覚で戦国時代を上手に世渡りした藤孝だったが、ガラシャがいのちと引き換えにもたらした「福」には及ばなかった。
藤孝の１２万石。
ガラシャの３９万石。
黒田官兵衛は「オレはあれだけ太閤殿下のために骨折って豊前中津１２万石だったのに、倅（長政）は吉川広家を調略しただけで筑前一国（５２万石）か」と覚めた眼で面白がったが、藤孝も同じ気持ちだったのかも知れない。

From out of
nowhere you came
Strong as stone